1
まもなく午前1時。もう寝尽くした。起きる。気温が高い。着ているものを一枚脱いだ。手袋の必要なし。炬燵に入ってパソコンを開く。
2
夢を見ていた。夢の中の僕は、父と会っていた。自分の年齢を父に告げていた。それなのに、僕は若々しくしていた。そして無職で、職を探していた。職が見つからずに焦っていた。開墾した畑に父が何か果物を植えたから見に行こうと言った。
3
しかし、行かずに、場面が移った。雨が降り出そうとして、僕は雨宿りできるところを探して歩いた。城下町だった。豪華な造りの武家屋敷に長い庇が降りていて、しばらくそこに立っていた。
4
場面がまた変わった。今度は弟とそれからもう一人の友人と一緒に酒を飲みに行くことになった。その飲み屋さんは高いビルの中にあった。ビルの狭い入口を入った。それから、妙なところを通過させられた。網がしてあって、そこを潜って行くのだ。細い通路の両側には1歳になるかならないかの幼児がびっしり寝かされていた。幼児院のようなところだった。
5
そこを出ると、今度は白い服を着た女の人が現れた。着いた飲み屋はボックスになっていた。狭い部屋で真ん中にテーブルがあって、4人が座れたが、座ったのは10人ほどだった。10人はぴったりと寄り添っていた。窓から外が見えた。此処で目が覚めた。
6
ヘンな夢だった。見る夢はいつもヘンだ。夢の中ではあの世を旅しているのだろうか。父に、我が年齢をどうして告げたくなったのだろう。父は死んでもう40年が経過している。父も若くしていた。ににここしていた。夢が覚めた。覚めて良かった。職にもありついていない我が身分は心細かった。