事務室に今週発売された新刊本が納入。
職員が中身を見てこの本なら購入してもよいと思ったら、サインを入れる。
週末の選書会議で著者名、出版社、同じジャンルの貸出状況などを吟味してから購入することになっている。
見計らいの中で興味のある本があったので、紹介しよう。
戦争廃墟
発売日 2006-09-04
値段 \1,995
出版社 ミリオン出版
冒頭いきなり小笠原の写真。
見たことのある風景ばかりなので、しばらくは自分の世界に没頭してしまいました。
この本に載っていた写真、実は私も持っていました。
これは2001年8月の小笠原旅行で撮影したもの。
戦跡ツアーでガイドさん付きで案内してもらったものです。
夜明山付近の砲台なんですけど、自力で見つけるのはなかなか難しいところにありました。
敵に容易に見つかられないような場所に潜んでいました。 これも本に載っていた写真と全く同じものです。
お皿についている、☆マークは大日本帝國陸軍を示しています。
"DAINIPPON"(大日本)の刻印がついている、戦前のビール瓶。
やらせで置いたのではなく、戦後60年もそのまま放置されている。
昔はあちこちたくさん転がっていたみたいですが、マニアの不届き者が次々と持ち帰ったため、最近は一部しか見られなくなったみたい。
戦時中の動かぬ証拠をいつまでも残しておくようにしたいものだ。 これも有名です。
母島の探照灯基地跡。奥に発電機らしきものが転がっていました。
乳房山の山腹に小さな防空壕を見かけました。
一緒に登山したヨングク君が突然「ふわふわと人影らしきものが見えたけど、このあたりに何かあるのでは?」と真剣な顔つきで私に話しかけた。
近づいてみると、やはり防空壕。
白昼に出る幽霊は珍しい。
今年の5月頃、小笠原に何度か帰っている別の友人に「乳房山で不思議な人影を見かけたけど、何か感じたことはなかったのかな?」と話したところ、その友人も「あっ、私もそういう奇妙な体験をした」。
人に危害を加えない幽霊で、登山客に自分の存在を見せようと忽然と現れてくるらしいです。こわいですねぇ。