「何? 国金が訴訟を起こした! 遅かったか、でも直ぐに時効の援用をやって見よう。」
公社が統合する少し前の話です。
弟の会社が倒産して、もう8年近くになります。弟は倒産後姿をくらませて居ります。
母はこの保証人で、老齢の為にTさんが母の代わりに折衝して居ります。
母も85才、認知証の気配がだんだん強くなって居ます。
Tさんは「保証人がいくら払っても、債務者の時効を妨げない。」
という原則を知って居りました。
毎月の国金の返済は必ず母の名前で振り込みです。
旧家で表通りから裏通りまで通じ居る母の家、その表通りに面した間口が
Tさんのお店です。
母は一人で此処に住み、出入りは裏口より行って居ます。
居なくなった弟の変わりに、最後の不動産を売却が終わってから、
先月で5年になります。母の代わりに待ち望んだ日でした。
一番ひやひやして居たのは時効寸前の内容証明です。
これを受け取ると6ヶ月時効が延長されて、その間に訴訟が有って、
時効が10年延びる可能性が強いです。
店の者にも絶対に、国金からの書類は受け取らぬように厳命しておりました。
幸い、内容証明は届きませんでした。
「おかしい。国金は気付いていないのかな。今度は返済を止めて援用をしよう。」
さあ、時効の援用をしようと思っていたら、裁判所から特別送達です。
心あたりは国金の訴訟しかありません。
受け取るのを2-3日ずらし、直ぐに時効の援用の内容証明を送付したのです。
裁判においてTさんは時効を主張しました。
すると国金は時効の切れる寸前に、内容証明を送ったことを主張するのです。
次回、配達証明の受取印の提出がありました。
三文判ですがTさんには覚えのあるような印です。
それにこの辺りはTさんの苗字はTさん1軒、受け取った事には間違いないでしょう。
待ち望んで居た時効が敗訴になりました。
しかしTさんは自分自身に納得できません。
絶対受け取って居ない内容証明です。店中を探しましたが出て来ません。
ふと母の部屋は見てないことに気付きました。
有ったのです。古い状差しが柱にかかって居ます。その中に封も切らずに。
認知証の母に何を聞いても無駄です。
何時も郵便は表の店で受け取ります。
この書類は母宛でしたから、事情を知って居る郵便屋がわざわざ本人に
渡さなければと思い、裏口から認知証の母に手渡したと思われます。
「裁判の進行中にこのことが解ったならば、これで、
内容証明は有効かと争いたかったね。」
しかしもう何を言っても後の祭りです。
ちなみに裁判に負けても、その後の国金の回収は変わったところがありませんでした。
こんな例もあります。
忘れていたRCCから呼び出しがありました。信組の破綻のとき移った債権です。
もう隠居の元老社長は代表者兼保証人です。他に保証人は居りません。
すると元社長はどうしても先々月、時効になっているといって聞かないのです。
メモや記憶は曖昧ですが、兎に角払いたくないのです。
「借りた信組には必ず銀行引き落としで払っていた。最終回はこれだ。」
と見せる通帳では確かに先々月が最後になって居ります。
なんとなく、一寸やばいが信じて援用の書類を送りました。
RCCから直ちに反論が普通便で来ました。
こちらの主張の反復、其れに対する反論、こちらを教える口調の手紙でした。
親切な解りやすい文章はさすがRCCと感心した物です。
其れによると時効までは後3ヶ月あります。最終回の支払日が違って居ます。
それは通帳の引き落としですが、その後貴方は1度信組の人と有って現金で
払って居られます。
それが抜けて居りますね。
「あッ、そうだ、そんなこともあったっけ。」
いい加減な覚え方をしている人が実に多いです。
それとも払いたくない心がそうさせているかも知れません。
私の時効の援用の成功率が60-70%なのもそのせいでしょう。
「私、年金は6万円だけど、保証人として、毎月1万円づつもう11年も
保証協会に返済して居ます。全部私の名前で振込みです。これって
時効になると聞きました。その手続きをしてください。」
74才の女性です。
いくら都営住宅で74歳でも、6万の収入で1万を返せて居たか疑問もあります。
本当にその間、会っても居ないし、残高承認もして居ないと云うことです。
「保証協会は時効には特にガードが硬いんだがな。」
「保証協会の住所を知りたいが、何か書類はありませんか。」
こそこそ探して漸く見せてくれたのは1枚の名詞でした。
「この人が2年位前に来た時に置いていった名刺なのよ。」
確かに保証協会サービサーの名詞です。
老女は、この時に会ったことを思い出しました。
持って来た紙にサインをした事も思い出しました。
時効の援用は寸前に止まりました。
時効を主張したい人、年寄りが多いです。
それだけにその記憶に曖昧であることが多いです。
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公社が統合する少し前の話です。
弟の会社が倒産して、もう8年近くになります。弟は倒産後姿をくらませて居ります。
母はこの保証人で、老齢の為にTさんが母の代わりに折衝して居ります。
母も85才、認知証の気配がだんだん強くなって居ます。
Tさんは「保証人がいくら払っても、債務者の時効を妨げない。」
という原則を知って居りました。
毎月の国金の返済は必ず母の名前で振り込みです。
旧家で表通りから裏通りまで通じ居る母の家、その表通りに面した間口が
Tさんのお店です。
母は一人で此処に住み、出入りは裏口より行って居ます。
居なくなった弟の変わりに、最後の不動産を売却が終わってから、
先月で5年になります。母の代わりに待ち望んだ日でした。
一番ひやひやして居たのは時効寸前の内容証明です。
これを受け取ると6ヶ月時効が延長されて、その間に訴訟が有って、
時効が10年延びる可能性が強いです。
店の者にも絶対に、国金からの書類は受け取らぬように厳命しておりました。
幸い、内容証明は届きませんでした。
「おかしい。国金は気付いていないのかな。今度は返済を止めて援用をしよう。」
さあ、時効の援用をしようと思っていたら、裁判所から特別送達です。
心あたりは国金の訴訟しかありません。
受け取るのを2-3日ずらし、直ぐに時効の援用の内容証明を送付したのです。
裁判においてTさんは時効を主張しました。
すると国金は時効の切れる寸前に、内容証明を送ったことを主張するのです。
次回、配達証明の受取印の提出がありました。
三文判ですがTさんには覚えのあるような印です。
それにこの辺りはTさんの苗字はTさん1軒、受け取った事には間違いないでしょう。
待ち望んで居た時効が敗訴になりました。
しかしTさんは自分自身に納得できません。
絶対受け取って居ない内容証明です。店中を探しましたが出て来ません。
ふと母の部屋は見てないことに気付きました。
有ったのです。古い状差しが柱にかかって居ます。その中に封も切らずに。
認知証の母に何を聞いても無駄です。
何時も郵便は表の店で受け取ります。
この書類は母宛でしたから、事情を知って居る郵便屋がわざわざ本人に
渡さなければと思い、裏口から認知証の母に手渡したと思われます。
「裁判の進行中にこのことが解ったならば、これで、
内容証明は有効かと争いたかったね。」
しかしもう何を言っても後の祭りです。
ちなみに裁判に負けても、その後の国金の回収は変わったところがありませんでした。
こんな例もあります。
忘れていたRCCから呼び出しがありました。信組の破綻のとき移った債権です。
もう隠居の元老社長は代表者兼保証人です。他に保証人は居りません。
すると元社長はどうしても先々月、時効になっているといって聞かないのです。
メモや記憶は曖昧ですが、兎に角払いたくないのです。
「借りた信組には必ず銀行引き落としで払っていた。最終回はこれだ。」
と見せる通帳では確かに先々月が最後になって居ります。
なんとなく、一寸やばいが信じて援用の書類を送りました。
RCCから直ちに反論が普通便で来ました。
こちらの主張の反復、其れに対する反論、こちらを教える口調の手紙でした。
親切な解りやすい文章はさすがRCCと感心した物です。
其れによると時効までは後3ヶ月あります。最終回の支払日が違って居ます。
それは通帳の引き落としですが、その後貴方は1度信組の人と有って現金で
払って居られます。
それが抜けて居りますね。
「あッ、そうだ、そんなこともあったっけ。」
いい加減な覚え方をしている人が実に多いです。
それとも払いたくない心がそうさせているかも知れません。
私の時効の援用の成功率が60-70%なのもそのせいでしょう。
「私、年金は6万円だけど、保証人として、毎月1万円づつもう11年も
保証協会に返済して居ます。全部私の名前で振込みです。これって
時効になると聞きました。その手続きをしてください。」
74才の女性です。
いくら都営住宅で74歳でも、6万の収入で1万を返せて居たか疑問もあります。
本当にその間、会っても居ないし、残高承認もして居ないと云うことです。
「保証協会は時効には特にガードが硬いんだがな。」
「保証協会の住所を知りたいが、何か書類はありませんか。」
こそこそ探して漸く見せてくれたのは1枚の名詞でした。
「この人が2年位前に来た時に置いていった名刺なのよ。」
確かに保証協会サービサーの名詞です。
老女は、この時に会ったことを思い出しました。
持って来た紙にサインをした事も思い出しました。
時効の援用は寸前に止まりました。
時効を主張したい人、年寄りが多いです。
それだけにその記憶に曖昧であることが多いです。
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