帰宅すると、郵便物が束になって届きました。
少しだけはみ出ていたのは、すごく目立つ黄色の封筒に「新東京」の消印。
新東京支店は法人がまとめて発送するところなので、都心の企業からの手紙かなと思ってしまいました。
差出人を見ると、「東京都青ヶ島村無番地」。
いつも楽しみに拝見している、青ヶ島に暮らす +++1/200シンプルライフ+++の管理者さんからのお便りでした。
昔は郵便仕分けや配達、窓口、貯金、保険なども含め、1つの組織だったのに、民営化後は縦割り。仕分けや配達を行うのは郵便事業、窓口は郵便局会社といったように分かれ、新東京支店青ヶ島集配作業所が「青ヶ島」郵便局の消印を使うのはできなくなりました。
小笠原もポストに投函すると「新東京」になってしまうので、「「小笠原」の消印が欲しい方は郵便局窓口へどうぞ」と張り紙がしてあります。
この手紙は9日午後差し出し、10日午前のヘリコプターに積み、八丈島発の最終便で羽田に運ばれ、11日に到着。11日は祝日でお休みなので、その翌日の12日に配達と思われる。
昭和30年代だと、電話もなく、年に4、5回届く郵便物が何よりも楽しみだった。
はしけに成功すると、真っ先に郵袋(ゆうたい)を下ろし、浜で手紙を開封し、来たばかりの船に積めるようにその場で返事をしたためる。
今書かないと、次に来る船は数カ月後になってしまう。返事も数カ月後だと先方もさすがに心配するでしょう。
あれから50年。青ヶ島からでも内地と変わらぬ配達スピードになりました。
それは、ヘリコプターに積める手紙やはがき、エクスパックのみ。
段ボール箱の「ゆうパック」はヘリに積めず、船便になってしまいます。
特に今の季節は欠航続きなので、「ゆうパック」がなかなか動かないこともあります。
ヘリコプターは伊豆諸島各島を巡航、夕方4時の八丈島到着でその日の営業は終わりますが、青ヶ島行きの荷物がかさばると、「荷役専用臨時ヘリ」として青ヶ島に飛ぶこともたまにあるらしいです。
東京「農」離島の本にも載っていましたが、青ヶ島の唐辛子はほかよりも辛みが強く、特に一味として人気の高い品種だそうです。
青ヶ島の「鬼辛」を初めて口にしたときは韓国産よりもすごく激辛になっているのに驚きました。
少々つけるだけでも料理の味を引き出せる、逸品です。
小さくて可愛い飾り物に使えそうですが、あくまでも味わうべきなので、今度「唐辛子」が出る料理に使わせていただきますね。
本当にありがとうございます。