唐萵苣(とうちしゃ)が、いかにもいかにも健康優良児という感じで、成長をしている。肌色がつややかだ。まるで16歳の健康自慢の若者だ。それが畑の一角にこんもり茂っている。もったいなくて、青々としたそのつややかな、しなやかな葉っぱを4,5枚摘んで来た。小雨の中で。洗って、夕食のテーブルに列べた。夕食の副食類をそれに巻いて、むしゃむしゃ口に入れた。それだけで元気が盛り上がってくるように感じられた。
明日は畑の韮を摘んでみようと思う。肥料が合ったのか元気を満たしてまるまるしている。スーパーで売ってあるのとはまるで別種のようにすら思われる。緑が深い。四月は空を抜けて来る植物が、おのおの内側から精一杯の勢いを見せて来る。