満月🌕?
夜空があかあかと明るい。
久しぶりで、満月に出会った。
濁っている気持ちが、いつしか浄化されて来る。
藪椿の花が咲き誇る大木の下に来て、見上げながら立つ。
足下には落下した花が、落ちて、百の目が、目を覚ましていた。
あかあかと、あかあかと。
さみしいなあ。
今日はさみしいなあ。
うすっぺらな人間をしているとさみしい。
自己信頼の厚さが2mmほどしかない。
藪に落ちてときおり風に舞い上がる一枚の笹の枯れ葉。
枯れ切った笹の葉のよう。
それだけ恥多き人生だった。屈辱に耐えて生きなければならなかった。恥は火傷(やけど)だ。火傷のトラウマが疼く。やらやらする。
夜中、ベッドに潜り込んで、しずかにして寝静まっていると、トラウマが目を覚まして、活動をし始める。傷口を嘗め始める。しくしくと泣き始める。
日が照って来たようだ。作業着に着替えて、畑に出て行こうか。
丸椅子に腰を下ろして、ポツンポツン草むしりでもしようか。
土に触れていたら、痛みを忘れてしまえるかも知れない。
☆
さっき、ちょっとだけ畑を見回っていたら、黄色い蕾の菜の花を見つけた。摘んで来てコップに差してみた。
能力のある者が生きて行くのはたやすかったかもしれないが、能力の乏しい者がこの世界を生き延びて行くのはたやすいことではなかった。
そうであるのに、生きて来た。生きて来られた。
おお、凄いなあ。われながら凄い。凄いことだったのだ。
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一晩、嫌な夢、悪夢を見ました。見たくないのに。見せられてしまいました。助けが入らずに、ただただうんうん魘されていました。
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夢はわたしの弱点を見抜いています。わたしの弱点は<曝しもの>にされて、もう、しくしく泣き出す始末です。それをわたしが見て苦しみます。
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よくまあこんなに弱点だらけで、こんなに弱々しくて、こんなに戦闘態勢不良不備で、攻撃能力なしで、75年間も生き延びて来られたもんだなあと感心しています。
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それでも、屈しないで生きて来たこの老人。背中を撫でてやりたくなります。
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助けてくれた人がいたんですね、わたしを守ってくれた人がいたんですね、それだけたくさん。いまさらにお礼を申し上げねばなりません。
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おはようございます。1月27日になっています。今日は水曜日です。
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早朝は晴れていたけれど、いまは曇っています。どんよりとしています。
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午前10時15分、現在の気温は12・6℃です。
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畑にはヒヨドリが一族を引き連れて来ています。お目当てはキャベツとブロッコリー。
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彼らの食欲は旺盛です。さっき畑を一回りしてみました。提供するしかありません。
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炬燵の中の足はぬくもっていますが、炬燵の外にある手の指が寒く感じます。
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わたしはYouTubeで音楽を聴いています。起きてからずっと聞いています。癒やし系の音楽です。心が受けた傷の手当てです。