朝の光が、屋根の雪に跳ねて、まぶしい。2025年2月8日、土曜日、午前8時43分。畑のキャベツに降り積もった雪も残り少なくなったが、山里の中を走る道はまだ凍り付いているだろう。では、終日、老人は家の中に籠もるしかないか。
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クレヨン水彩で、美しいおんなの人の絵を描こうと思っているけれど、実行に移せない。寒くて。手が冷たくて。もうすぐ集落の文化祭が公民館で開催される。土曜日曜2日間。ここに出品しようと。
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老人のわたしに付き合ってくれるのは、絵の中の人しかいない。絵の中のおんなの人は美しい人をしてくれる。
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でも、こうも長く雪に降り込められるのであれば、その絵の中のおんなの人にすら遇えそうにない。もう2,3日待とう、暖かくなる日を。それ以上に続くのであれば、作品作りは諦めよう。
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