衆生無辺誓願度。しゅじょうむへんせいがんど。
衆生は無辺なり、誓って度せんことを誓う。
「度」は「済度」。救済すること。他者を仏陀の国に渡すこと。仏智に遭わせること。涅槃に至らしめること。
人間道に生まれてきながら、迷妄して三悪道に堕ちて苦悩する衆生が無辺際にいる。彼らは一斉に助けを求めている。
助けを求める声を聞いてどうするか。求めに応じて救済するか。
救済するには、まず第一に、己が苦悩を脱していなければならない。迷妄を離れていなければならない。三悪道から這い上がって来ておらねばならない。菩薩となっていなければならない。
苦悩する側にいるか。それとも苦悩する側の反対側にいるか。どちらの側にも苦悩がある。苦悩そのものは消えて行かない。
衆生無辺誓願度。衆生は今現に苦悩している。苦悩する衆生を救済しようと誓って、目覚めて、実践に回っている人たちがいる。
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コロナ禍で苦悩する多くの人たちがいる。その人たちを救済しようとして活動している人たちもたくさんいる。