かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

相続放棄後に分かった遺産

2016-03-27 | 事例
一昨年の11月他界している親父。その親父に手紙が舞い込んだ。
親父は殆ど付き合いの無い人だった。
死んだことを知らない送り人だ。この辺りでは有名なレジャークラブからだった。
「当会は、お預かりした保証金は期限が来た人に。希望により返済をして居ます。
返済希望 者が多い場合は抽選により順位を決めております。」
要は、120万の保証金が期限がきた。返済を希望するか。問い合わせがった。
返済の場合は、本人の署名と届け印が必要だった。

どう仕様もない親父だった。他界と同時に細かい借金が遺族を襲った。資産は何もない。
母と姉弟の相続人。3人ともそれを逃れるためにも家庭裁判所に正式に相続放棄をしていた。
半年もすると、そうした問い合わせや請求は見事に治まった。
尚自宅は弟が借金で作ったもの。相続には何も関係ない。

姉は近くに住んでいて、母の面倒を見ると言って、通院がちの母の通帳を預かって居た。
ところが父の死後、母がこの通帳の確認を求めた。少なくともまだ200万はあるだろうと
思って居た通帳は空になって居た。
母娘は大喧嘩となった。母は通帳を取り上げ、息子に変えた。
その通帳に振り込まれる母の年金を狙って居た娘は、自分の悪いことを棚に上げて、大怒り。
娘対母息子は口も利かない間になって居た。

そんな一家、誰もがお金は無い。
120万が近く戻ってくるのは大歓迎だ。ましてや娘は全然知らない。わける人間は少ない方がよい。

会に届ける書類は父の直筆で届け印も必要。サインも出来ないし、どんな印か解らない。
会に電話した。
父の他界を知らなかった会は、正式な遺産分割協議書か、放棄をした人が居れば
相続放棄の原本。(コピーでは不可)いずれもない人は、全員の相続人証明の書類を
送ってきた。
それらで、相続に関して正しい相続が済んでいれば、返済しますと丁寧に教えて呉れた。

問題は相続放棄をしたものがその様な財産を受けとる事ができるか。という事だ。
調べたが解らない。また受け取らない場合は、会は正直に国庫に入れるとも考えられない。
自分の営業外利益にするだろう。要は我々が貰っても解るわけがない。
だったら、我々二人が、相続人になって貰おうと割り切った。

もう一つの問題は相続人の証明だ。普通だったら悩むことはない。が、この家では確執があまりにも大きかった。
相手に頭を下げるくらいならば。120万はいらない。と普通の家庭では考えられない事が続く。
また仮に頭を下げても、無条件では娘から相続放棄の原本の書類か、または署名捺印と印鑑証明など貰えないだろう。
第一この財産があるとわかれば、あの娘、何を企むか解らない。

娘の放棄の書類を直接再発行出来ないか。
家庭裁判所に電話した。「再発行は簡単です。ただしその申請は本人が出す事と、書類は
本人の自宅に直送します。」と言う答え。これも駄目だ。

母と息子は今、毎日悩んでいる。
会から。5月一杯には書類を出してくれと言われている。

3人で山分けの意志は全然ない。
後2か月、どうなるだろうか。





負の相続、法とはこんなものか。

2016-03-18 | 事例
保証協会から突然母娘に、内容証明が別々に送られて来た。
「貴方の父親は債務保証をして居ます。その債権は代位弁済されて今は保証協会に
 移って居ます。」
要は相続放棄をして居ればその写しを送って下さい。そうでなければ払って下さいと言う
通知書だ。

父親が死んでから4年近くになる。保証をしているとは、何一つしらなかった。
何故、4年も過ぎてから通知をくれたのか。


とにかく1度会って、確かに保証人という事を確認したい。
母娘で訪問した。認めざるえを得なかった。
その時に「返済は生活に支障のないようにします。その代わり、自宅を担保にしてください。」
と言う発言が有った。「次回これについて話し合いしましょう。」

二人は肝をつぶした。

今の自宅は娘が小さい頃、母方の祖父から貰ったお金を基に建てたもの。
事情が有って母の名義にしてあるが話せば解ってくれるだろう。

相続と言えば、父親の資産は何もなかった。ただ家庭の通帳が父親名義、それに何故か20万の定期預金、
時価にして20万にもならない中古車だけだった。
これは全て母親名義にした。

帰宅後、娘は簡単に相続放棄は出来た。
ただ母親は、いくら少なくても、貰ってあると言う理由で出来ない。
しかし、家を買うお金は娘が出している。名義を母親にした理由は筋を通して説明できる。
ただ二人だけの家庭内、証拠書類などないが、通帳は金の流れは解るし証拠になる。
次回のした準備はできた。

次回、簡単に納得してくれると思った保証協会は頑強だ。
あくまで担保要求する。娘の物だと言っても耳を貸さない。

娘と母はあくまで頑張った。言いたいことも言った。その最後の言葉は次の文句だった。
「ただ言える事は、家を買っても、やがて担保になり、取られることを知って居れば誰も
 が買いませんし、買ってもその対策は誰もが取るでしょう。
 それなのに、救済処置は無いのですか。

 また、保証協会が父親の死を知ってからすぐにこうした通知書を頂ければ、遺族は当然に
 対応策が打てるのに、なぜ、4年も経ってから通知をくれるでしょうか。
 負の相続放棄が3か月以内と同じように、債権者も知ってから3か月以内に通知しなければ
 ならないと言う規則があれば、今回のような問題は防げた筈なのに。
 
 何故保証協会は知った時にすぐに連絡をくれなかったのですか。」

「特に娘と母が家を買って、半年過ぎて動かしようもなくなった時、
それが保証債務とは関係ないのに相続人だから、それを出せと言うのは、
あまりにも弱い者いじめではないでしょうか。」

でも何を言っても、知らん顔。

「私どもは法に背いた事は一切して居りません。」と言うのみ。

これが天下の保証協会の担当者の言葉か。
でもその前に法って一体何だ。
法で決めてない事は、何をやってもよいという指針だろうか。








3月14日(月)のつぶやき

2016-03-15 | 雑感

競売取り下げ後の法的回収。

2016-03-14 | 事例
日曜日、でもよく電話がある。
弥生賞も過ぎた。これから競馬のシーズン。頑張ろうかと思って居る時にベルの音。
電話の第一声は大概「無料相談ですか。日曜日でもよろしいですか。」と決まっている。

今日は以前から何回も相談した人からも有った。
「サービサーは法的処置をとると言ってきました。今後考えられる法的処置とはどんなことですか。」
債務名義を取られても払わない彼に有ったのが、差押え通知だ。
仮差しになって居たのが正規に差し押さえになって今回競売にかけた。

彼は大慌て、全く予期しない差押え。周囲にも聞いたが誰もが競売必至と言う。
知人の弁護士すら、「自宅は明け渡しですね。」という。困り果てて、ネットで探した私に電話が有った人だ。

「心配ない。無剰余ですよ。私に言わせれば、無剰余と気が付かないサービサーがおかしい。
 放っておきなさい。何にもしてはいけません。1ヵ月くらいで競売取り消しの通知がきます。」
当初全然この言葉を信じなかった彼も、やがて裁判所から「担保取消決定」として、
取下げの通知が届いて以来、一転、私を信頼するようになっていた。

債務は残っている。債務名義は生きている。でも、相手は手の打ちようがないからもう安心ですよ。
と言って居たその下からサービサー―からの一片の予告状が届いたのだ。

「またこんなことを言ってくるとは。今まで不動産以外の差押えはなかったから、
 今度は預金や売掛金など狙ってやってくるかも知れないよ。
 または、その前に財産開示を求める訴訟をしてくるかもしれないよ。

 この文章では1度話し合いをしないとあるから、1度は会いなさい。
 そして、払う気持ちは やまやま だけれど金がない。
 出来るまで待ってくれと頼め。それでは駄目だと言った時に開き直れ。それではどう
 しようもないから、御社の好きの通りにやってください。と、口調は柔らかくね。」

今までほ他の債権者から何回も差し押さえられているから、差し押さえの見当はつく。
それは心配しないが、財産開示とは何ですかと心配気。

心配するなと大略を説明してもピンと来ないらしい。
しかし、例えどんな事があっても何にもなければ怖いものは何位もないじゃあないかと言って納得させる。

最後に彼から言われた。
「無料相談と言っても何回も先生の力を借りて居ます。
 心ばかりですが、5000円振り込ませて頂きます。銀行を教えてください。」
額によらずうれしいし有り難いがこの数字何処から出たのだろうか。
考え込んでしまった。







競売取り下げ後の法的回収。

2016-03-14 | 事例
日曜日、でもよく電話がある。
弥生賞も過ぎた。これから競馬のシーズン。頑張ろうかと思って居る時にベルの音。
電話の第一声は大概「無料相談ですか。日曜日でもよろしいですか。」と決まっている。

今日は以前から何回も相談した人からも有った。
「サービサーは法的処置をとると言ってきました。今後考えられる法的処置とはどんなことで すか。」
債務名義を取られても払わない彼に有ったのが、差押え通知だ。
仮差しになって居たのが正規に差し押さえになって今回競売にかけた。

彼は大慌て、全く予期しない差押え。周囲にも聞いたが誰もが競売必至と言う。
知人の弁護士すら、「自宅は明け渡しですね。」という。困り果てて、ネットで探した私に電話が有った人だ。

「心配ない。無剰余ですよ。私に言わせれば、無剰余と気が付かないサービサーがおかしい。
 放っておきなさい。何にもしてはいけません。1ヵ月くらいで競売取り消しの通知がきます。」
当初全然この言葉を信じなかった彼も、やがて裁判所から「担保取消決定」として、
取下げの通知が届いて以来、一転、私を信頼するようになっていた。

債務は残っている。債務名義は生きている。でも、相手は手の打ちようがないからもう安心ですよ。
と言って居たその下からサービサー―からの一片の予告状が届いたのだ。

「またこんなことを言ってくるとは。今まで不動産以外の差押えはなかったから、
 今度は預金や売掛金など狙ってやってくるかも知れないよ。
 または、その前に財産開示を求める訴訟をしてくるかもしれないよ。

 この文章では1度話し合いをしないとあるから、1度は会いなさい。
 そして、払う気持ちは、やまやまだけれど金がない。
 出来るまで待ってくれと頼め。それでは駄目だと言った時に開き直れ。それではどう
 しようもないから、御社の好きの通りにやってください。と、口調は柔らかくね。」

今までほ他の債権者から何回も差し押さえられているから、差し押さえの見当はつく。
それは心配しないが、財産開示とは何ですかと心配気。

心配するなと大略を説明してもピンと来ないらしい。
しかし、例えどんな事があっても何にもなければ怖いものは何位もないじゃあないかと言って納得させる。

最後に彼から言われた。
「無料相談と言っても何回も先生の力を借りて居ます。
 心ばかりですが、5,000円振り込ませて頂きます。銀行を教えてください。」
額によらずうれしいし有り難いがこの数字何処から出たのだろうか。
考え込んでしまった。







値動きに振り回された不動産

2016-03-11 | 雑感
「私、埼玉に移転しました。今後は土を友として余生を楽しみます。」
変哲もない移転通知。築地に自宅の有った友人からだ。

彼の自宅は築地だ。敷地は25坪くらいの狭いところ。でもみんなの羨望の的だった。
別居していた行商人の父親が戦後手に入れ、死後、彼が住んでいる。
惜しむらくは通りに面した土地でなく、10mくらい3尺ほどの通路が結んでいる。

その通路は誰の物か解らないが、それが唯一の出入り口だ。

当時、周りはビルと言っても民家に毛が生えたもの。しかし、日本でも有数な土地、そのうちに全部ビルになるだろう。その時は、この家はビルに取り囲まれて、出入口も無い孤島になる。こんな土地、隣のビルを建て替えの時にうまく売るしかないな。彼は常々思っていた。

そこにあのバブルがやってきた。通りに面したところは、坪1500万とか2000万と言って居る。
上手くすればこの家も土地25坪。4ー5000万になるかもしれない。彼は内心期待大だった。

案の上、周りの3軒も持主が変わってそれぞれ 建直す噂。
2軒から殆ど同時に買いたいがと打診が来た。7000万と8000だった。価格は上がり気味で、安定はしていない。粘った方がよいと思った。
彼は考えさせてくれと一旦断った。もう1度、買い取り価格を上げて来るだろう。
来たことは来たが増額案は無い。彼は渋った。3度目の来訪はなかった。

1年過ぎた。残る1軒も建直しらしい。突然自宅にお訪問が有った。彼の女房も在宅、同席した。
何と今度は1億2000万と言う。1億を夢見ていた二人はびっくりした。
承諾しようとする彼に目くばせし、女房は考えますと一旦保留した。

もう1回は打診がある。その時に承諾しようと言う腹だったが、打診はなかった。
待ち切れず彼は逆に売り込みに行ったが「設計は終わっている。」と断られた。

工事が進み今まで3尺あった通路が2尺になった。文句を言ったが、登記簿図面通りやって居る、文句があるなら自分で測量して、間違った居るか確認したください。
結局は四方コンクリートと窓もない壁だらけの中に古びた家が残っただけだ。

洞穴の底に住む。居心地は非常に悪い。四六時中、エアコンの世話になっても、どこか
普通の生活ではない。家をそのままにして郊外に越した。築地は空き家になる。
すると、この空き家に高い固定資産税が急にかかってきた。
1億の不動産が金食い虫に化けて来た。

このことは夫婦間にも大きなヒビを入れた。逃した魚は大きい。お互いに責任をなすりけ、
ついに離婚までに発展した。丁度定年退職だった。
何もかも半分ずつ。ただしこの家だけは何も言わずに彼の物。

女房は知って居た。もう、この家は絶対に売れない。リフォームすらままならない。
しかし固定資産税だけは空き家になった急に上がり、そんなものの権利をとってもお荷物になるだけだ。そんな考えだったらしい。

彼は今の借家を解約し、住民票をまた戻した。資産税や、今の家賃を節約しなければならない。
でも、ここにいては頭がおかしくなる。
都内でも月20000円の家賃のアパートはいくらもある。
多摩川沿いに1室借りて半々の生活をしていた。

その彼からの通知状だった。
移転先は埼玉も山間。
そこに移ったのは思いがけず、この家が売れたらしい。居抜きで2000万。妥当かどうか解らないが彼にとっては棚から牡丹餅の感じ。
相手は新築は出来ないから、古屋を土台に、リフォームして飲食業をするらしい。
そんな事はどうでもよい。お荷物が2000万に化けた。中古の家ならば、1000万以下で買える。余った金と年金でこれからの生活は大丈夫。好きな土いじりも堪能できる。
その上、パソコン1台あれば言う事はない。
そこで埼玉を選んだらしい。

それにしても大きな変化が有った都心の土地。それに振り回された一人の男。
今後もこんな事は起こるだろうか。





信頼できない、東電のプレミアムプラン

2016-03-08 | 雑感
四月からの電力小売りの自由化に伴い、東京電力も料金体制を変更したプランを売り出している。プレミアムプランと言って、安定顧客を作る作戦だろう。

力を入れて、大口には、これだけ「お得になります。」と昨年の実績を使用して計算し、具体的に今よりいくら得になるか、数字まで示している。
我が家にも昨年は、年間36万円支払いましたが9700円はお得になります。
その他、早期の契約ならばこんな恩典があります。とダイレクトメールが2回も有った。
心が揺さぶれる。

ところが自分で計算をしてみると、とんでもない、逆にぐんと割高になる。
可笑しいと思って相談窓口に相談した。窓口で解らず、これを計算した部門の人とも話した。

原因は直ぐにわかった。新料金体制の考え方に有った。
新料金は固定の基本料金と、使用に応じての変動部門がある。
変動料金は双方数字が一致している。
問題は基本料金の決め方にあった。

これは使用する電気量をを30分単位で測り、その最大値を取り上げ、それにある数字をかけ
算出することになって居る。
電気を使うのが1日、あるいは季節によって違いがなければ構わないが、事実は大きな差がある。
一般家庭でもブレイカーが飛ぶ時はその時間は大体決まっているだろう。
朝、炊飯ジャーやポット、電気レンジやそれにヘアドライヤーの使う。勿論エアコンやテレビ・冷蔵来庫なども使って居る。
朝の忙しい時と深夜では何倍も違う。東電はこの大量に使う時間は瞬間的に使うもので大勢には影響していません。と説明しているが、事実と違うのではないかと思う。
これにより新プランの方が得かどうか決まる。

まだ実際に測ったことはなく、契約をすれば1ヵ月は新たな計器をつけて測定するらしい。
30分間づつ測り、最大値を使うから、この30分の使用額は非常に重要である。

私はよく知らないが、これをデマンドと言って、最大デマンドは節電対策には不可欠らしい。
と言って、それが何も知らない人の基本料金設定の基になれば、使い方によって、飛んでもいない事になる。

普通の人はデマンドなんて知らない。
電気の使用は季節・時間によって違い、また、使う人ほどこの差は大きい。
東電の計算はこの差を少なくして、「お得ですよ」と言って居る。
事実に反していると思う。

素人の考えではあるが、平均使用量を取って貰えば一番わかりやすいし、自然である。これが極端に東電が不利ならば今のこれに掛ける乗数を変えればよい。

いずれにせよ今のままならば、実績より高くなる家庭が増えると思う。
それを誰もが知らない数字をもってきて、あなたは有利になりますよと言う説明をしている。
東電は偽りの計算をしてもっともらしく見せては居ないだろうか。

キャンペーンは3月一杯。担当者は今の数字ではユーザーが損をする人も結構いることに、気づいている様子もある。ただし勧誘は熱心である。
是非修正してほしい。

簡単な計算だから、契約しようと思っている人はぜひ自分っで1度計算をして頂きたい。
資料は領収書を保存してなければ、東電に聞けば親切に教えてくれると思う。
それで損が出て、それでも東電の説明が、腑に落ちない時は、3月30日までは解約自由。解約を薦める。