トロッコ亀岡駅に降りると、出発時に嵯峨駅観光案内所を通して手配してくれたタクシーが待機。
タクシーチケットを運転手さんに渡し、保津峡川下り乗り場へ。
受付で申し込むと、どの船に乗るか、番号で呼ばれるらしい。
私たちは呼ばれても気づかないだろうというお取り計らいで優先的に乗船。
そのときは私たちだけだったので、ハン尚宮(母)いわく「まさか!?貸切?」とびっくりしていたみたいですが、出発する数分前にいっせいにお客さんが乗船。
「なるほど~ろう者は番号で呼ばれても気づかないから、先に船に乗るようにということかも」 艪を漕ぐ船長さんはドックおじさん(父)の年齢よりもはるかに離れた、年配者。
竿さばきは若い男性2人でした。
父は10年くらい前にリタイアしているのですが、船長さんはまだまだ現役。
艪を漕ぐ作業は重労働であり、エネルギーの消費も激しい。
極めて健康だし、船長さんは100歳以上の長寿、不老不死になるでしょう。
父もここで仕事すれば、持病も治り、長生きできるようになるかも。
母いわく「座席が何かの音で響いているみたい?」
「艪を漕ぐ音、ギーッ、ギーッ、ギーッですね」
そう、艪を漕ぐのに音だけではなく、座席からの響きで感じることもできます。
見よ、その竿さばき。
船が岩に当たって砕けないように、竿でぶつからないようにしています。
生中継で実況を伝えようと思っていましたが、このあたりに来ると天下のDoCoMoでさえ、圏外。
まさしく「京都の秘境」にやってきたような気分です。 この日の気温は35度だったと思います。
9月にしては炎暑でしたが、森は素直。
秋の装いに模様替えする準備中でした。
川下りはおよそ2時間くらいかかります。
前半は1時間を2分14秒に凝縮しました。
映像を見ながら、川下りをお楽しみください。