云ってつい甘い計画にすると意味がないです。
そんな作文ですと、逆に自分が可笑しくなります。」
会社の再生です。
Gは社長に一生鹼懸命説明しています。
今までの仕事の殆どは切り捨て、黒字と保証されるような部門だけでやって行きます。
今まで本部と云う統轄部門があったのですが、此処が一番の金食い虫でした。
それでも各部門に一寸づつ上乗せすれば予算上は此の経費は出ました。
之をどうするかが大きな問題です。
それと今までの計画書はすべて右肩上がりで、全ての問題を逃げていました。
なぜ、右肩上がりになるか、裏付けは有りません。世間ってそんなものだと決めているのです。
これが大きな間違いでした。
銀行に提出するものならば、今期と来期さえ注意すれば、後は若干の作文でも良いですよ。
自分にためにつくるならば、そんな事ではなく、今からその時の商売を考えておきましょう。其れに向かって邁進しましょう。
その方針が立てられるかが、此の計画書のポイントです。
実は此の会社は既に期限の利益を喪失しています。
喪失するまでは何回も経営改善計画は銀行に提出しております。何れも右肩上がりの作文でした。
作られた計画書、宛てになる筈がなく、実体も真っ赤か。何時の間にか期限の利益は喪失し
保証協会は代弁さいいなって居ました。
私物は全部弁済に回しました。
店は自然に無くなって、今は本社だった主力店が1軒残っているだけです。
全ての資産を清算し終えた時、銀行は助け舟を出してくれました。
「保証協会は代位弁済しましたが、プロパーはそのままにしています。
今後、毎月少し入れてくれればサービサーにも譲渡せず、お店にも一切手をつけません。
立ち直りを待っています。
が、唯経営改善計画だけは出してください。」
保証協会は僅かの返済で話が付いて居ります。
相談を受けたGは驚きました。
「倒産をした会社が経営改善計画を出すなんて聞いた事がないな。
しかし、本当の計画は自分のために必要ですね。ましてや再建の時など、目的と検討は
必用です。銀行もいいこと言いますね。」
Gは続けます。
「自分が苦労してやって出来るという計画書を作りましょう。勿論資金まで考えましょう。
そう云う計画書は案外実行できるものです。
其れを今期と来期を作りましょう。再来期からは、読みも入ってきますが、希望的観測は
しないことが必要です。それを5年単位で作りましょう。」
詰り自分でやれば、先ず出来ると云う計画書を作れば、必ず其れに近い線は出来る。
その計画が出来なければ、大きなリストラも考えましょう。
だから経営改善計画と云うのです。
それでも駄目だったら。
残念ながら、企業を廃業するより仕方無いですね。
あの金融円滑化法の時も、企業は銀行に云われて、此の計画を作成しました。
「うちなんかリストラだって、遣るべき事は全部やった。これ以上やれと言う事は会社を
存続させるなと同じ事です。」
ぶうぶう言いながら右肩上がりの計画を作ったものです。
しかし、此の時に、経営改善計画の真意をわかった中小企業の社長は少なかったと思います。
彼らは、方針を決めて、目標に向かう事が、実績向上に繋がるとは思っても居なかったです。
「堅い計画書を作って来ましたね。これならば、10年後に借金を半分に減る可能性が大きいですね。
うちはサービサーに回すより、お宅に立ち直ってもらった方がはるかにいいです。」
計画を見た銀行の担当者が勝手なことを云っています。サービサーに譲渡されると其れまでですが、
譲渡されずに銀行と関わりあって、途中銀行が見直してくれれば〆たものです。
都市銀行1行と地銀2行、信金と公庫と付き合っていたところが都市銀行から期限の利益の喪失を通知されました。
その時に社長は考えたのです。このままどこも駄目になる。今のうちに根本的のやり直しが必用だ。
此のときに自分のために経営善計画を作ったのです。返済計画も見直しました。
銀行も相談に乗ってくれました。
結果は、その計画と実績が評価され、残った銀行はすべて正常な取引を続けています。
業績も立ち直ったのです。
計画書をつくり、それが実行できる自信が有れば、必ずその企業は再生可能です。
銀行に提出の積もりでなく自分のために経営改善計画は作りましょう。
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