今年の正月、私にとって何よりのんびりした正月になりそうです。
長年絶えず気に掛かって居たものが取れて、何かひとりでに笑みも
湧いてきます。
県営住宅に住む私達夫婦が分譲マンションを買ったのは、
もう15年も前でしょうか。夫は日雇いの大工。自分は、
近くの会社の賄い婦。年金は国民年金。老後が心配です。
目先の効く私は半ば強引に夫を口説き、分譲マンションを購入したのです。
その頃の夫は、結構借りることも出来ました。
4000万近いマンションでした。自分達はは県営住宅に住み、
マンションを貸し、殆どを返済に回したのです。
自分達が年金生活になった時、ローンは終わって居り、
家賃は皆自分達に入り夫婦の国民年金とあわせると
一寸した厚生年金より多くなり、安泰な老後が暮らせる筈です。
この頃は私にもまだ夢がありました。
夢が崩れたのはそれから5年と懸かりませんでした。
安定した入居者が居ないのです。
近くに続々マンションが出来て、中には賃貸専門のものも有ります。
特に6ヶ月くらい空き家になった時は悲劇でした。今までの蓄えを
吐き出し、漸く返済金より安い価格で入居者を決めたのです。
無理をした賃貸は長くは続きませんでした。
以前の空き家の時のローン代が少し遅延して居ります。
それに時代も悪く、大工の仕事がどんどん減ってきました。
家賃の低いのも堪えます。ついに返済はストップです。
競落するまでは家賃だけは入るとの胸算要でしたが、
其れも「家賃の差押」と云うことであっさり敗れました。
やがて競売。案外すんなり売れて、漸く自分の手を離れて
此れで貧乏神ともお別れだとほっとしたものです。
もう此れで何にも無いと思っていた二人に、サービサーから
同じ文面で手紙が来たのです。なにやら残債務が銀行から
譲渡されて今度はサービサーが回収に来るみたいです。
放っといたら電話です。
マンションは売れたが殆ど上位の住金さんが持って行って、
この銀行には1円も入らなかった。其れを払ってくれと云うわけです。
競売で家を取られたから、それで借金は終わって居ると言っても、
全然相手は承知しません。
「いや貴方には払う義務があります。誰にでも聞いてください。」と云うのです。
市の法律相談に聞きましたが、どうやら本当のようです。
「払えなければ、破産したら如何ですか。」サービサーはしつっこいです。
主人は「破産なんて、俺はやらないよ。いいじゃあないか、
サービサーの好きにやらせておいたら。どっち道何も無いから。」
と平然として居ります。
何もしなかったら裁判所から訴状と云うものが届きました。
「放って置きなさい。」と教えてくれた人が居ります。
気にはなりましたが、放っておいたら、又同じような文章の
ものが届きました。此れも放置です。
姉のところで法事があったために郵便局から53000円あった貯金の内、
5万円下ろして出かけました。余ったから帰って入金しようと思ったら
入金出来ません。局の人に聞いたら差し押さえがあったみたいです。
3000円は戻って来ませんって。
でも郵便局の人が言っていた。
「もう差押は無く、安全だから口座を変えて又ご愛顧宜しくって。」
そうこうしている内に、サービサーが変わったみたい。
違うサービサーから又同じようなことを聞いてきました。
そして「残債に1500万の1割150万で和解をしよう。」ともちかけてきました。
此処で和解をしなければ一生涯借金に追い掛け回されるかも知れません。
そしてサービサーの連絡は忘れかけた頃必ずあるのです。
何時でも頭の隅にサービサーを忘れさせないようにして居ます。
実害は郵便局の3000円だけでしたが、つくづく嫌になって来ました。
主人は嫌がっても思い切って破産をした方が良いかも知れません。
電車の中で格安の司法書士のポスターを見たので、そこに電話をしました。
夫婦で30万と云うから、お金が無いと値切ったら25万にしました。
破産も値切れば値切れる時代になったようです。
サービサーから又電話があって「先日の150万の件、どうですか。」
と聞いてきました。「とても出来ない。」と言うと、「不本意ながら
差押をしなければならない。」なんて言うのです。
つい、「どうぞ、その前に破産します。」と言い返してしまいました。
今まで破産しませんかと云って居た人の声が瞬間止まりました。
「費用幾らくらいですか。」と聞くから、20万と答えたのです。
暫く経って一旦切れた電話が又鳴って、その20万でよいからそれで
和解をしませんかと言うでは有りませんか。
10年間頭から離れ無かった事、借金が無くなったその時の気持ちは
なんとの言えません。恐らく主人もそうだろうと思居ます。
あの無口が饒舌になったくらいです。
それにしてもサービサーだ良く、二人の破産が20万と云うのを
簡単に信じてくれたものです。
終わった時に一時虚脱状態になりましたが、今度こそ老後の為に
二人で働かねばと思って居ます。
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長年絶えず気に掛かって居たものが取れて、何かひとりでに笑みも
湧いてきます。
県営住宅に住む私達夫婦が分譲マンションを買ったのは、
もう15年も前でしょうか。夫は日雇いの大工。自分は、
近くの会社の賄い婦。年金は国民年金。老後が心配です。
目先の効く私は半ば強引に夫を口説き、分譲マンションを購入したのです。
その頃の夫は、結構借りることも出来ました。
4000万近いマンションでした。自分達はは県営住宅に住み、
マンションを貸し、殆どを返済に回したのです。
自分達が年金生活になった時、ローンは終わって居り、
家賃は皆自分達に入り夫婦の国民年金とあわせると
一寸した厚生年金より多くなり、安泰な老後が暮らせる筈です。
この頃は私にもまだ夢がありました。
夢が崩れたのはそれから5年と懸かりませんでした。
安定した入居者が居ないのです。
近くに続々マンションが出来て、中には賃貸専門のものも有ります。
特に6ヶ月くらい空き家になった時は悲劇でした。今までの蓄えを
吐き出し、漸く返済金より安い価格で入居者を決めたのです。
無理をした賃貸は長くは続きませんでした。
以前の空き家の時のローン代が少し遅延して居ります。
それに時代も悪く、大工の仕事がどんどん減ってきました。
家賃の低いのも堪えます。ついに返済はストップです。
競落するまでは家賃だけは入るとの胸算要でしたが、
其れも「家賃の差押」と云うことであっさり敗れました。
やがて競売。案外すんなり売れて、漸く自分の手を離れて
此れで貧乏神ともお別れだとほっとしたものです。
もう此れで何にも無いと思っていた二人に、サービサーから
同じ文面で手紙が来たのです。なにやら残債務が銀行から
譲渡されて今度はサービサーが回収に来るみたいです。
放っといたら電話です。
マンションは売れたが殆ど上位の住金さんが持って行って、
この銀行には1円も入らなかった。其れを払ってくれと云うわけです。
競売で家を取られたから、それで借金は終わって居ると言っても、
全然相手は承知しません。
「いや貴方には払う義務があります。誰にでも聞いてください。」と云うのです。
市の法律相談に聞きましたが、どうやら本当のようです。
「払えなければ、破産したら如何ですか。」サービサーはしつっこいです。
主人は「破産なんて、俺はやらないよ。いいじゃあないか、
サービサーの好きにやらせておいたら。どっち道何も無いから。」
と平然として居ります。
何もしなかったら裁判所から訴状と云うものが届きました。
「放って置きなさい。」と教えてくれた人が居ります。
気にはなりましたが、放っておいたら、又同じような文章の
ものが届きました。此れも放置です。
姉のところで法事があったために郵便局から53000円あった貯金の内、
5万円下ろして出かけました。余ったから帰って入金しようと思ったら
入金出来ません。局の人に聞いたら差し押さえがあったみたいです。
3000円は戻って来ませんって。
でも郵便局の人が言っていた。
「もう差押は無く、安全だから口座を変えて又ご愛顧宜しくって。」
そうこうしている内に、サービサーが変わったみたい。
違うサービサーから又同じようなことを聞いてきました。
そして「残債に1500万の1割150万で和解をしよう。」ともちかけてきました。
此処で和解をしなければ一生涯借金に追い掛け回されるかも知れません。
そしてサービサーの連絡は忘れかけた頃必ずあるのです。
何時でも頭の隅にサービサーを忘れさせないようにして居ます。
実害は郵便局の3000円だけでしたが、つくづく嫌になって来ました。
主人は嫌がっても思い切って破産をした方が良いかも知れません。
電車の中で格安の司法書士のポスターを見たので、そこに電話をしました。
夫婦で30万と云うから、お金が無いと値切ったら25万にしました。
破産も値切れば値切れる時代になったようです。
サービサーから又電話があって「先日の150万の件、どうですか。」
と聞いてきました。「とても出来ない。」と言うと、「不本意ながら
差押をしなければならない。」なんて言うのです。
つい、「どうぞ、その前に破産します。」と言い返してしまいました。
今まで破産しませんかと云って居た人の声が瞬間止まりました。
「費用幾らくらいですか。」と聞くから、20万と答えたのです。
暫く経って一旦切れた電話が又鳴って、その20万でよいからそれで
和解をしませんかと言うでは有りませんか。
10年間頭から離れ無かった事、借金が無くなったその時の気持ちは
なんとの言えません。恐らく主人もそうだろうと思居ます。
あの無口が饒舌になったくらいです。
それにしてもサービサーだ良く、二人の破産が20万と云うのを
簡単に信じてくれたものです。
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