かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

ホームページが完成しました

2009-04-29 | 事例
ホームページが、完成いたしました。

5月1日からの開設予定でしたが、
ブログ読者の皆様には、先行公開したします。


よろしければご覧下さい。


有限会社 オグチ経営研究所





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解散よりよい方法

2009-04-28 | 事例
「解散登記することに決めました。」
「どうして。債務超過の会社だから解散など出来ないよ。」
「理由は銀行の借金です。相当な額が残って居ります。
 会社をなくすればもう銀行だってどうしようも出来ないでしょう。
 サービサーにだって譲渡は、出来ないと思います。」

こんな考えの人は結構多いです。
会社を解散すればもう会社には何も請求できません。
保証人である社長一人だけだったら、資産は何も有りませんから
請求も弱気なる。と思って会社を抹消したくなります。
事実登記所は、解散登記を簡単に受け付けます。

昨年、こんな人が飛んできたことがあります。
「内の会社は3年前に解散に届けを出して、受け付けてもらって居ります。
 ほら、謄本を持ってきましたが、此処に精算人と監査役しか載って
 居ないでしょう。それで此処に解散とはっきり明記してあるでしょう。
 其れなのにサービサーは請求に関する訴状を、会社詰り精算人の私と、
 保証人の私の両方に申し立ててきたのです。間違いだろうと放って
 おいたら、敗訴して両方とも債務名義をとられた判決が送られてきました。
 裁判所の間違いでしょうか。」

間違いじゃあないんです。
解散登記は直ぐに出来ますが、ここで精算人を決めて、精算人は精算を
して株主の承認や債権者に公示して精算決了も登記をすれば本物です。
登記所で解散証明書を呉れます。其れが無ければ会社は普通の会社と
変わり無いですよ。

一方こんな例も有ります。ただし此れは2年くらい前です。
「解散したのに、公庫が怒ってきました。今まで保証人が払って
 居たから何も請求しなかったが、保証人が払えなくなったから
 債務者の貴方に連絡しようと思ったら、何時の間にか会社が
 無くなって居る。そんなこと債権者の私ども公庫は、全然
 知りませんよ。」
「勝手に借金は無いような決算書を作って、精算決了などすると
 刑事問題ですよ。」
と、しこたま怒られたみたいです。

この場合、公庫は通常通り、会社と保証人に、支払いの訴状を
申し立ててきました。もう存在しない会社が債務名義を取られました。

和解も済んで居ないのに、虚偽の精算報告をして精算決了をした
会社を他にも2社知っておりますが、今はこんな虚偽の申請は、
とても出来ないでしょう。

これらの単に解散登記をするのに費用は、結構懸かります。
当初の解散登記の申請だけで、司法書士費用と登録免許税だけで、
後の公示の費用や精算決了の費用を除いても楽に10万以上は懸かります。

其れより、まずいのは効果はないんです。解散の登記をしても
法人住民税の均等割りは、年に7万以上はかかって来ます。

解散の場合は登記上の手続きだけでなく、税務上の手続きも必要です。
解散を理由に税務上の手続きをするのは、解散証明書を付かなければ
なりませんが其れが無いからです。

こんな時、難しく考えずに税務署に廃業届けを出せば一発で済みます。
自分で税務署に行き、異動申告書用紙を貰い、廃業として申告すれば
必ず受け付けてくれます。この時に最終の決算書を添付させられます。
それで終わりです。

「もう会社は何もやって居ません。」
収受印のある申告書用紙を見せればどのサービサーも会社に
対する追及はやめます。保証人だけに絞られます。

法人住民是の均等割りも請求がありません。
ただ休業届けして出すと均等割りは取られる処もあります。
都道府県の税務事務所に休眠届けを出さば良いと云う人も有りますが、
其処までしなくても単に廃業居届で済みます。
滞納の税金があっても受付には変わり有りません。

尚会社は放っておくと以前は5年でしたが今は12年、登記を
全然変更しないと休眠会社となり、やがて登記から抹消されます。
この場合ならば誰でも費用はかかりません。

私は会社の最後はこの方法で抹消されるのが、普通になって行くと思います。
解散は破産や合併・分割だけで後は、費用の掛からない登記所の抹消で
消えていくことになると思います。

しかし、それにしても休眠期間を延ばしたのは長すぎると思います。





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保証人は認知症

2009-04-25 | 事例
信金はKの建物を、借地の土地と一緒に競売をしたい考えです。
先に借地にローンで家を建て、後に地主が一般借入の保証をして居ます。
地主が借入の弁済をしない場合は、信金は競売を出来る筈です。

地主の従姉妹は今は75歳、身寄りと言えばKしか居りません。
今は施設に入っておりますが、もう認知症の気が出て彼の顔すら
漸く解かるみたいです。

当時は、賃貸借できちんと決めた賃料も、身寄りを全て失った従姉妹が
施設に入ったとき、生涯面倒を見ると言うことでいつしか使用貸借が、
変わっています。

信金はKから従兄弟の様子を聞いて、この土地の他には取るべきものが
無いと判断をしたみたいです。
「建物と一緒に売却したいと従兄弟に話したい。」
信金は従兄弟と会わせてくれとKに頼みます。

垣間見ただけで信金は従兄弟を説得するのを諦めました。
「でも 保証人で請求を受けている ことは知って居るでしょう?」
知って居るはずがありません。
今、従兄弟の住所はKと同じです。
Kは、郵便物は全て受け取り、封も切らずに預かって居ます。
本人は請求を受けている身とは全然知りません。

しかしこの不動産は間もなく土地も建物も競売になって居ます。

支払いの訴状が来た時、従兄弟は認知症と争えば、あるいは違う結果に
なっていたかも知れません。Kの家庭は冷たいもの。
Kは直接関係ないことは全て放って置きます。
妻は家出をし、長男も帰ってきません。ただ心の便りどころは、
隣町に嫁に行った娘だけです。半分自棄の生活、関係ない郵便物など
見向きもしません。債務名義をとられ、やがて競売になりました。

Kは執行官が物件調査に来て、初めて競売開始決定なるものを
知ったのです。それでも債務者と保証人だから仕方無いと思って
居ました。従兄弟は訴状も判決も何も知らない、競売のことも知らない。
それでも止むをえないと思って居ました。

幸い物件は嫁に行った娘の肝いりで870万で土地諸共買戻しをしました。
「競売は認知症より強し」
そんな格言でも出来そうです。

認知症の為に本人の意思確認が出来なく、計画通りできず、
悲喜こもごもを方々で生み出しています。

息子と母は賃貸業です。
不動産の名義は母になって居り、銀行借入も母が債務者ですが、
事業を纏めてきたのは息子です。
二人の妹は嫁に行っています。

母は遺産として全体の60%以上収益を上げるアパートを息子に、
後の2棟を娘達に残すつもちでした。
「私が死んだ後揉めないように遺言を書いて置きますからね。」
良くそんな事を言っていた母が、気が付いた時は、物も書けない
認知症になっていたのです。妹達は兄が母を丸め込んで上手いことを
して居ると思っていたでしょうか。急に見舞いが多くなりだしました。
嫂をそっちにおいて付き添いに指示して居ます。

こんな状態二なってしまった時、成人後見人を立てて話し合いを
しようとしたり、あるいは他界した場合、家庭裁判所の判定を
求めても息子に妥当な配分は望めなくなってくるでしょう。
悩んでいる夫婦が居りました。

次のようなことも何処にも転がっています。
健康で有れば、「親は必ず保証してくれる、場合によっては
不動産の一つを担保提供してくれる。」と思っていても、認知症に
なってしまえば上手く行きません。保証人承諾書も銀行は、其の前で
本人が署名するのを見ています。
抵当権設定登記も司法書士は本人確認をしない限りしません。

人には言えない成人後見人を立てられない理由もあります。
遺産争い以外では、相続人のうちの一人が成人後見人杜なる事が
出来れば、相続人伝鯛の利益は随分違うのにと思うことが良くあります。

それにしても認知症はどうしたら防げるでしょうか。





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格好良く保証したばっかりに

2009-04-21 | 事例
債権者に囲まれて義兄も姉も真っ青です。
気まずい沈黙をPが破りました。
「皆さん返済を4年くらいにして頂けば私が全部お支払いします。」
Pの債務肩代わりです。
証として小切手が何枚も切られました。

この時の格好よさ、Pは金で買えない快感を覚えます。
Pが良く肩代わりをする理由です。

この場合は額が大きかった。月に100万くらいになります。
しかし会社は月商2000万。其のくらいは何とかなります。

リーマンショックは大きかった。
売上は2割に減ったのです。
相手の社長は小学校からの幼友達、でもどうにもなりません。
Pは預貯金を叩いても、この保証債務が払えなくなりました。

そんな頃、Pに外車を売りに来たセールスが居ました。
Qです。Qは、
「小切手でお金を貸せる金持ちを何人も知って居る。
 Qの手数料も入れて月イチならば幾らでも面倒見るよ。」
と持ち掛けたのです。
渡りに船、Pはためらいも無く、この話に乗りました。

順調です。
Pは借金を返せます。実際にはQに変わっているだけですが、
気付きません。Qは女に貢ぐ事が続いて出来ます。
今やって居ることは、Qの部長の席も賭かっては居りますが。

Qが如何に外車を売って、資産家を知っていても、金づるになる人は
そうは居りません。半年で行き詰って来ました。
そろそろPから回収時です。
と云われても、Pに今までの借りるための小切手を実際に
回されては、落とす力は有りません。
Pは腹を決めて不渡りを出すことをQに告げました。

Qは一大事です。部長職は勿論職まで失い、生活すら困るでしょう。
それにPの為に借りた借金も追いかけてきます。

「不渡りを出してはならない。」
やくざまがいにPを脅し始めたのです。

そして万一のことがあってはと思い、Pの不動産を調べたのです。
銀行の担保にはなっていても、若干余裕があると思っていた不動産。
つい最近、全てに第2抵当が組まれています。
かっとなって、此れを問い正しましたがPは答えません。
この時から二人は完全に相反する二人になったのです。

Pには一つの勝算がありました。
銀行は一行。しかも全部保証協会つきです。
いざと云う時は担保付で保証協会に代位弁済になります。
今回何があっても本業では誰にも迷惑を掛けて居りませんから、
幼馴染の社長に 頼んで口座だけは維持して貰います。
そして商売は絶対に続けるといえば保証協会も不動産処分までしません。

保証債務も、もう元金70%は押しなべて返済して居ります。
無理なことも、言って構わないと思います。
あわよくば、此れで免責して貰います。

そうすればQだけです、
しかしQだって今までに幾ら肥やして居るか、計算すると莫大のものでしょう。
それでもQのこと、何かやってきても、何もなければ平気です。

そう思って、ついに不渡りを出したのです。

Qは劣化のごとく怒りました。
「急場を救った恩人を殺すつもりか。」
しかし長く続きませんでした。
Qが刑事告訴されてのです。
Pだけでなくほかでも同じようなことをして居て、保全策を実行の為に
恐喝まがいのことをして、それから今の金貸しが問題になったみたいです。

どうであれ、最高に嫌だった人はもう請求が無いのではないでしょうか。
一安心です。
しかし実際はそう上手く行きませんでした。
残債は免責と思っていた業者の中には手強い奴が居てそうならず、
不動産を差押えてきたのです。

第2抵当権者は人に金をかせれる人で無い、第1抵当権者には決算書から見て、
担保には余力があると思って、競売をかけてきたのです。
相手の読みが正しく、競売になりました。
相手の配当は僅かです。そのお金も有りませんでした。

相手の世辞に保証人となり、格好付けも有って肩代わりをし、
ついに本業で作った資産を全部なくした男の物語でした。





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行き詰っても、今の会社を続けたい。

2009-04-18 | 事例
「何回も銀行の担当と話し合いました。注文引当の融資は、
 出来ないことは先々月から云われて居ります。保証協会の
 緊急融資も枠が一杯で駄目と云って居ます。弁護士を
 ご存知ですかと聞かれましたが、こりゃあ、銀行が不渡りを
 宣言した様なものですね。」

今月の手形は6000万です。4000万不足です。
必死になって親戚知人を歩きました。運が良かったというべきでしょうか、
寸前になって借りれたのです。今月さえ良ければ、今までの計画は来月、
再来月の資金繰りは大丈夫でした。しかも此れには今までの注文引当
5000万の返済すら計画されて居ます。しかし、今となっては、此れは
銀行には返済出来ません。知人に返済の約束です。

「弁護士からは民事再生法を薦められました。しかし、民事再生と
 云うのは倒産と同じですね。今の会社は、会社として残らないと
 見るべきだと考えます。それに今もっている指定業者の資格も
 失いますし、今までの取引業者も付いて来ないでしょう。
 当社の場合、此れだと会社も事業も両方が残りませんよ。それに
 再生が認可されたら、再生法では経営者は自己破産するのが
 普通らしいです。社長にもなれないし、破産までして、その後私は
 どうして生活をすれば良いのですか。」

社長は弁護士の薦める民事再生はお気に召さないようです。

心配した税理士が、知り合いの経営コンサルタントを紹介しました。
「第2会社が良いでしょう。」
「ただ、工場が担保ですから競売になる恐れがあります。
 その時は引越しも必要です。又、ほとぼりが冷めるまで
 社長は、第2会社の社長をしないことです。」

此れにも社長は乗り気では有りません。
「銀行には金利すら支払いを止めるのですから喧嘩になることは
 必至です。それなりきの覚悟でやりますが、会社が違うとなれば
 今の得意先は皆取引を止めますよ。ゼネコンや官庁の指定業者の
 資格も消えます。失敗は見え見えです。このくらいならば、上手い
 倒産の仕方を研究したほうが実際的ではないでしょうか。」

詰まり社長はすごく難しいことを言って居るのです。
「今後、2ヶ月間は先ず不渡りは出ないでしょう。その後は
 注文次第ですが、銀行に返さなければ多分回っていくと思います。
 其れなのに、第2会社を作って事業を守ろうとしても、売り先が
 付いて来ません。民事再生も然りです。会社名は残っても販路は、
 先ず残りません。生き残るためには、何とか今のままで、銀行には
 返済を止めて、担保が競売にならない方法を考えないと、私は生きて
 居られませんよ。」

此れには皆あきれたみたいです。
そんな虫の良い事が出来れば、世間のみんながやっていますよ。
不景気など吹っ飛んで居ますと面と向かって云う人も居ります。

しかし世間は広いです。
出来るかも知れないと言う人が現れたのです。
「お宅までの交通費と謝礼は5万円。それ以上何も頂ません。
 やり方を解かるまで徹底的にご説明します。」

保証協会付8000万
工事引当6000万
この二つの借入を払わず、かつ担保も競売にならない方法。
騙されて、駄目もとと思って教えてもらう価値はあります。
3年間此れでもってくれれば何とかなるでしょう。

会うからには至急に会いたいです。電話でちょっぴり祖の方法に
ついて聞きましたがまんざら眉唾ではないような気もします。

明日その人がやって来ます。
どんなアドバイスをしてくれるのでしょうか。





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失敗の念書

2009-04-15 | 事例
「5年間に渡り、経費ではないものを経費として落として有ります。
 此れは修正させて頂きます。3000万近い申告漏れですね。」
冷たく税務官が云った時は何を云って居るかと思いました。
相手が一方的に集金の時に引いた金額。
「値引き処理をして何処が悪い。」怒鳴りたくなります。

そろそろあるだろうと思っていた税務調査ですが、
今回の調査は狙って来たみたいです。

最近この値引きの相手に調査が入ったことを聞きました。
案の上、此処との取引の調査です。
毎月集金の時引いている50万についてです。
相手は利益計上して無いとの事。其れを此方が値引き処理を
して居るのです。累計すると3000万近い金額、どちらかが
修正して利益にしなければなりません。

今は切っても惜しく無い相手ですが、かっては最高額の取引先。
其処の税務署の調査を詳しく聞きたいですが、経理・資金を一手に
握っている奥さんが教えてくれる筈が有りません。
ましてや今回の調査は全く利益が相反しております。

バブルの頃、協同組合を作りました。補助金の関係です。
理事には同業者や取引先ををお願いしたのです。
銀行借入には組合の理事も保証人です。

当初は保証人にも過分の利益配当が出せました。
保証人も喜んでくれました。しかし、長くは続きません。
5年前に3億3000万の銀行債務を抱えて倒産しました。
債務負担で揉めましたが、結局各保証人が3000万づつの、
5名で1億5000万、実質の借り手の理事長の彼が1億8000万を
負担して、各理事、債権者全員が和解に納得したのです。
議事録に記載されて全員が署名して居ります。

会議の2日後、ほっとして居た彼は、あの奥さんから呼び出されたのです。
「Mさん。今回の金額、一応立て替えて内が銀行に払って置きます。
 ただし、この借金は全て貴方が作ったもの。理事は借りるために
 名前だけ貸したものでしょう。其れが、潰れて全員が負担するなんて
 可笑しいわ。内は嫌。あのお金は、Mさんに貸したとして処理を
 しますから、返して頂戴。」

この時にきっぱりと反論しませんでした。当時一番の取引相手に遠慮が
有ったのでしょう。しかし、次の集金日、嫌でも解決に直面しました。
「支払い停止」が起こったのです。

支払いを押さえられると、一番の集金先です。資金が回りません。
出かけて「月50万づつ支払います。」と口頭で納得させて、以後ほぼ5年、
集金の都度引いてきました。通算するともう3000万近くになって居ます。

相手に税務調査が入って、この事がわかり、相手は貸金の返済の
処理だったのを此方と照合したのです。此方は売上値引き処理。
どちらかの処理・申告の間違いと調査に入ったものです。

Mの言い分はしっかりして居ります。
「理事会でも債権者との話し合いでも各人の負担と云うことは
 はっきりしています。集金の時に引かれたものは明らかな
 強制値引きです。税理士とよく相談して処理しました。」

しかし、税務署はこの時既に違う見解を持って居たのです。
この時に、M以外には知らなかった事を持ち出しております。
「言い分は、良く解かります。しかしMさんはこの件が始まった時、
 相手の奥さんに念書を渡して居ますね。それにはこの負担分3000万は
 Mさんが借りたものであり、今後月に50万づつ返済しますと書いて
 あるでは有りませんか。借りたお金の返済と認めて居ますね。」

「いやあの時、ああ書かないと治まりは付きませんでしたよ。
 しかし馬鹿馬鹿しいことで今回報告するまでも無いと思って、
 今まで問題にはしませんでした。真実がそうで有るかは
 税務署も見分けてもらわないと此方も困りますね。」

事実Mは、組合議事録に拘らず、このお金は借りたものであり、
毎月50万づつ返済しますと、便箋に書いて署名をし相手に渡して
あってのです。

今まで組合議事録しか関係ある書類は、無いと思っていた人は
びっくりしました。特に今まで力を貸してやるといっていた
税務署OBの税理士が此れを見て手を引いたのは痛かったです。 

「そうした不利の書類を可かさたれたならば、最初に自分から
 其れを説明すべきではないか。其れを税務署に指摘されたから
 初めてオープンにして、祖の挙句が税務署に自分が正しいと
 判断しろと云っても何か此方に無理が有る気がする。」
税務署OBの税理士などもこのことを感じたからではないでしょうか。

Mは争いに負けました。
書いたことも悪いが、意志に背いたことを支払いを盾に
無理に書かされたならばそうした態度が出来る筈だ。
此方の人間まで皆感じてしまったのです。事態がこうなった時に、
Mに「認めましょう」と進言すると直ぐに認めました。

それにしてもMは、奥さんから今まで値引き処理をしていた
3000万近い金額を、売掛金の無集金として請求を受けました。
税務署は5年間遡り延滞税から何もかもで2000万一寸修正申告を
強要されました。

売掛金回収の為に、後先を考えずに書いた念書、5年後の今日、
候まで大きな影響があるとはMも考えても見なかった事です。





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金融庁は応援してくれても

2009-04-12 | 事例
「最近、地方銀行も代わったね。
 中小企業に対する態度の冷たさが増すばかりさ。」
「緊急対応の保証協会付きの貸し出しは、銀行と保証協会と
 ぐるになって断わってくるし、では再リスケをお願いに行っても、
 それに対する態度が一段ときつくなったように思われるよ。以前は
 簡単に認めて呉れたのが、いやあ、渋くなってなかなか認めないんだ。
 金融不況の影響かな」
知人のコンサルが嘆いております。

「でもね。金融庁だって中小企業の資金繰りが円滑になるように
 思い切った検査マニアルの改正を行って、昨年11月に銀行に
 流しているみたいだよ。金融庁のホームページから、政策を
 クリックして更に地域密着型金融政策の項を見ると一般解説文が
 載っていて解かり易いよ。 

  金融庁は全力で取り組んで居ます。
  知って納得
  知って納得の実例編
 の3つを読んでご覧。役所らしくない読みやすい文章だよ。

 さすが金融庁。我々中小企業も見棄てられていないよ。
 銀行はお上の方針には忠実だからね。
 あの反響は実務に於いて出て居る筈と思うよ。」

知人のコンサルは早速読んだみたいです。

「大手都市銀行のU銀行ね。
 以前はリスケを申し込んだビジネスローンに対して半年様子を見て、
 それで元に戻らないと判断すると直ちにサービサー送りにして居たが、
 最近変わったね。金利だけでも良くなってきたよ。よ云うより金利
 だけで続かせようと躍起になって居るよ。あれはこの影響かね。
 しかしU銀行の方針が変わった来た方が、この何ある改正より
 早いように思うが。
 
 又、違った地銀の例で、最近ね。
 県下で知名度抜群の有力店に、「もう金利すら払いない。しかし店は
 絶対に続けたい。代位弁済もやむなし。」と泣き付かれたらしいよ。
 もう4ヶ月、金利も払ってない見たいだが、地銀は、何とか再生の道を
 と話し合っている例を見て居るよ。
 此れなどはこのマニアル改正の事例になるかね。 

 他にもあるよ。
 県庁都市の駅前ビル。銀行は大手の信託銀行1行だけさ。
 オーナーは別の土地を切り売りして今まで何とか払ってきたが、
 此処で急速に空き室が増え、残債務20億の金利だけでも無理に
 なってきたらしい。そこで銀行に払えないと宣言して金利も止めたよ。
 もう4ヶ月だが銀行は何も云って来ないよ。此れもこのマニアル改正の
 影響かね。」

知人は、昨年から銀行の態度が変わってきた。
そのどれにも云える事は、今までは不良債権にして居た様な事が、
其れを回避する傾向になって居ると言うのです。

しかし其れはこの検査マニアルの改正にお所為ではない。
サブプライム問題から9月のリーマンショック等の影響で銀行が
著しい損失を蒙ったからではないか。これ以上不良債権を出すと
自行がおかしくなる。そのために不良債権を出すのを極端に
避けているのではないだろうか。
U銀行のビジネスローンの扱いなど端的の例と思う。
と知人のコンサルは云って居ます。

「其れが証拠には例の緊急融資の保証だが。」
此れこそ本当に困って居るところに保証した例を知らない。
むしろよいところに、無理して貸しているような気がすると言うのです。

貸せば不良債権になる。そんなお金を貸せる奴は何処にも居ないよ。
それに対して既に貸してあるお金の返済の条件緩和は戻らないのが
遅いか早いかのだけの違い。催促して急に取立てで倒産させるより、
騙し騙し時間を掛けて、回収した方が遥かによいのではないかと
力説して居ります。

多くの零細な企業は、もう1度再生のチャンスが欲しいと
思っているのでは有りません。今、この仕事を失うと食べて
いけなくなるからです。そのために条件緩和で準用が伸びる
ものならば素直にありがたいと思います。
ついでに緊急融資の保証があれば尚よいです。

でも、金融庁の事例などは地方の第2地銀や信金などで
囁かれていた事も少なく有りません。
「2年遅かった。」そんな気がして居ます。





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中小零細企業の皆さま

2009-04-11 | 無料相談のご案内
 

4月になり各地で桜の花は満開を向えています。
しかし、中小零細企業の経営は、底冷えの日々を
おくられている所が大多数です。

政府は、追加経済対策を決定し、事業規模で56兆円超、
財政支出で15・4兆円を発表しました。中小零細企業の
景気回復を実感するまでには、時間を要すると思います。

一方、大手都市銀行の決算予想では、軒並み赤字のようです。
不動産などの担保価値の下落、融資先企業の業績見極めによる
貸倒引当金の積み増し、保有する有価証券の減損処理等の
原因です。今後、銀行融資に依存されている会社は、経営に
影響を及ぼすと予想されます。

金融機関から、金利を引き上げの要請を受けてとか、
借入金を一括返済を求められているとか、そのような
兆しがあったら要注意です。


ブログをご覧頂いている方限定で、「無料電話相談」を開始致しました。


経営危機に直面している、または危機を迎えようとしている
経営者の皆様、債務全般でお困りの方、どんな些細なことでも
お気軽にお問い合わせ下さい。


お問い合わせは、

 042-483-3604(平日10時~18時)

※電話番号は、お間違いの無いようおかけ下さい。





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格好つけちゃ駄目

2009-04-09 | 事例
「そう云われると何も云えないが、ついみんなで
 話しているうちに、そんな話になっちゃったんだ。」

4人の保証人が話し合っているうちに、つい彼が、
「こんな返済任しておけ」と云ったらしいです。
「そんな事して何か貴方に説くが有るの。」
帰宅後みんなにつつかれてももう遅いです。
「もう1度皆さんに頭を下げて均等にお願いします。
 と頼んでくれませんか。」と
云われても絶対承知をしない性分です。破産した義兄の保証人。
6000万くらいの借金を一人で背負い込んでしまったのです。
其れもつい一時の感情の流れで。2年ほど前のことでした。

その当時はまだ自分の会社も元気が有りました。
しかし昨年来急速に受注がなくなってきたのです。
自分の会社すら正常な維持が困難です。
銀行にも何処にも「待ってくれ。」なんて云えません。
ついヤミ金に手を出してしまいました。
親代々の不動産を手放すのも長くないでしょう。
しかしその不動産処分だけでは足りないでしょう。
一寸おだてられ、気分に任せて格好をつけるタイプです。

「私のところは代々この土地でそれなりきの商売を
 やってきたのです。ほら、今のJRの駅も私の曽祖父が
 自分の土地を提供して駅を引っ張ったのです。親戚にも
 現在市会議員が居ります。私は、何をするにもそうした背景を
 考えなければならないのです。」
さりげなく祖先・家柄の自慢話です。
其れが済まないうちは本題に入れないのです。

「解かりました。しかし、再建するには一面形振りを
 構っていることが出来ないところも有りますよ。例えばリストラ。
 直ぐに評判になります。体面を図ってリストラをしないと会社は
 倒産に向けてまっしぐらですよ。」
「だからこそ、そうはならない様に、今ご相談申し上げているのです。」
地方に行くと良くぶつかります。密室に通されてヒソヒソ話です。
名門で老舗だから世間にわからないように再建策を教えてくれと云うのです。

こんな会社はメスを入れるのが非常に遅いです。
銀行も表面は遠慮して居ります。主を立てて居ますから、
尚、危機が解からず、融資をしなくなったのも、自分の
会社が悪いのではなく世間が悪いだろうくらいにしか考えて居りません。

手を付けるまでが大変でチャンスを失います。
人が認めてくれないから、家系まで持ち出し格好つけるタイプです。
実力がなく、世間にも疎いですから、ともすると遅くなってしまいます。

「この資料を拝見しますと先ほどのご説明とは、
 少し違っていますが実際はどうなんですか。」
部下の持ってきた資料が社長の説明と違っています。
その時に間違って居たのを認めれば何でもないのに、
自分の言は正しかったと言い張ります。部下こそ言い迷惑、
呼ばれて人前で間違った資料を持ってきたとと怒られて居ます。
要は軽く口から出して、一旦出した言葉をなかなか訂正しないタイプです。

このタイプには特に困ります。
自分の云う事と違えば必要の資料も見せません。しかし内心では、
自分の間違いに気が付いて居ると推測できる場合も有ります。

3つの例を挙げましたがその他、格好良さを気にして本音を言わない人、
意外と多いのです。経営が浅かったり、若い人ならば軽くたしなめる事は
出来ますが、実際には年配で昔からの名家、旦那さんが多いのです。

身だしなみは社会人として当然必要ですが、行き過ぎた格好良さは、
時に経営を誤らせます。





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倒産寸前の社名変更

2009-04-06 | 事例
味噌屋が倒産したという噂はたちまち近在の業者にひろまりました。
もう3代は続いている老舗です。
「倒産する前に会社の名前を変えたらしいな。不渡りを出しても
 会社名が違っているから誰も気付かなかったらしいよ。それで
 その時に同時に息子が新会社を作って今までの味噌屋の名前を
 そのままに使って居るのさ。新会社は健全に商売をして居るから
 味噌屋が倒産したなんて、遠いところの人は誰も気付いては居ないよ。」
自社の経営に一寸心当たりのある人はうまい話を聞いたと喜んだものです。

第2会社を作った時に一番の問題は売り先です。
味噌屋の場合、近い得意先は倒産を知っても止む得ませんが、
県外に販売する時は全然違います。
社長が代わったくらいにしか思いません。

「でもな。うまい話には必ず落とし穴があるよ。」
知人が私に話してくれたのは次に紹介するような話です。
 
隣町の、此れも老舗の材木商は特にこの味噌屋の噂を知りたがって
いました。彼も会社の将来は遠くないことを覚悟して居たのです。
「不渡りを出すのは止むを得ないが、社名を変えれば解からないと
 云うならば、どんな事をしてもそうしよう。息子が別会社で名前を
 同じにすれば、少なくとも県外のお客は失わないから再生も容易さ。」

そんな材木屋も、ついに不渡りを免れなくなりました。
材木屋は次のことをやったのです。
倒産の少し前に、息子を社長にした第2会社を作ったのです。
社名は、今の会社の社名をつけました。登記はまだしません。
そして同時に今までの会社の、変更した社名を登記をしたのです。
そして暫く日にちを置いて新会社を同じ社名で登記したのです。
登記が全て完了した頃、手形は不渡りになりました。

絶対にうまく行く筈の計画でした。
ところが此の計画が見事に外れたのです。
「材木屋が不渡りを隠そうとして息子に新会社を作らせたが、
 其れがそっくりばれて、今方々からつつかれて居るよ。
 何もしなかった方が、遥かによかったみたい。」
巷間の噂が五月蝿いです。

「何で味噌屋はうまくいって、材木屋は行かないのか」
知人もこの事件には興味を持っていました。
「司法書士ならばあるいは、知って居るかも知れないな。」
そう思った知人は自分も同じようなことをやりたいが、
支障はないだろうかと聞いたのです。
その司法書士は味噌屋と材木屋のことも知っていました。

「第2会社を登記する司法書士は、前の会社を登記した司法書士と
 違う人ならば、たとえ二つの会社の住所が同じであっても登記は
 出来ます。」
先ずは司法書士の答えです。

「しかし、今お考えのような、不渡りを出しても解からないなんて事は
 出来ませんよ。第一そうだったら世間の人はみんながやって居りますよ。
 第一その手形は、新会社の名前でなく旧会社の振り出しになって
 居るのですよ。」

「それに味噌屋の場合は、一般債務は全て精算されて、銀行債務だけが
 残っていたのです。手形を不渡りにしたが、世間には解からなかった
 なんてデマも酷いですね。」
その銀行債務も息子が担保の買戻しをしましたが、その時に社名等すべて
銀行に了解とってやったのですから何処からも文句は出ようも有りません。

しかし材木屋の場合は、業者にも相当額の債務が有り、銀行とも
揉めていたらしいです。手形の発行者も全部旧会社名で、改名後の
振り出しは有りません。
担保の任売などの銀行の要求は相手にもしませんでした。
税務署まで新会社は旧会社の支払い義務があるではないかと
訪問してくる騒ぎです。

「旧会社から新会社にきちんと営業譲渡をしておけば
 新会社まで巻き込んだ騒ぎにはならなかったでしょう。」
司法書士の遠回しの忠告でした。

溺れる者、どんな藁でも掴みたいです。
そんな時忍び寄るデマ、聞き分け出来る冷静さを失いたく無いものです。





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