かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

1番抵当が消えたが

2008-11-30 | 事例
「叔父の家、ど田舎ですから価値はない、それでも600万ぐらいはするだろう。」
と当てずっぽうにそう思っていました。
裁判所の競売価格は450万でした。
ローン残は1200万、当然無剰余と言う事になって競売は取下げになりました。
此れで当分競売になることはないそうです。

叔父は担保提供者です。保証はしておりません。
Kの自宅はとっくに任売で弁済されて居ます。後妻の実家が買戻し、
今もKが住んで居ります。叔父の家は担保付で譲渡され、保証協会と
サービサーが同順位の2番抵当です。

保証協会は、最初代位弁済された時に、払えない実情を訴えたら、
その後は全然請求も有りません。
それに引き換え、サービサーは五月蝿かったです。
3000万の債務に300万払えと言って居ます。100万でも払えません。
其のことを言うと今度は毎月5万づつ払えと言っています。
そして5年払ったら、残債を放棄するのでなく、その時に又残債について
話し合おうと言って居ます。

年金生活者にそんな金、払えるかと云うと訴訟を起こし、
債務名義を取り、近くの銀行や郵便局の差押です。
此れは予想して居ただけに被害は有りませんでした。
そしたら、2番抵当の叔父の自宅を競売を掛けてきたのです。

無剰余なんて言葉は知りませんでした。
売れたらどうしようかと心配して居ました。
叔父に借家住まいをお願いしても、家賃は今までのローン代で
大体間に合うだろう。不足の分は此方で補う覚悟をして居ました。
何か競売価格が出ても、その後はちっとも進みません。其のうちに
取下げになったと聞かされて、何か狐につままれた様な気持ちでした。
何かローン代も出ないので、其の不足分をサービサーが弁済しないとならず、
結局は競売を取り下げるしかなかったみたいです。
無剰余ので有るから取下げと聞きました。


ローンですから段々は減っていきますが、この分ならばもう7-8年は
絶対大丈夫です。
其の間にサービサーを解決すればよいのです。
以前、此方で用意できる額は30万位しか出来ませんとはっきり言って有ります。
サービサーも最終は其のあたりで手を打ってくるだろうと思います。

それから1年以上、サービサーは何も言って来ませんでした。
しかし、最近又担当者が変わったと言って、電話が来る様になりました。
此方は以前のスタンスを崩しておりません。
「親戚から掻き集めて、30万ならば一時金でお支払い出来ます。
 しかしそれ以上葉とても無理です。また毎月の支払いは生活に
 追われて、僅かでも払えません。それでもいけないと言う時は
 好きな様にしてください。」
開き直りです。

しかしこの最中に叔父はあっけなく他界したのです。
脳卒中でした。
後にはもの忘れがひどくなった妻と、一緒に暮らしていた40過ぎの
自閉症の娘が取り残されました。
そのほか嫁いだ次女が居ります。

不動産は自宅だけでした。
ローンですから保険が利いて以後は払わなくてもよいです。
担保も消えます。
すると保証協会とサービサーが同順位で2番でしたから其れが1番となります。
今度こそ本当に競売が可能になります。

職も無い女二人、生活をしていくためには絶対にこの自宅は必要です。
ローンは払わなくてよい。抵当権だけはローンについていて欲しいです。
勿論、所有者も借主も叔父で。
所有者の名義を変えれば、債権者に直ちに叔父の他界が解かるでしょう。
そうなってはなりません。

住金はしっかりした会社です。
「担保を此方で抹消します。」と云ってきました。 
「一寸此方の都合もありますから、此方で抹消します。
 お手数ですが抹消に必要な書類を此方に送ってください。」
「かしこまりました。解除証書を送りますから、
 1ヶ月以内に解除してください。」
とにかく解除は此方でしますが、出来る期間が決まっているらしいです。

一遍、取り下げになった物件、登記に変更がなければ、
7-8年は競売が出来ないでしょう。
だから登記は今のまましておきます。
万一叔父の他界が知れればその時ですがおそらくサービサーには
解からないでしょう。

担保はそのままでも結構です。何年かの後、建て直しなどで担保解除が
必要の時は書類の再発行を頼んでみます。
出来ないと言えば裁判所にお願いすればよいとも聞きました。

Kは漸く叔父に迷惑を掛けなかったとほっとして居ます。





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サービサーの焦らし作戦

2008-11-28 | 事例
Kは不安です。
何時も誰かに見張られて居る様な気がします。
そう、サービサー。サービサーが何時も見張っており、Kに何か収入が
あるとさっと出てきて掻っ攫って行くような気がして、落ち着きません。

以前はこんな事、無かったのです。Kも仕事が順調に復活してくるに従い、
何か見張れて居るような気が強くなってきて居ます。

支払いの訴訟は、人の薦めも有って何もしませんでした。
負けて、債務名義がサービサーに渡りました。
初めての差押、預貯金でした。しかしあらかじめ注意をして居たために
被害は300円。
Kはサービサーの回収ってこんなものかと大いに安堵したものです。
「サービサーなんて何とも無い。」こう思っていたKが、あれから1年、
何もして来ないサービサーを恐れるようになって居たのです。

1年前の差押、此れでサービサーの手口もわかりました。
「何でも無いじゃあないか。其れならば今までの会社を続けてもよいだろう。」
Kはこう思ったのです。
事実第2会社にすると新たに口座を作って呉れる取り引き先は
半減以下となり、採算が取れそうも有りません。

「あんな差押だけならば何とかなる。手形も小切手も使えないが
 普通口座だけでも資金は回せる。得意先第一だ。今までの会社で行こう。」

頑張りました。今回の騒ぎで今までの欠点が良く解かって居ます。
其のためか、漸く業績が戻り、何とか行けそうだと思った時に、
サービサーの担当から電話があったのです。
「社長、ご無沙汰して居ます。最近はどうですか。頑張ってください。
 私どもは社長のところが昔通りになることを祈っています。
 ところで其れまで少しでもよいから入れて頂けませんか。」

其れだけの電話です。
Kはそれだけで解かったのです。
「サービサーは何にも言って来ないが決して諦めては居ない。
 じっと豚が肥えるのを待つように待って居るだけだ。」

その時からです。
Kがサービサーに怯えるようになったのは。

以前差押えられた時は此方も万全の構えをしておりました。
ですから被害も最小限でした。
今は違います。
仕事がうまく行けば行くほど、銀行口座や売掛金が心配になります。
得意先からの振込銀行をそう何時も変えることは不可能ですし、
余り遠くだと仕事に響きます。
売り先も、以前銀行に提出した決算書がサービサーの手元に言って居ると、
今でも同じ売り先ですから直ちに解かります。

いきなり差押は無いだろう。
しかし、何時やってくるか解からないところに非常な不安を覚えます。
第2会社の価値、此れが本当に解かってきたのです。

何時も見張られており、何時やられるか解からない恐怖、
じわじわとKに襲い掛かって来たのです。
サービサーの焦らし戦法です。

あるサービサーの部長がこんな事を言ったそうです。
「サービサーは和解をするまで、非常に時間を掛けます。
 和解するためには、債務者の資産や収入は全部弁済に
 当てて頂きますが、会社が倒産したばかりでは本当の
 ことは解かりません。時間を掛けると全部が見えてきます。
 又其の方の今後の収入なども読めるようになります。
 その時に、本当に公平な和解を望むことが出来ます。」

聞いた時は、随分身勝手なことを言って居るなと、
あまり気にもしなかったのですが、こうして自分でやりだし、
若干でも拡張を図りたいときになって、この焦らし戦法の
非情さが身に浸みて分かって来たのです。
サービサーは出来ない無理を言ってくるでしょうし、
と云って人間としての信用まで失う破産も出来ません。

考えてみれば最も卑劣な行為かも知れません。
全てが分かれば、先に希望がないからです。
太れば場に送られると解かっていれば豚だって太りません。
Kのやる気も次第に薄られて来ました。

「何もしない。そのくせ相手を見張っている。」
こんな事がもしあれば、最も卑劣な方法です。
無くても相手にそう思わせることは既に人間として扱っていないと思います。

「暴力さえ奮わなければよい。」
こんな考えで監督官庁が居るならば大きな間違いです。
精神的圧迫にも考慮しなければならないでしょう。

其れよりこんな時でも平然と居られるような心と対策を
自分で持つことも何より必要です。





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朝日新聞に掲載されました!

2008-11-27 | 事例


朝日新聞 11月26日(水)朝刊の『声』に投稿文が、掲載されました。





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法的回収って平気

2008-11-26 | 事例
「仕方有りません。では今後法的回収に入らせて頂きます。」
この言葉にKは非常に不安になりました。
「法的回収って何をやるんだ。まさか警察が来て調べるなんてしないだろうな。」
借金を払わないから悪い。悪いから牢屋に入れられても仕方無い。
Kには民事も刑事も有りません。震え上がりました。
しかし幾ら震えてもサービサーの要求する額は払えません。
払えない場合はどうするか。今までに本も読んでいます。
しかし一人で読んでもなかなか実感として判らないのです。

不安のうちに日は過ぎて行きます。
しかし、何も有りません。
当初は交番に前を通るのが嫌だったのですが、交番は何もしそうも
無いので平気になりました。
1ヶ月以上経ったでしょうか。
そんなある日、特別送達と云う分厚い封筒が裁判所から届いたのです。

開けてびっくりしました。自分は被告になって居ます。
そして「何か言い分が有るならば、同封されている答弁書を出しなさい。
何時口頭弁論があるからそれに出廷しなさい。書いてることをしないと
貴方は不利になります。」
まるで脅しです。
しかし何もかも未経験のKには重くのしかかってきたのです。

弁護士に駆け込みました。
弁護士は「裁判所からの通知ですから無視してはなりません。
やはり貴方は出廷して自分の言いたい主張を言わなければ悔いを残します。
しかし法廷はなれて居ないでしょうから弁護士を依頼するのがよろしいと
思います。」
Kには法外と思われる着手金を口に出します。
Kは多分お願いするようになりますが、今日は印鑑もお金も
持っていませんから明日出直しますと別れました。

しかし読んだ本に「こんな時は徹底的に放って置きなさい」と
書いてあったのを思い浮かべ、著者に電話をしました。
読んだばかりの時は何のことか解からなかったのです。
運よく著者在宅でした。丁寧に教えてくれました。

「借りたものを払わないわけですから、どんなに優秀な弁護士を
 立てて争っても貴方は敗訴します。逆に弁護士など立てると
 和解金額や弁護士費用等が高くなって貴方は困ります。答弁書は
 出しません。出廷もしません。要は徹底的に放っておきなさい。
 やがて貴方は敗訴します。敗訴しても、相手に出来る事は
 差押さえだけです。当初は有っても預貯金です。間違っても
 家財はしません。其の差押も本当にやってくるかもどうか解かりません。」
ど素人のくどい質問にも丁寧に答えてくれたのです。

結果としてはこの著者の言う通りになりました。
敗訴の判決が送られ、間もなく近くの銀行と信金それに
ゆうちょ銀行の差押があって、残金300円ほど取られちゃだけです。
此処に来るまでに、法的回収と言われてから4ヶ月過ぎていました。

Kが怖かったのはここまでです。
特に差押が有るまで不安で仕方有りませんでした。
差押と云うものが判らなかったのです。
でも此処まで経験して漸くKに解かったのです。

「法的回収に入ると言っても、其れまでは出来無かった差押をします、
 と言うことではないか。実際には差押えるものがないから、近くの
 銀行を2つ3つ差押えて空振りしただけではないか。此れが法的回収で、
 サービサーの回収か。怖くもなんとも無いよ。」

確かにKの言う通りです。
法的回収に入りますといえば、差押さえをしますと言う事です。
差押に対して的確の手さえ打ってあれば平気です。

K にも世間で騒いでいる第2会社を創る意味が解かってきました。
「第2会社ならば差押が出来ないからだ。」

漸くKにはサービサーの回収方法とそれに対する対抗手段が
解かりかけて来たのです。

Kは法的回収と云う言葉を身を持って体験しました。
その結果、対応方法さえ正しければ平気と云うことも解かりました。
サービサーとの交渉は間もなく解決するでしょう。
Kは明るい気分です。

実際は此処から解決が長引きます。
法的回収と兼ね合わせたサービサーの回収技術です。
Kがこんな回収も有るんだと気付くまで更に6ヶ月を要しております。





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リスケしていても緊急融資を申し込もう

2008-11-23 | 事例
Gには思い出があります。確か平成15年だったと思います。
保証協会の安定化資金の制度が終わり、新たにセーフティネットの
制度が設けられて居ました。

会社整理の相談に来た人が、今資金さえ繋がると必ず勢いを
盛り返すと感じたのです。Gは迷わず保証協会の保証で融資を
お願いすることを薦めました。

「保証協会から借りています。其れを今リスケしています。
 リスケをして居る企業には、融資はしないでしょう。」
「そんなことは有りません。前の安定化資金の時は、リスケを
 して居る企業には保証をしないことが、明文化されていました。
 今回のセーフティネットには何もそんなこと明文化されていませんよ。
 むしろ、そうした企業でも、内容さえ立ち直るところならば積極的に
 貸せるのが制度の精神と思います。」

しかし、次の日、がっかりして戻って来ました。
「銀行も保証協会も駄目でした。リスケしている企業には、
 融資をしないと云っています。」
「他の理由で駄目になるものならば仕方有りませんが、
 リスケをして居るから駄目だと言うのは違っていると思います。
 そう決めてある根拠は無いと思います。むしろ、そうしたところでも
 積極的に融資をする様にと言うのが今回のセーフティネットの
 主旨だと思いました。そう言ってください。場合によったら、
 通産省に問い合わせても宜しいですか。と聞いてください。
 そしてもう1度検討した下さいとお願いしましょう。」 
私は嗾けたのです。
私が付いて言って私が言ったのでは効果は薄いのです。

銀行も保証協会もびっくりしたらしいです。
しかし調べ直して5000万、希望が3000万借りれた記憶があります。

規則と云うものは読んで楽しいものでは有ませんから、
殆どの人はポイントだけを知って、後は自分の常識で判断します。
未だにセーフティネットもリスケをして居ると利用できないと
思い込んでいる人は実に多いです。
銀行がリスケをして居る企業には融資しないからでしょう

今回の経営緊急。
今までと別枠です。しかも100%の保証協会付ですから銀行も
貸しやすいでしょう。今までの指定業種より遥かに巾が広く、
殆ど全業種に渡っています。

「今まで税金の納付書は、法人税の納付書を要求されましたが、
 今は消費税の納付書に変わりましたが、何か意味があるのですか。」
「税金は納めないとなりませんが、赤字ならば納付書も有りません。
 しかし、消費税は赤字でも納めます。納税に忠実かどうかは、
 消費税の納付書を見れば解かりますよ。」
こんな会話が交わされる様になったと言うことは、
赤字でも貸せるということでしょう。
事実赤字でならば貸さないとは何処にも書いてありません。

唯一つ代位弁済になって居ると駄目とはありますがそれも
条件つきでよい場合も有ります。

要はその時の当事者の考えもありますから、先ず、市町村の認定を
受けたら必ず申し込みましょう。

借りたいけれど駄目だろう。
こう思っている人は実に多いです。

私はそうした人たちに言って居ます。

「本当に資金が必要ならば、認定さえ当して通してもらえば
 臆せず申し込みなさい。そして借りるためにベストを尽くしなさい。」

現実にはこうした人たちは後回しになって厳しいらしいです。
しかし私は必ず何とかなると信じております。





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サービサーからの提案

2008-11-20 | 事例
久しぶりに来たサービサーからの書類は、
「減額するから和解しましょう。」と云う提案書でした。
仲間に聞きますとこのような提案書は増えつつあって、多いらしいです。
特にサービサーからサービサーへとたらい回しになって居た債権は、
時間も経って居るでしょう。多いみたいです。

「貴方の場合、現在の元金残は別紙のごとく5400万円です。
 100万円で一括返済と言う条件で和解をお薦めいたします。」
と言う和解案です。

銀行から譲渡された時のサービサーとは、何のかんのと書類を
一杯要求されて、その結果、漸く提示された金額は1200万円でした。
其れも「本来ですと50%の2700万円位頂か無くてはなりませんが。」
と注釈付きでした。其れを20%近くまでするからと云う態度です。
「そんな。1000万円以上のお金が有れば会社の整理などしませんよ。」
と嫌味を言うのが一杯でした。

「法的回収に入らせて頂きます。」
和解にならないと見るや、直ちに訴訟の申請です。
「放っておきなさい。」と仲間の助言。放っておいたら敗訴して、
差押許可書の債務名義が相手に渡されました。
それから、銀行を変えて、2回預金の差押がありました。

1200万円といわれた時は、「200万円くらいならば払えます。」と粘りました。
しかしサービサーの要求とは雲泥の差です。
以後、此方は貝になったように抵抗せず、為るままになっていたのです。

訴訟になった為に、時効も遠くなりました。さりとて、とても
要求など飲めませんガードを堅くして無抵抗になって居るより
有りませんでした。

もう3年早かったらな、飛びついたのに。
100万円の和解提案書を見て、残念です。そう思っても今は
どうしようもなく、此れも放っておくより仕方有りません。
もう差押は無いだろうと思っても、心の隅の何処かに何かが
引っ掛かかって居ます。
このサービサーは年に1度差押をやるような気もします。

こんな事を考えてばかりいるから、今までの仕事も用心が大きく、
伸びなかったのです。
和解さえしていれば今の状態は変わっていたと思います。

今となっては30万円ならば無理をすれば和解が出来ますが、
100万円ならば非常にきついです。
以前の1200万円と200万円の時と同じ繰り返しです。
こんな繰り返しでは疑心暗鬼になるだけで話が纏まる筈が有りません。
もっといけない事は、こんな気持ちならば私に仕事と
取っ組み合う気持ちの余裕が無くなる事です。

私の知って居る人で2億4000万円に対して4000万円を
要求されて居る人が居ります。彼の社長の頃はこんな額のお金は
自由になったでしょうが、今は10円万のお金にも不自由しています。
奥さんは家を出てしまい、自宅を失った彼は2万円の安アパートに
生活して居ますが、サービサーは其れを知りつつ、4000万円でないと
和解はしないと頑張って居ます。
不可能のことを突きつけて何の益が生まれるものでしょうか。

友達が債務を全部片つければ一つの会社を任せるのだが、
ただし破産をするような男では駄目よと云っています。
其れが救いの文句となり、破産も出来ないと云って居るのです。

救済を片つけるといえば、友達も300円万くらいは出すでしょうが、
最近サービサーに小当たりに当たっても、まだ4000万円を固守し、
300万円と言っても一笑に伏しただけです。

「倒産した会社の社長は、普通は相当な額の
 会社のお金を、保管していると見て間違いがない。」
破産に関して裁判所はこうした見方が基本らしいです。
其れと同じようにサービサーは、会社の要人だった保証人に対して、
こうした見方をして居ります。

6~7年前、サービサーが漸く活動しだした頃、
良い方法に変わってきたなと、皆歓迎したものです。
銀行がしなかった多額の債務カットをしたからです。

サービサーは庶民の味方と思ったことは、
どうやら間違っていたらしいです。

少なくともサービサーは、債務者や保証人を感情の
ある人間としては見ては居ないらしいです。





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会社再生の資金

2008-11-17 | 事例
「何?スポンサーが見つからないと当社は破産ですか?
 在庫もありますし、資金だって本当に行き詰るのは3か月分くらい先ですよ。」
声を荒立てているのは、再生法適用を弁護士に依頼した社長です。

このままですとジリ貧で、3ヶ月くらい先には本当に行き詰る。
仕入代金は迷惑を掛けないが、銀行には払えなくなる。
銀行から借りている借金さえ何とかなると立派に会社は回って行く。
そうだ。今の内に民事再生法と云うものを申請して手を打って置こう。

弁護士は二つ返事で引き受けました。
「大丈夫です。早くから手を打てば効果も大きいです。任せてください。」
自分のところの会計士を2名引っ張ってきて、会社の状態から、保証人の社長の
資産まで全て調べました。

その結果が次の通りです。
「会社の資産は全て現金化して、債権者に均等に払いましょう。
 申し訳ないですが、社長の自宅も含めて担保も全て処分します。
 在庫も実地棚卸で通常商品と特価品とに分けて全部処分しましょう。
 すると1億5000万くらい現金が出来ますから、精算費用9000万を
 減じて6000万を配分します。3%くらいは配分が出来るだろうと
 思います。次に再生会社ですが、この通り、資産は全てを配分しますから、
 再生会社を運営していく資金が必要です。此れは社長さん個人か、
 ない場合はスポンサーを探してください。」

ある資産は全て配分し、再生会社の資金を新規に調達なんて、
一言も説明がなかったではないか。そんなくらいならば再生法など
申請するではなかった。
費用だって、最初に400万を払い、後は月50万の約束です。
「9000万って何ですか。?」
「精算は、管財人も入りますから、そのくらい費用が必要と思います。」

「再生法は止めます。取り下げてください。」
「『再生法手続き開始の申請』は受け付けられて今進んでおります。
 受け付けられる前ならば取下げも容易ですが、今となったら恐らく
 破産となるでしょう。今はまだ機械類は再生会社で使用を考えて
 居りますが、破産となれば其れも含めて全部処分となります。」
委任状を出すまでは、あれほど大丈夫と云った弁護士をぶん殴りたくなります。

あの時知人が言ったけ。
「中小企業の再生法は実に破産になる人が多いよ。
 資金が続かないからさ。其れまでに会社も個人も
 徹底的に調べられているから、どうしようもなく、
 本当の無一文で破産さ。其れが今の再生法さ。
 再生法だけは薦めないよ。」
其の通りになったのです。

「債権者が金融機関だけならば、法的整理より任意整理の
 ほうがよいよ。第2会社にすれば、大きな声では言えないが、
 今のお金も在庫もスライドして使えるよ。そして売掛も在庫も
 預金も差押はされないよ。」
知人の薦めでした。そうすればよかったと思っても、後の祭りです。

民事再生法ならば、再生の為に必要な現預金・在庫・機械などは、
優先的に再生会社に回してくれると思ったのが、そもそも大間違いでした。
会社も個人も徹底的に調べられ、
「ある資産は全部配当に回します。その代わり負債の返済は考慮します。
 其れと再生とは別であり、再生の資金は独力で都合しなさい。」
今云われても途方に呉れるだけです。

其の位ならば最初から会社も個人も破産をして、
後は勝手にやりなさいと突っぱねるほうがまだ良いでしょう。

友達の一人が、公にやって居る中小企業再生支援協議会と云うところに
助けを求めました。皆さん親切に教えてくれるのですが、此れも最初は
会計士の調査のお金が大分取られました。
話は違いますが、会社整理って公にやると本当にお金がかかるんです。
此れだけでも任意整理の価値はありそうです。

其の結果、資金さえあれば何とかなると云うところまでなったのですが、
そん会社に融資する銀行などありません。
結局は第2会社を自力で始めました。

其こまではまだ良いですが、今までの過程の中で、銀行も今の暖簾を
利用した第2会社を始めるなと知って居ます。
そうなると第2会社に若干の債務は引継ぎをして貰おうと躍起です。
話を協議会に持ち込んだばかりに、高い費用を払い、全てがオープンとなり、
挙句が第2会社のことでは余分な苦労をして居る会社も見ております。

融資が行き詰った後の会社、其の会社も資金は、一番大切です。
出す人は居りません。
其れを何とかするには、自分で旧会社を利用するしか有りません。

法は行き詰った会社には、決して甘くは有りません。





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粉飾

2008-11-15 | 事例
Kが恐れたのは、自宅の競売では有りません。
粉飾です。本来ならば3億くらいの赤である筈ですが、
最近の決算書は3億の黒字です。
駅前の小売業。誤魔化す費目がなくて、45億の銀行債務を
37億にして銀行の目を欺いております。
そのために8行の銀行に提出用の決算書は3通りあり、
息子の専務が専門にこの管理をして居ます。
全くの作為的な誤魔化し、解かれば刑事問題になることは、
必至と思っています。

予科練から帰ってこの地区でやってきました。漸く駅前に
6階建てのビルを建て地区の商店会の会長までやりました。
考えれば此のビルが命取りになって居ます。
其れと出来れば倒産者と云う名前からも外れたいのです。
たまらない悶々した日が続きました。

仕入先の方の整理は順調に終わり、廃業まであと少しです。
銀行は利息まで止めましたから五月蝿いです。
現在の試算表を毎日責められて居ます。
其処からの整理は遅々として進みません。

こうなると、銀行によって云うことを変えて居ることは至難の技です。
ついに粉飾を隠しておくことは出来なくなりました。
Kは入院をして、専務が本当の数字の試算表を銀行提出したのです。
特に説明もしませんでした。

社長も専務も大騒ぎになると思っていました。
粉飾した決算書で今までお金を借りていたのです。
しかし、非難めいたことを云ってきた銀行は1行も有りません。
費目内容が急に違ったために、問い合わせが有っただけです。
「以前のものが違って居りました。」
それだけで銀行は全てを察知したみたいです。

そうしますと、今まで出来なかったような処理がどんどんできるのです。
今まで隠していたことが、今度は何処に対しても正直に言えます。
銀行毎、言い草を考える必要も有りません。

ただし、社長は粉飾に為に充分に痛めつけられたようです。

粉飾、やりたくてやって居る人は先ずありません。
自分が生きるためです。金を貸してくれる銀行に見せるためか、
または、それによって自分をランク付けて発注する官庁に見せるためかです。

官公庁の指定業者には、経営審査事項つまり経審の点数は最も大切です。
どの要素も大切ですが、特に利益が赤字か黒字かで点数に大きな影響が、
あります。赤字になってランクが落ちたりすると発注が違ってきます。
最近でも、発注が少なくなったとは言え、経審の点数は大切です。

中小の土木の入札業者は軒並みと云うほど、粉飾をして居ます。
せざるを得ないのです。
不良資産を処理せず資産として計上が第1歩です。
次第に売掛金や在庫の誤魔化しが始まり、やがてそれでは
追いつかなくなると、他の費目を使用するようになります。
何処も最終は銀行借入まで及んできます。

税務署は気がついていると思います。
年商4億で仮払金が5億の会社が有ります。
不明の物や誤魔化すようなものは全て仮払金にぶち込み、
黒字にして居ます。

税務署の監査にも会いました。
しかし其の都度仮払金に触れたことは有りません。
突けば大きな赤字となり、納税どころか還付をしなければなりません。
増益になる粉飾は解かっても税務署は突かないみたいです。
逆だったら大変のことになりますが。

税務署の見逃す決算書。しかし其の収受印さえあれば、
銀行でも経審でもまかり通っているのが実情です。
銀行も経審も上辺だけの審査でしょうか。
粉飾のモラルを要求する方の反省も必要かとも思います。


こんなことも有りました。
ビジネスローンが流行りだした頃、決算書を改ざんして
5行から1億9000万借りた人がいます。
最終手元に2000万が残っただけです。後は返済に
使用したり会社に入金して居ります。
しかし其の改ざんの書類はもう粉飾と云うものを超え、
収受印も合わせて創作品です。
しかし、一寸コノ業界を知って居る人が良く見れば、
作り事と指摘できる点も多々有ります。
最終行き詰った時に、この人は1000万を女に持ち逃げされて、
自分は1000万を持って海外に逃避しました。それから、どんな
騒ぎになったか知りませんが、粉飾を超えた詐欺と云えるような
書類も見破れなかった銀行にも責任は有るのではないでしょうか。
銀行は書類を審査するはずですから。だから最終の時、粉飾が
わかっても銀行は何も騒がないのではないでしょうか。

粉飾は悪い。
長い目で見れば自分のためにもならない。
そうわかっていても目先の自分を救うために粉飾をやる人は居ります。

止める口実を知りません。





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敗訴の判決

2008-11-12 | 事例
2週間くらい前、支払い督促と云う書類が裁判所から送られてきました。
おかしいです。確か此処は1億くらいの残債がある筈ですが、300万を
払えといってきたのです。300万でよいならば払って和解にした方が、
良いと思ったのですが、思うだけ、先立つ物は有りません。

「サービサーから、債務返済の訴訟を起こされたときの心得。」
こんな記事を読んだ事があります。
「答弁書も出すのはやめましょう。口頭弁論にも出席することは有りません。
 借りて払わなかった事は事実ですから、どんな優秀な弁護士をつけても
 必ず敗訴します。結果は同じですから、出席する必要も有りません。
 いや、むしろ何もしない方が良いです。」
その後も気をつけて居りましたが、同じような記事は実に多かったです。

逆に裁判で争っていた人の方が、結果的にひどい目にあって居る例などを
読んで、若し自分にこうした裁判があるものならば放っておこうと決めていました。
其の書類が届いたのです。

放っておいたら、2週間過ぎて又同じような書類が届きました。
「仮執行宣言付支払督促正本」と云う書類です。
以前の書類が来た時に異議の申し立てをしなかったために、
書記官が申し立て通り決裁が出来るらしいです。
要は「払わなければ差押が出来ます。」という判決の書類です。

何の変哲もない書類、しかし、此れを黙ってみていたら急に怖くなりました。
頭に浮かぶのが、サービサーが家に来て、何でも差押えている姿です。
今までは決まって居なかったから平気でしたが、正式に差押してよいと云う
書類を見るとこうも違うのでしょうか。

「保証人は私だけですが、家内の宝石は見つかると差押になるでしょうか。
 7年前に家内の名義に変えた自宅はどうだろうか。
 差押になった銀行はその後入金すると其れは無条件に取られるだろうか。」
次から次といろいろ頭に浮かびます。
ひいては「家財には赤紙を貼るそうだが、猫がじゃれて其れを
破くとどうなるだろうか。」と云うようなことすら浮かびます。

「家財の差押って、どの部屋も全部調べるの。押入れの中から
 机の引き出しまで調べるの。子供部屋はどうするのかしら。」
こんな事を書いた本は有りません。大したことではないでしょうが。
何一つ知らない此方にとってはそんなことを考え始めると怖さが、
倍増してどうしようもなくなります。

たまらなくなってサービサーに電話しました。
「裁判で負けました。訴訟額が300万ですから100万で和解を
 お願い出来ませんか。と言っても。現金は有りませんから、
 3年くらいの分割でお願い出来ませんか。」
予測通りNOの返事です。
「300万でも和解は難しいです。」
其れだったら何で300万で訴訟を申請するのかと言いたくもなります。
脅しと時効中断が目的だろうと推測しますが、其れだったら他に
やりようはなかったのかでしょうか。

若し脅しが目的だったら、人の心を弄ぶような方法を監督官庁が、
黙っていてはいけません。時効ならば其の前に残高承認書に捺印を
通告するのが筋でしょう。

2週間の期限内に、異議の申請も、和解案の提案もしませんでした。
「さあ、差押が有るぞ。」
怖さ半分、毎日待っていましたが何も有りません。

1ヶ月くらいたっても何もなく少し拍子抜けしました。
何もない方がよいに決まっています。

2~3日前、市から、医療費の戻しの12000円を振り込みますからと
連絡を頂いたので家内が本日下ろしに行きました。
しかし預金0で全然下ろせません。
差押対策で預金は特に注意して居りますが、それでも2~300円はある筈です。
通帳は持って行かなかったために記帳は明日になりますが、
「此れが預金の差押かな」と今は受け取っています。

誰に聞いても今は家財の差押など無いそうです。
最も恐れて居た事です。
家中の家具に赤紙を張られて、触ることすら出来ない状態になるかと
思って居ましたが、そんなこと、今は漫画にも出ないそうです。

しかし今回の、この一連の流れは私の「借金が返済できないときの見方」を
大きく変えました。
一番は「何をあんなに怖がっていたのだろうか。」と云うことです。

借金なんて
返せなくても
差押えされる物さえなければ
平気ではないか

良く言われていることが実感として判ったもです。

かってはサービサーからは強いことを云ってきました。
とても払える数字では有りませんが、其の度におろろろしたものです。

借金があるためにまともに事業の再開も出来ないと思っていました。
もう普通にやります。
借金取りがきたら、今の状態を全部説明して、返せるだけを
返していれば結局何も出来ないんだ。
逃げようとするから逆に怖いんだ。

もう正々堂々とやります。





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1億2000万の利益操作

2008-11-08 | 事例
このあたりの名門会社、D商事が保証していた子会社が立ち行かなくなりました。
7年前の話です。債権者は信金1行です。
青汁の新規事業にD商事が乗り出し、信金から資金を借入、
子会社を作ってやりだしたのです。
素人の悲しさ、初めて間もなく、売行き悪く1億2000万の借金を抱えて行き詰ったのです。

信金は強固でした。
D商事の肩代わりが条件でした。
つまりD商事に長期で貸してやるから、其れを子会社の分として
返済しなさいと云うのです。反対出来ませんでした。

さて、承諾したのは良いが、実施しようとして困ったのが経理処理です。
借りても返済した分だけを毎月僅かづつ、保証人弁済で帳簿から
落とせばよいと思ったのですが、この方法は駄目で認められないと
解かったのです。
1度に、12000万の債務を計上しないといけないと云うのです。

年間売り上げが20億、今は利益も1000万、いや500万以下です。
1億2000万も赤字を計上すると、決算が赤字どころか、債務超過に近くなります。

D商事が赤字になると大変です。どうしても黒字にならなければなりません。
本業の利益はどう操作をしても500万です。
12000万の赤字を黒字にする方法。
どうしても免れないと腹をくくったところに、良いアイディアが生じました。

D商事は、2000坪の土地を持って居ます。
大正の創業当時買ったもので、一時は倉庫など建って居りましたが、
バブルの頃売却を狙って更地にし、その後の値下がりで売り損ね、
今では駐車場にして貸しています。
10億以上と騒がれた土地も今では3億が良いところでしょう。
しかし簿価は全部で100万にもなりません。

地銀に8億で担保を組み、借入も其れ近くあります。
売っても1円も入りませんから、今まで土地の評価など関心も有りませんでした。
この土地の評価を上げることです。
しかし土地の評価替えは中小企業では許されておりません。

D商事は駐車場を管理させていた子会社のD不動産に売却をしたのです。
本来でしたら担保がついて居て、売れる物件ではありません。
其れを1億3000万で売ったのです。
しかし代金の決済は出来ません。
この不動産は両者の帳簿だけはD不動産の所有となり、
D不動産はD商事から1億3000万の買掛金を作ったのです。
買掛金は払えませんから塩漬けです。しかし買掛金ですから金利はつきません。

売買しても登記はしません。高い登記の費用を節約するのと、
万一銀行に知られたら五月蝿いことになると用心したからです。

原価は5%ですから利益は1億2000万を一寸超えます。
此れで青汁の失敗は表面に出ません。

税務申告はきちんとしました。異議無くこの処理は認められ、かつ売買益の
1億2000万余の利益は他の赤字と相殺されて納税まで行きませんでした。

7年後の今日、この土地に対する売却の話が起こりました。
今までも何回も起こっていたのですが、其の都度安くなり、
売り損じていたのです。
それに売っても担保が一杯ですから、自分には資金が全然入らず、
そのくらいならば日銭の入る駐車場のほうが良かったのです。

しかし、さすがのD商事にも不景気はやってきました。
銀行から担保処分を突かれます。
価格は7年前に比して3億が其の半値にもならないでしょう。
しかし売らざるを得なくなって居ます。

売るからにはどうしても自分にも少し残したいと考えます。

その時に銀行が良い話を持ち込んできたのです。
この時期、此処に出店したい企業を紹介してくれました。

場所も広さも気に入って時価より良い条件になりそうです。
売買価格に影響しなければ、伝票の内容は土地代一本で
なくてもよいと云う事です。
詰まりD不動産の営業保証等の請求にしてくれてもよいと云うのです。

結局、土地代1億3000万、駐車場の営業保証費3000万で
銀行も承諾しました。3000万はD商事に入ってきます。
しかも土地の原価は1億3000万です。5%ではありません。
売買益は有りません。

不動産の値下がりしました。
それには抵抗できませんでしたが、其れさえ割り切って考えれば、
うまくやった方ではないでしょうか。     





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