かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

対応の違い

2007-12-30 | 事例
サービサーは和解ならば1200万と云っています。
此れを一歩もゆずりません。元の債権は2400万です。
こんなことって有るでしょうか、120万の間違いではありませんか。
ずうずうしく聞くAに対してサービサーは「いや1200万です。」
と平然と答えます。

Aは倒産後も同じ仕事を続けています。本来ならば元の会社を
変えて第2会社で営業をしたいのです。そうすれば会社整理の
影響も無いし、第一差押の心配もありません。しかし得意先は
どうしても口座名を変えることに承諾しないのです。
会社を変えると直ちに取引口座は無くなり、Aは営業が出来なくなります。

仕方無く今までの会社名で取引をして居ります。
しかも借家ですから今までと同じ場所で営業し、代表者もAのままです。
しかし、銀行返済は出来ないので、サービサーに譲渡されました。

Aは周囲の人たちから、次の事を吹き込まれて居ました。
「サービサー等に此方のことを喋っては駄目ですよ。全て差押の
材料となるだけです。決算書など勿論見せてはなりません。売上が
解かるだけも損です。此方のことが全然解からなければ、彼らも
諦めるしかありません。」
Aは其れを文字通り守って居ました。

Aは最初に1度だサービサーと会って居ります。
そこで100万を出すからと和解を求めました。
サービサーは和解は賛成です。額を決める為、Aさんのことを
少し教えてくださいと、業務内容や得意先のことを聞いてきたのです。
其の上決算書の提出まで求めて来ました。其れと払う意志のあることを
見せる為に1万円でよいから振り込んでくれと言って来ました。
時効中断の1万円ではありません。

Aは其れを全て断りました。
「ある程度和解案が決まってからならば、何でもお見せします。
1万とは言わず10%でも30%でも振り込みます。言う通りにして
何も決まらなかっら、当社は利用されただけになってしまいます。」

教える方が先だ、いや和解を先に決めるほうが先だ。同じ問答を
2度繰り返して双方譲らなく、そのまま2ヶ月ほど過ぎたある日、
突如Aは売掛金の仮差しを食いました。前の銀行に提出していた決算書、
及び某興信所の会社年間より察したと思います。
売掛金は750万ありました。

750万はサービサーに売掛譲渡し、かつ間何時20万を
支払うことで和解をし、仮差しを解除して貰いました。
それで得意先は差押とならず、何とか取引中止だけは免れたのです。

最初からもっと忌憚無く話し合いをしていれば恐らくこんな結果には
ならなかったでしょう。余りにガードを固くして、自分の片鱗すら
見せなかったことが、災いをもたらしたと思っています。

此れまでの話と逆の例です。ビジネスローン7500万が返済できず、
サービサーに譲渡されました。未だ30台のBは怖くてなりません。
サービサーから何を言ってきても電話にも出ず、送付された書類も
受け取りませんでした。

其れを知った知人はアドバイスをしました。
「ある程度自分の事を明らかにしないと、相手に疑心暗鬼を
生じさせるだけだよ。特に自分の住所と連絡電話を明確に
教えないと、相手はむしろ躍起になります。」

そんなBは間もなくサービサーからの電話を受け取ったのです。
そして「払いたくてもどうしようも無い。30万で和解を
お願いできないか。」と頼みました。サービサーはBに
近況を書面で教えて頂けないかと頼みました。何を書いて
よいか解からず、債務状態だけを書いて提出しようとして、
原案を知人に見せました。

知人は全部書き換えました。
「本当のことを相手に解かるように書きなさい。」
と、今の債権債務・個人の収入家計の収支など、それに
サービサーに対する依頼事項なども加えて要領よく2枚ほどに
まとめてこんな様に書来なさいと薦めたのです。Bはそんなに
自分の現況を教えることに対して疑問を持ったものの、
言う通りに書いてサービサーに送りました。

投函した2日後サービサーから電話がありました。
「現状を知りました。此れではお支払いなど当分できないでしょう。
30万で和解が希望とありますが50万になりませんか。年内解決が
出来ればそれで行きましょう。」

銀行営業日は10日もありません。
でも何とか振込、和解書ばかりでなく、原因証書も
全て返却して貰いました。

知人の言う通り現況を全て説明したからサービサーも
解かってくれたのです。

今年も後2日。いくつかの事件がありました。
しかし、ある程度、自分をさらけ出し、自分で交渉した人は
殆ど思うより有利に落ち着いています。自分を隠そうとしたり、
嘘を多く混ぜたような人はたとい和解が成立しても不満足な
結果になって居ます。

来年こそ、恐れず余り疑わず、自分の姿をありのまま見せて、
自分で交渉して解決していく、そうありたいと思っています。





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猫の為に

2007-12-28 | 事例
おばばは大の猫好きです。
獣医が感心するほどですから余程其の程度は高いでしょう。
夫が健在の頃は未だ遠慮して3匹だけでしたが、他界をすると
何時の間にか増えて、もう10匹は居るでしょうか。
都心から1時間半、ちんまりとした家です。子供二人が嫁いでから
夫婦二人では広すぎるくらいでした。猫たちは我が物顔で其の家を
占拠して居ます。

嫁いだ二人の娘は大変です。
孫が一人酷い猫アレルギーです。おばばの家に来て
30分も居ると喘息状態の発作が起こります。
ほかの孫たちも猫には弱く、遊びに来ると首などに
発疹が起こります。

孫を取るか猫を取るかと娘たちに責められたこともありますが、
猫に囲まれておばばは毎日幸福です。死んだ亭主のことも
思い出しません。ともに2時間くらいの所に住んで居ますが
娘や孫とは行き来も無く、孤独ですが平気です。

好事魔多し。其の幸せも不意に打ち破られました。
一人の男が尋ねてきたのです。切り出した話は最悪のことです。
夫は、ある会社の取引上の保証人になっていたらしいです。
ところが其の会社は倒産しました。そこで夫を保証人にした会社が、
夫にも責任を取って弁済して欲しいとやってきたのです。
死にましたよ。と言うとでは相続人が弁済しなければなりません。
と云うのです。
「この家も元は夫のもの、弁済して頂く様になります。」
男の言葉は冷酷に次第に強く聞こえてきました。

娘たちと、其の婿さんにも来てもらい事情を話しました。
本当にそうなのか、一人の婿さんが詳しく調べてくれました。
何もかも取られるらしいです。相続放棄をすれば財産を
取られるが、その他のことは全て免除との事です。
しかしそうでないかぎり、借金の保証は免れないとのことです。

娘たちは相続放棄をするそうです。財産と言えばこの家くらい。
大した価値ではありません。お母さん一人ならば、
一緒に住んでもよいが、猫は御免よと娘たちは言っています。
猫と別れるくらいならば、死んだ方がましだよ、と啖呵を
切って引越し先を探しましたが、10匹の猫も同居と聞くと
承諾するところはありません。とどのつまり、おばばは
どんなことが有っても引っ越さないことを宣言しました。

おばばは変わりました。先ず第一は猫のしつけを止めたのです。
其れまで猫が柱や畳でつめを研がないように、注意もしていましたし、
やりそうな処は宛紙をしていました。其れを止めたのですから、
見る間に立派な柱はささくれが一杯になってきました。
猫は良く吐きます。直ぐに拭かないと畳みに後も残ります。
しかしもう目の前だけを拭けばよいです。そんな後が残っています。
さすがに隣近所が顰蹙したのは、庭に餌を置いて、野良猫が
来て食べるようにしたことです。
野良猫は近所の家の庭も荒らします。隣近所が一斉に木戸を
つけたことも此れが原因みたいな気がします。
其れよりその餌をカラスが見つけて、毎朝カラスの訪問が
ある様になりました。カラスの五月蝿い泣き声と白い糞には
隣近所も参ったらしいです。そして猫の便の臭いもみんなを
困らしたのです。猫と暮らせなくなる。この思いはおばばを
少しおかしくし、猫の行動をずべて容認したのです。

さらにおばばは債権者の家に行ってはこの家を取り上げないでくれと
一人陳情を始めてのです。債権者の家族が何と云っても帰りません。
門のところで騒いで居ますから家族も溜まったものではありません。
警察を呼んでも、別に悪いことをして居るのでもなければ家に入って
悪さをするのでもなく、騒ぐ問い言っても大声は出して居ません。
文句はつけれません。警察も困りました。その結果「民事不介入。」
と云ってこの件では警察は動かなくなりました。

「家が無くなれば猫ちゃんが一番困るよ。そうなれば私は10人の猫と
この玄関前に引っこしますからね。お宅が人の家を取り上げ無ければ、
誰もあそこに住めなく猫ちゃんも安心よ。」
騒ぐといっても、比較的静かな喋り方だから未だ話し合いの
余地を感じさせます。債権者の奥さんはついに言うようになりました。
「はいはい。良く解っていますよ。あそこで猫ちゃんと暮らしてください。
主人にも良く言っておきますからね。」
其れを聞くと「本当の依お願いします。」と静かに帰るのでした。

物件価値が安いためか、それともあばばの訴えが効いたのか、
または10匹の猫を相手に喧嘩も出来ないと思ったのか、
債権者はその後何も言ってきません。
このまま無事過ぎていくことを願って居ます。

それでもおばばはいざと云う時、猫に引っかかせようとして
毎日教えています。猫は逃げています。
あくびで誤魔化しています。





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2007-12-27 | 事例
Hは保証人にどんぶりと吸い付いて居ります。
保証人の弱みは、「もうこれ以上銀行に返済できません。
後でご迷惑を掛けるかも知れませんが。」と云われることです。
そうならない様に、Hの保証人はHの資金を注意して居ます。
不足の時など、つい自分の手形を切って渡しています。
保証人の支手は未だ信金が割ってくれる銘柄の一つでです。

娘婿のHは脳卒中で倒れた義父に代わり何も解からず会社を
引き受けました。資金繰りなんて したことのないHには保証人が
唯一の頼りでした。保証人は必ず資金繰り表に目を通し、あれこれと
指示をしたのです。

最初保証人の言う通り、資金繰りをしていたHは、
其のうちに気付いたのです。
「保証人がHの会社の資金を懸命に面倒見ているのは、Hのためより
むしろ自分の為である。保証人は何より自分にHの債務の責任が
掛かってくるのを恐れているんだ。」

そう、其の通りでした。信金がHの会社をある程度面倒見ているのは、
保証人を信頼しているからです。ですから義父からHに変わったときも、
わざわざ保証人を訪ねて、今後も保証人としてHを応援するか確認に
行って居ます。

保証人はHの会社は明日にも危ない会社と云うことは充分に
解かって居ます。万一のことがあれば信金は直ちに保証人に
返済交渉を求めるでしょう。世間は老舗である保証人の会社を
評価して居ますが、実情は火の車です。Hの会社など面倒も
見られません。お金がないからHの会社とも吸収や合併も
出来ないのです。今Hから不渡りの出ることだけは避けないと
なりません。

Hは其の保証人の心境を悟ったのです。
「不渡りを出しても、銀行は私には打つ手がない。
預金も家財も差押になるものは何一つない。銀行は保証人を
攻めるに決まっている。この会社に万一のことがあった時、
困るのは保証人だ。」
そしてこの論理は、他の保証人や、彼にお金を貸してくれた人にも
通用すること掴んだのです。

そうと解かるとHは本領を発揮し始めました。
小金をもって居そうの知人には、蛭のようにHは
離れませんでした。そして目を付けた人からは、必ず借りています。
其ればかりでありません、一旦借りると必ずと言ってよいくらい
追い借りをしました。そして返しません。
催促に行くと彼は涙ながらに言い訳をします。
「少し待ってくれ。今はどうしようもない。此れを騒がれると
自分は倒産しかない。かえって貴方に迷惑を掛けてしまう。
そうしないように今必死で資金繰りをして居る。」
貸した人はやむなく静観をする様になっていました。

保証人はいまや限定保証に切り替えています。
新規に借りるときは其の都度保証人の承認が必要です。
しかしそれでも先代のなくなった時の保証額5,000万が
2年後の今は9000万に増えて居ります。

ついに保証人は信頼できる知人の強い忠告もあり、
一切の資金繰りから手を引くことにしました。
「今のままでは遠からずHは倒産する。と云って貴方に
引き受ける力も意志もない。幾らつぎ込んでも、
ざるで水をすくうと同じこと。保証人としての債権者対策は
あります。世間は貴方が引き受けると思っていますから、
非難もありますが思い切って手を引きましょう。」

半年過ぎました。
Hの会社は異常ありません。
1度だけ信金から追加融資が申請せれているがどうしますかと
問い合わせがあっただけです。勿論余分な事はいとことも言わず、
丁重に断りました。

ある日Hが前触れなくぶらっと尋ねてきました。
簡単に近況の報告が済んだときHは切り出しました。
5日後の手形決済のために資金を1200万融通して欲しいという依頼です。
割引は信金と話が付いている、手形でよいとのことです。
「担保に来月1500万の工事入金があるから其れを全部入金します。
其の中から300 万戻していただければ結構です。支払い先には了解を
とって居ますが、貴社からも明日でも確認して頂いて間違いがなければ
明日夜手形を頂きに参ります。」

保証人は支払先に確認しました。
「未だ全部完了になっていませんが完了して検査が
通れば約束通りお支払いをします。今のところ問題は無さそうです。」
保証人は手形を融通したのです。

ところが期日とおり支払われませんでした。
使用機材に指定とおりの機材が使ってなかったと言うことです。
やりかえるのは非常に経費と時間がかかります。
でもやらなければなりません。そして大丈夫と思っていた1200万の
資金も入ってきません。

保険まで解約して当座の資金は乗り越えました。
なじる保証人に、電話のHの声が響きます。
「本当に済みませんでした。こんなことになるとは私の
管理不行き届きです。至急に善処するように社内協議をして居ります。
それから、今晩にでもお伺いしたいのですが。又少しお願いごとが
出来ました。」
 
保証人は黙って電話を切りました。
Hのことです。今日中には3回は電話があるでしょう。





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たった20万されど20万

2007-12-24 | 事例
「貴方、父に相談するのもよいですが、もう父は年金以外に
入ってこないですよ。貴方の友達のSさんやFさんは無理かしら。」

7500万残のあるサービサーから、次のように言って来たのです。
「年内後10日しかないが、30万ならば出来ると言って居ましたが
もう20万用意してくださいよ。50万で和解しましょう。
但し年内を過ぎれば当社もこの条件では和解は難しくなります。」
保証人は彼だけでした。

会社は、2部門ありました。
レストラン部門は、友達で旧会社の役員のSが従業員全てを
引き連れて移籍をして居ります。その時からSは其処の支配人です。
産直部門は此れも役員だった友達のFが社長でやっています。
回転資金は前の会社の運転資金を引き継いでいます。彼はほとぼりの
冷めるまで、給料10万で此処の全くの一従業員と云う立場でやっています。

2億からの負債を背負って返済不可能になりました。
債権はサービサーに移りました。彼はこの聞いたことのない
サービサーと云う会社が何より怖いのです。
連絡しないと五月蝿いと聞いていましたから、最初だけは返事をしました。
携帯番号と引越し先の住所を教えて、以後は携帯に連絡をと言って、
連絡があってもろくに相手にしなかったのです。

「余り情報を与えないと、はっきりするまでしつっこくやってくる。
適当に教えたよいよ。特に貴方の場合は知られて困ることは何一つ
有りません。全てを正直に言いましょう。」
と知人に薦められて、最近求められるがままに近況から家計の
収支まで正直に報告したのです。

その時に次の事も書きました。
破産をしようと弁護士と相談しましたが、600万と言われて
とても出来ません。2年以上経てば易くなると聞きましたから
其れまで頑張ろうと思っています。

そうしたらサービサーから年内払いの50万で
手をうとうと言ってきたのです。

彼は飛びつきました。
あんなに怖かったサービサーの回収です。
その1軒ですが7500万の借金を50万にしてくれるとは!と
感激したのです。よい正月が送れそうです。
彼は念のために20万は手元にないが来年1月まで猶予が
頂けないかとお願いしましたがサービサーは此れにはNOの返事でした。
「20万が年内に入らなければ、其れまでに入ったものも
全て無駄になります。契約書もそう云う文句になって居ります。」
とまで言ってくれたのです。

妻と相談し、実家にも依頼する様に頼みました。
義父には今回のことでは迷惑を掛けっ放しです。
今までの高級マンションの家賃が滞納し今のところに
移りましたがこの時は特にお世話になりました。

レストラン支配人のSに、電話より直接と思ってお願いに行きました。
彼の会社がおかしくなったのは、Sが言い出したレストランの所為です。
しかし今は彼の投資が生きてきた感じです。
Sは此処の身売りの時、直ぐに買い手を見つけて来ました。
彼はSの言う通りの甘い条件で引き受けてもらったのです。

Sの羽振りは良さそうでした。しかし断られました。
Sはオーナーとの間で経営に物凄い苦労をして居るとのことです。
資金繰りはSの責任だそうです。その間に催し物の企画や交渉もあります。
関係ない事を愚痴るSからは、借りることを諦めました。
それどころかもう完全にSとの縁が切れたことも感じたのです。
後日Fからレストランの仕入れもとうに止まって居るよと聞かされて、
その思いは確定的になったのです。

「私も持っていないし、売上の資金の流用しかありませんね。」
Fは協力的です。
しかし売上の流用と云う事は、支払いを伸ばす、1日では無理だから
3日ほど伸ばそうと言う事です。生鮮物の決済日は手形の決済渡同じこと、
簡単では有りません。1日でも狂うと其処に納入する業者は居なくなる
恐れが充分居有ります。

折角の第2会社が此れをきっかけに悪くなることも考えられます。
しかし彼は最悪の場合は此れにすがるつもりでした。

20万は娘から聞いた義母が出してくれました。

やはり経営者は倒産の時は少し握って居るべきでしょうか。



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毒を感じさせる飴

2007-12-22 | 事例
暫く音信の途絶えていた人からメールが入りました。
何れもGが相談相手になった4人の人たちです。
内容が同じでした。
「サービサーから文書が届きましたが今まで通りの催告書では
有りません。相談をお待ちして居りますという文章で、
返済方法を相談するから連絡してくれと言う文章です。」

4人は、ほぼ似たような経緯をたどっています。
中に一人だけ1年前に譲り受け通知を貰っただけの人も居りますが、
他の人は和解額を決めるために、此方の収支の開示など、個人情報を
全部要求されて、何れも不愉快な思いをして居ります。その結果和解は、
出来ませんでしたが、交渉は途絶えて今まで何も有りませんでしたから、
もうこの事件は終わったと思っていた人たちだけです。
その人たちにとってはこの不意の来信はショックでした。

「どうするの。電話をして見る?」
Gの問いに首を振った者は居りません。
「以前の交渉の時に此方の事情や出来る事は細かく説明して
居ります。その事情が、2年や3年でそんなに好転はしません。
むしろ今回は私の出来ると言った返事を検討してその修正案を
呉れるのが筋ではないでしょうか。」
申し合わせたように同じ返答です。

「あのときの額以上に払いたくありません。どうしても
払わなければならなくなった時はむしろ破産を選びます。
以前破産をしようとしたら、弁護士に600万掛かると聞いて
びっくりしましたが、あれから2年以上過ぎています。
破産費用も安くなったと思います。何かあれば破産を申請します。」
中には飛躍をする人も居ます。

Gのアドバイスは次のようなことです。
「相手にせずに放っておきましょう。何か言ってきたらこちらの
出来る案を訴え、此れを元にしての話ならば、続行しましょう。
もう、差押は経験して居ます。煩わしいがもう少しの間、用心を
重ねましょう。若しその間に此方の事情が好転して、もっと
払えるようになれば、其れはその時に和解を申し込みましょう。」
結果的に見れば、このサービサーは書類を送っても何の効果も
得ませんでした。逆に債務者を不愉快な気分にさせただけ
損だったかも知れません。

今までの交渉態度から、サービサーの言うことは
債務者の信頼を失って居たのです。

又こんなサービサーは一寸でも事業を続けているような場合は
酷い請求もして居ります。今の債務者に対しては現実離れの要求です。
3億8000の債権に対して6000万を請求し、どう説明しても変えなく、
其ればかりでなく、差押の示唆を盛んにやって来ます。1億6000万の
請求に対しても、会社もなくなった保証人に2000万を要求して譲りません。
又、2400万に対し、事業を続けているから分割ならば払える筈だと、
1200万を要求して居る処、その他の幾つもの例があります。

こうした事を知っているから、御相談をお待ちして居ますなどと言っても、
又此方の全事情を把握して、絞れるだけ絞ろうとしていると思われるのです。

しかし他には次のようなサービサーも珍しくありません。
前金商売の為に仕入先には迷惑は掛けなかったが、会社は崩壊し、
自宅も手放した。弁護士に600万といわれて破産も出来なかった。
と云う保証人に対して50万での和解を了承してくれた。5年前に
倒産した3億2000万の第三者保証。しかしその間、自分の会社も倒産。
当初70万で和解を言っていたサービサーも、其れすら無理と判ると15万で
和解。銀行債務だけで21億の負債。手形は未発行の為に次第に商売が
出来なくなっていくだけの会社。各銀行またはサービサーが高い和解金を
主張する一方、1%で此方より先に金額提示してきたサービサー。
直ちに和解。

ある程度此方の事情を勘案して、此方が言う前に和解案を出して
呉れたサービサーは大体1発で決まっています。そして早く和解が
出来たのを感謝もされています。

毒を感じさせる飴、もう人は舐めてくれません。





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古傷

2007-12-19 | 事例
古傷を突かれる。
其処が又痛んでくれば、今までに倍してショックが大きくなります。

Kがそうでした。
もう片が付いたと思っていたサービサーから3年ぶりに
督促状が来たのです。放っておいたら電話が有りました。
「今名何をして居ますか。当社は貴方の希望通りに待ちました。
ご返済は未だ難しいでしょうか。毎月僅かでも払って頂きませんか。」

Kさんは5年前に倒産しました。
形だけの任意整理をし、借地に立てた担保の自宅は、
そのままにして、逃げるように、奥さんの実家近く越して来たのです。
へそくりか、実家の援助か解かりませんが、当時は奥さんが家計を
やりくりしたのでした。

2年くらい後にKさんはサービサーと云うところから請求を
受けました。自宅を競売後の銀行の残債務です。
しかしサービサーはKに請求したものの、未だ職が無く落ち込んで
居るKには強い請求も出来なかったみたいです。
特に五月蝿いことは言いません。早く立ち直ってくださいと親切でした。
それから何も言って来ません。

Kはもう借金は勘弁してもらったんだと勝手に解釈しました。
彼が警備員の仕事を探してきたのはそれから間もなくです。

今度の担当者はなかなか強気です。
特に今のKの勤務先を知りたがっています。
Kに対して差押と脅します。
「貴方が破産をすれば当方は何も出来ないが、そうでない限り、
何時までも、何でも出来ますよ。」
Kとすれば倒産しらばかりのあの頃と、漸く立ち直りつつある今とは
全然違います。あの頃だったら何を言われても平気だったですが、
今は弱いです。完全に守りの姿勢になったからでしょう。

破産するお金も無かったが、あの頃でしたら、お金さえあれば破産も
平気でした。何を差押えられても結構でした。しかし今は違います。
差し押さえや破産があれば警備員の今の仕事は即お払い箱です。

古傷は直らないうちに其処を攻められると痛みは倍増します。
Kは実際には家財の差押など出来ませんが、倒産後漸く手にした
テレビや冷蔵庫など直ぐに持っていかれると思っています。
Kは重症のノイローゼに陥ったのです。

充分に時間が経ってから、再度請求に走る。効果はありそうです。
充分ある時間の間に債務者は普通の生活を取り戻します。
苦労して取り戻したものは債務者にとっては何より価値があります。
その価値あるものが、直ぐに差押されるような気になります。
漸く得た勤め先も、調べられて直ぐに解かり、給料を全部持って
いかれると怯えます。回収する方には待った甲斐があったと
ニタリとさせます。

Kの知人で次のような人も居ます。
銀行が承知で子供が買い戻した知人の自宅。知人は其処に
住んでいます。そんにサービサーはけちをつけたのです。
子供が買ったお金は債務者が出した、と詐害行為取り消しの訴訟を
起こしたのです。
「お宅に譲渡した銀行は承知をして担保解除したのですよ。」と云うと
「銀行さんと私どもは考え方が違います。」と憎たらしい返事。
何でそんなサービサーに債権を譲渡したのかと銀行も恨みたくなります。
直った古傷を無理やり又開かれたのです。
このために払った500万は何より痛みを感じさせました。

Kの場合、一時的に大阪に住民票を写しそこで破産をしました。
インターネットで探した弁護士ですが費用も安く、3ヶ月ほどの期間で
Kは裁判所の出廷することなく終わりました。
会社にばれることは考えられません。

Kのノイローゼは免責通知で直ぐに直ったのです。

攻められている時、何をされてもよい。折角終わったと
思っているところを攻められるのは、非常に嫌なものです。

それに古傷、直りは遅いものです。
其れをぶり返さないように見守るのが社会の任務でしょう。
其れを突きまわすという態度は許されるものではないと思います。





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いらない不動産

2007-12-17 | 事例
もう来ないと思っていたサービサーから今頃になって督促状が来ました。
連絡下さいと続けて2回通知がありました。
続けてもう1軒のサービサーからも通知がありました。
この2軒が未だ残って居たのです。

人の話を聞くと1軒の方はそんなに酷い事をしない、
払えるだけ払っていけば勘弁して呉れるらしいですが、
もう1軒のサービサーの方は酷いそうです。

銀行と話し合い、身内が買い戻した不動産すら、いちゃもんをつけ、
詐害行為で訴訟を起こしたり、買戻権を付けた不動産を値上がり
したために買戻権を差押さえたり、又、譲渡された医師の診療報酬を
詐害行為で告訴したり、回収するためには何でもやるサービサーと
聞きました。しかもサービサーは、年金で暮らすような年寄りを
主体に狙ってくるらしいです。

今までの自宅に住んでおります。担保だったですが、私の会社の
社員だった息子が買い戻しました。もう3年以上前です。
そんな自宅は必ずいちゃもんを付けられると言うのです。

仮にいちゃもんが無くても、もうサービサー2軒相手に返済も
出来ません。その為に起こるいさかいなど、出来ません。
今はつつましい年金暮らし、名誉も傷つくようなこともありません。
破産をする事に決意しました。それに資産も何もない場合、
破産費用も安くて済むと聞いております。

弁護士に相談しました。何か難しいことを言って居ます。
会社の保証債務に為の破産であるから、会社も破産しないと
保証人の破産は出来ないとのことです。幾ら営業をして居ない
会社でも、先ず会社が破産をしないと個人の破産は認められない
と言いのです。

しかも間の悪いことに、会社の決算書には山林が残っているのです。
取得の経緯は省略しますが、酷い物件です。斜面の崖と云うような
ところで何の役にも立たずに、土砂崩れなどの対策に一苦労して
居る物件です。銀行も物件を知ってから何も言わなくなりました。

弁護士は先ずこの土地の換金化を計る。どうしても出来ない時は
仕方無いが、それでも、此れがあるうちは会社の破産は終了しない
と言うのです。こんな土地、お金を付けても貰う人は居りません。

それだけでは有りません。個人でも土地を所有しているのです。
自宅から数十メートル離れた調整区域に200坪の小さい畑を持って
います。道に面して居ない、囲ぎょう地の土地です。畑は以前から
隣を耕作する農家に只同様で貸しています。それでもとられるのが
惜しく、会社がおかしくなり始めた頃、知り合いに断って100万の
抵当権を付けています。勿論金の動きはありませんでした。

以前和解をしたサービサーはどうして知ったのかこの不動産を
知り、彼に売却を迫りました。彼は断りました。サービサーは
いろいろ調べたらしいですが結局競売もしませんでした。
弁護士は此れにも五月蝿いことを言うのです。調べようが無いから
何も弁護士に言わなくて、資産のあることを黙っていればそれで
通したが知った以上正式に申告してもらわないと困る。
そして換金化に努めよう。と言うのです。

此れは山林と違い、今の耕作者に名義を変えるといえば農業委員会でも
直ぐに認めるでしょう。価格は只でしょう。今の耕作者はお金を出して
買うような人ではありません。

今まで持っていても何の役には立ちませんでした。しかし土地が
有るということで気持ちの上で違っていたでしょう。この土地すら
取られるとなれば余りにも淋しく感じます。

あるが為に破産代も高くなり、その代金の1部も生み出せないです。
全く邪魔な不動産が二つあります。

迷っています。高い金額で破産申請は嫌です。第一出来ません。
このままサービサーと対決するか、しかし自宅にいちゃもんが付けば
其れは尚いやです。其れとも弁護士を変えて畑のことは何も言わず、
会社の決算書も見せないか固定資産のところだけ改ざんして依頼する
かのどちらかと思っています。

只で手放してもよい不動産。
破産の足を引っ張るとは思いませんでした。





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個人でもやりたい代位弁済

2007-12-15 | 事例
和解による5年の歳月は終わろうとして居ります。
約束の金額は払ってきました。1番の抵当権は解除されます。
残債はその後協議となって居りますが、事実上は放棄と
同じことになるでしょう。

役2000坪の借地に建って居る鉄骨造りの3階建ての建物です。
建物の床面積は1200坪、だだ広い建物です。土地は8名の
地主から借りていますが、もう40年以上になり、貸した地主は
殆ど他界して居ります。各地主の意見はばらばらで、もう1度
同じ契約をしようと言っても、とても出来る話ではないでしょう。

今まで競売に3回かかっています。
1回目は4番抵当権者の競売。競売価格は6000万くらいだったと
記憶して居りますが、無剰余で取り下げ。
2回目は保証協会と1位を分け合って居る信金がやってきました。
競売価格はほぼ3000万です。この時は駄目かと思いましたが、
信金と保証協会を口説き和解に持ち込みました。
「3000万を5年間で払う。其れまで競売はしないし、
又下位がしてきても同意をしない。5年たったら抵当権を解く。
残債はその時に協議をする。尚この保証人として現在工場を
使用しているC会社が保証人となる。」と言った内容です。

その後3番抵当権者が競売申請をして居ます。
勿論1番の抵当権者は動きません。
この時の競売価格は690万になって居ます。勿論無剰余です。
ただこの後、3番は財産開示を請求してきました。この時の質問の
ポイントは、1番のところの債権はどうなって居るかと云う点でした。
ただその時のやり取りをはっきり覚えて居りません。

一方この間に国税から1億2000万で差押があり、
市が同時競売をつけています。どうにも救いの無い不動産ですが
此処が使用出来なければ、今更引っ越す資金も無く、45名の社員も
失業保険を貰うことになります。

5年前は其処まで頭が回りませんでした。今の競売を
逃れればよいということだけで話を付けたのです。
今その1番の抵当権者が消えたところで3番・4番・国税・
市と関門があります。いや上位の抵当権が消えると
直ぐに競売もあります。

次位以下は無剰余になるような抵当権を誰かが付けないかぎりは、
所有権移転でも防げません。しかしそんなことは1番の代位弁済しか
ありません。代位弁済は保証人契約をしていなければなりませんが、
C会社は保証人契約をして居ります。事実上Cが支払ってきたことも
知って居ますが、領収書は債務者の名宛です。
が此れが利用できないかと藁にもすがる心地です。

ぶっつかるだけはぶっつかってみようと腹を据え、会いました。
保証協会は未だ若い担当者です。
のっけから「出来ません。」と云う挨拶です。
「和解案が終われば直ちに担保解除証書はお返しします。
しかし、その後も返済して頂かないとなりません。
返済額は今までと同じかそれ以上の金額で無いとなりません。
若しやっていただけない場合は、物的担保はなくなりますが、
人的保証は残りま すから、当会は其れを追及します。」
味も素っ気も無い返事です。

信金は少しだけ違っています。ニュースは保証協会から
入っていた様子です。
「そのようなことやった事が無いし、難しいではないかと思います。
支店で結論は 出ません。本店に計りますが、その場合お支払いの
明細はどうなるのでしょうか。其れを先ず教えた頂きたい。」
最もな返事です。

「今の抵当権を解除していただく必要は有りません。
3年間、毎月10万づつ2社に払います。但し債務者には
返済能力がありませんので C社が保証人となり、その立場で
C者が払います。3年過ぎたらC者に代位弁済で抵当権を
移行してください。全額では代位弁済は無理でしょうから、
代位弁済できない分は解除願います。C社は此処で
保証人解除願います。残債務は債務者と協議と云う事で
お願いします。」
此れが此方の条件です。

日常茶飯事に行われていることでなく、又担当者も
サラリーマンですから簡単に出来とは思いません。
しかし今の和解に持ち込んだ時も人並みならぬ苦労も
して居ります。10中8・9が駄目でも可能性はあるわけです。
頑張ってみようと思っています。

万一どうしてもが目の時、次の手がうっすらと頭に浮かんでいます。





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愚痴も必要

2007-12-13 | 事例
「気が滅入った状態を家族に見せたくありません。
無理をしても休日には家族で遊園地に出かけます。子供たちが、
はしゃいでいる時ふと気が付くと自分は深い暗闇に落ち込んで
いく見たいに体も頭もフアとして何が何だか解からない状態に
なっていて、はっとすることがあります。此れが欝になりかけて
いると言うのでしょうか。直そう、と思っていても何時の間にか
又そんな状態に落ち込んでいるのです。私の場合は、出来るだけ
家族に話しかけました。次第に尚って来たのです。」
倒産した若い社長の言葉です。

「会社の整理と云う事だけで、其れを考えると、心に何か
大きな穴が開いた感じなんだ。いろいろのことが頭に浮かぶが
一つのことでは無いんだ。取り留めのないことが頭に浮かび、
最後は何も変えずに穴が開いているだけさ。その穴の中が真っ暗で、
何も見えないんだ。その穴が消えるまで1年掛かったよ。」
有る大企業の子会社が整理されたとき、出向社長の後日の言葉です。

「T君はね。半年くらい前の同窓会では、会社を全部綺麗にして、
茨城の田舎に引っ込み、自適の年金暮らしと云っていたが、
本当は会社を失敗したらしいよ。」
Tの葬儀でした。見送った後、喫茶店での会話でした。
此れは考えすぎてストレスを起し、そのためか、体の不調を
口に出して言う時は既に取り返しのつかない癌になっていました。

しかし同じように会社の危機を迎えながら、心や体に残る負担を
ぐんと少なくしている人も幾らも居ります。
考えすぎて、一人で考え込むような人は危ないです。

「こんなこと、話せる人は周囲に居ないよ。
此処ならば何を言ってもよいから、気が休まるよね。
何か希望が見えて来る感じですね。」
相談の時にこんな言葉を良く耳にします。
不渡りを出す。倒産する。そんな時、相談できる人は少なく、
初めての経験を自分ひとりで解決して行かないとなりません。
其れが欝になったりする原因でしょう。

こんな時、夫婦でお互いに自由に喋れる人は全然違います。
欝にもならず、体調も壊さず、何とか危機を乗り切っています。
よき伴侶の必要さをつくづく感じます。

しかし、職住別で事務所を別に持っている人は一人で
悩んでしまうことが多いのです。こんな時、其れを上手く食い止めて、
普通の心に戻せる人は、それだけで立派なコンサルタントと言えるでしょう。

倒産しそうの者や、整理中の人などが良く勉強会と称し、
集まってお互いの経験など話し合う会があります。別に結論は出ません。
主席者が勝手に自分の経験からの考えを言うだけです。
しかし喋った人はすっきりして居ます。今までに自分が
悩んだことをみんなが此れだけ真剣に聞いてくれたし、
又出席者が自分なりきのアドバイスをしてくれたからです。
下手に相手との交渉方法のアドバイスよりはるかに効果が有ります。
此れを続けていると、先ず訳の解からない悩みは消えています。
そうなれば本論に立ち向かえる勇気も湧いてきます。

ストレスで癌になって他界した友達、最初は親友に
こぼしていたらしいです。ところがその親友が又真面目な奴で
「悩みはわかるが僕には解決が出来ないよ。此方も悩んでしまうよね。」
と言ったらしいです。それ以来、愚痴を聞いたことはありませんでした。
癌が発見されたのは間もなくでした。

悩んで居る時、多いに愚痴はこぼしましょう。
相手が迷惑でも自分はすっきりします。
すっきりすれば相手に立ち向かう勇気も湧いてきます。





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無事、破産は出来るかしら

2007-12-11 | 事例
今まで2年近く何も無かった保証協会とサービサーから、
1週間も経たず相次いで催告書と云うより、支払い相談書が
届いたのです。彼が社長をしていた会社の保証債務です。

先に来た保証協会だけの時は、出向いて相談しようと考えていました。
年金暮らしです。ほかに収入はありません。しかも此処6年間は
払ってなく、ひょっとすると時効かも知れません。其れも持ち出して
交渉するつもりでした。

しかしサービサーからの支払い相談を見て彼の気持ちは動揺しました。
今まで2年近く請求が無く、彼は請求が無くて終わるのではないかと
淡い希望すら持っていました。其れが突然来たのです。
このサービサーの手強さやあくどい事は先輩から聞いております。

身内が自宅を買い戻して、債務者が其処に住んで居るときは、
良く詐害行為の訴訟を起こし、多額の和解金を得ています。
又、その他の例では、債権譲渡して税務署も差押えなかった
医師の診療報酬を詐害行為の訴訟を起こて居る例もありますし、
不動産の買戻し請求権すら差押えたなど、予想しなかった事を
やっています。そう持っていくために預金の差押や財産開示の
申し立てなど日常茶飯事です。

彼も子供名義で買戻し、元の自宅に住んでおります。

先輩は其れならば、先手を取って破産をしよう。
同時廃止の破産ならば費用も全然安くあがるよと薦めてくれます。

彼は破産をする事に決めました。しかし、此れに付いて問題が
あることもも気付きました。一つは、会社も破産をしないと、
その保証債務は破産できないと言うことです。
会社は今は休業状態です。が、山林を持っています。
銀行はこの山林を売ろうとして諦めました。無価値で売れません。
そんな不動産でもあると解かれば破産費用はぐっと高くなります。

保証人個人の方にも問題が有ります。
農地ですが300坪ほどの畑があります。これは取られないように数年前、
100万の抵当権を付けて居ます。お金は動かして居ません。
今のままですと100万の価格はつかないでしょう。しかし宅地の中に
有りますから地目返還は申請できます。若し出来れば価値は上がります。
この土地のあることも銀行は知っていました。

もう一つ気になる事があります。
彼の会社は銀行からサービサーに債権譲渡された時に収益物件つきで
譲渡されたのです。月に300万上がる優秀な物件でした。サービサーに
譲渡された時、彼は銀行に続けて居た家賃分の返済をやめました。
たとい1-2ヶ月分でも家賃を自分用として蓄財をしたのです。其れが
1-2ヶ月と思っていたのが以外に長く出来、1年半くらい続いたのです。
純利で4500万の資金を自分の懐に入れました。其れは老後の資金として
息子が居る東京の銀行に預けています。若しその頃の家賃の流れが
調べられるようならば、此れも直ぐにばれてしまいます。
預け場所も露見するでしょう。

弁護士に言うと弁護士は職務がら其れを公にする事を命じます。
黙って居ても、ばれなければよいですが、万一ばれれば弁護士は
怒って救っては呉れないでしょう。

破産をせずにサービサーとの和解交渉にしようとも思いますが、
このサービサーの噂を聞けば聞くほど、自宅の事など詐害行為で
やられそうです。財産開示も良くやるとも聞きました。
家賃をためた虎の子の4500万は直ぐに見つかりそうです。

彼は会社も個人も土地のことは一切言わずに破産する事に決めました。
解かったら解かってその時だ。別に欲しい土地ではない。
取られるのは平気だ。家賃の未処理は、マンションが売れたのが
2年前だから家賃の未払いはそれ以上前のことだ。聞かれたら帳面も
解からないと答えよう。と云うつもりです。

保証協会もサービサーも後10日ほどで返事の期日があります。
明日は弁護士に相談しようと思っています。





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