仏加持故 我証菩提 以仏神力 利益衆生
ぶっかじこ がしょうぼだい いぶつじんりき りやくしゅじょう
「舎利礼文」より
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仏 加持したまふが故に 我 菩提を証せり
仏 神力を以て 衆生を利益(りやく)したまふなり
(こう、わたしは読み取ってみました。間違っているかもしれません。わたしに言い聞かせて、安心を得ようとする読み方です。)
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「神力」:優れた力。不可思議なパワー。
「加持(かじ)」の「加」は仏がわたしを助ける力。「持」はわたしがそれを引き受ける力。引き受けができるようにしてくださる仏の力。導きと守り、救いと恵み。
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「菩提」は、サンスクリット語の「bodhi」の音訳語。中国語訳では「覚」「智」「道」。無上正当正覚。阿耨多羅三藐三菩提。この上もない正しい覚り。目覚め。英語では「enlightenment」。
世界を明るく見る智慧。明知。煩悩を打ち破ったところに出現する安心安定。安らぎ。安心立命。
小乗仏教の到達点である自己内面自己完成。自己制御の到達点。
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無上正当正覚を活動させれば、そこに慈悲が出現して、利他救済に向かう。
菩提心を実行実践する修行者を菩薩と呼んだ。地蔵菩薩、観音菩薩、文殊菩薩、勢至菩薩などなどの慈悲実戦部隊が三千大山世界を支え、わたしの菩提を実証させている。
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仏は、衆生を救済利益(りやく)するハタラキを、わたしに向けてくるので、そこでわたしが、この世界が菩提(無上正当正覚)の世界、ダンマが満ちている世界であることを理解して、安心を得て日常を暮らしている。
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菩提心は仏道を歩む心か。
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わたしが仏道を歩もうとするのは、みなみな仏がわたしを加持しているからであり、仏が、偉大なる神力を発揮して、日々刻々、悪業深いわたしを救済利益してくださっているからである。
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こんなふうに読んでみて、今日は安心を得て、「そうかあ、そんなに仏様から大事にされているわたしだったのか」と思って、にこりとしています。