朝ご飯は残り物のやや固めのご飯だったので、お茶漬けご飯にした。シオッペの昆布が湯にほどけて海が香った。
それに白菜の味噌汁と白菜漬け。白菜は我が家の畑でとれたもの。健康そのものの香りがした。
ご飯の量は少しだけにした。老人だから多くは食べられない。食べられないと分かっているから、多くを欲しがらないですむ。老人はここがいい。
といいながら、食後に焼き芋を囓った。これもしかし3分の1ほどですんだ。焼き芋の表面には芋蜜が浮き出ていた。
朝ご飯は残り物のやや固めのご飯だったので、お茶漬けご飯にした。シオッペの昆布が湯にほどけて海が香った。
それに白菜の味噌汁と白菜漬け。白菜は我が家の畑でとれたもの。健康そのものの香りがした。
ご飯の量は少しだけにした。老人だから多くは食べられない。食べられないと分かっているから、多くを欲しがらないですむ。老人はここがいい。
といいながら、食後に焼き芋を囓った。これもしかし3分の1ほどですんだ。焼き芋の表面には芋蜜が浮き出ていた。
長い目で見る。短い目じゃなくて長い目で見る。するとどうなる?
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いいところで落ち着くことができる。
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着地点は遠い先。遙かな前方。
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安養浄土という仏国土。安らかな彼の岸。
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そこに落ち着けるようにプログラムされている。
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だから恐怖していないでいい。
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途中途中はどれだけでも好きなだけ恐怖していてもいいが、最後の最後にはこれまでのどんな恐怖も、消えている。
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長旅をして来た甲斐があった、ということになる。
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仏さまからねぎらわれる。ほっとする。明るい顔になる。笑い顔になる。飛び上がりたくなる。
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短い目をしていてもこの終着地点は見えて来ない。
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長い目で見るといいけれど、なかなかこの長い目という眼は、はじめっからは養えない。
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日常は、どきどきはらはらそわそわを繰り返す。やきもきする。
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でも、わたしたちには到達点がある。嬉しがっていい到達点がある。それが嬉しい。
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雪降り積む。
太郎の家に雪降り積む。
雪降り積む。
次郎の家に雪降り積む。
三好達治 (あ、うろ覚えです)
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どの家にもどの家にも煩悩無明の雪降り積む。そして春になる。春になると雪が消える。太郎の家の雪が消える。次郎の家の雪が消える。
菜の花が咲き、蓮華が咲き、桜が咲く。地上が咲き誇る。
よく降るなあ、雪さん。はらはらはらはら、後から後から後から。
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どれくらいの高いところから落ちて来ているのだろうね。
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誕生して誕生して、産声を上げて、そして、「じゃ行って来ます」って声を掛け合いながら、地上を目指すのだろうか。
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「地上に降りたらまた会いましょうね」と。
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雪は雪女になる。美しい雪女になる。雪は雪男になる。凜々しい若者になる。
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雪女になるために、雪男になるために。はらはらはらはら、後から後から後から。
このブログの読者のゆり子さん、いいねボタンを押していただき、ありがとうございました。感謝します。元気をもらえます。
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ありがとう此処にゐてくれて 茜空・山・案山子・鳥・茱萸・おばばさま
わたしの短歌を読んで下さって有り難うございました。結句が7音になるように「茱萸」を追加しました。
2月6日、木曜。今朝も雪。綿雪が舞う。風がないから、ゆっくり落ちる。ゆっくりと落ちる間に、舞い踊る。踊り疲れて、根雪の上に積み上がる。
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里山は雪に埋もれている。畑も野原も山々も。一面が白銀。いぶし銀をして。さて、こうなると、どうなる? 小鳥たちはどうなる? 餌が見つからなくなるのではないか、と心配になる。
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寒かろう寒かろう。着ぶくれするための衣服がない。小鳥たちには着るものがない。セーターがない。ジャンパーがない。オーバーがない。手袋がない。靴下がない。
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身を寄せ合うしかあるまい。何処かに身を潜める場所を探して、雪の降り込まない場所に集まって、身を寄せ合うしかあるまい。小鳥たちには行火がない。囲炉裏がない。火を焚いてあたたまれない。