かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

誰に相談すればよいか

2009-06-30 | 事例
2-3日前の新聞です。
茨城県のある行政書士が金利過払いの返還代行をして弁護士法に
抵触し起訴されたという記事です。

憶測ですが此のために行政書士が、依頼者に無理を言ったり、高手数料を
請求したりすれば別ですが、恐らく事実は弁護士に依頼するより遥かに
便利で安かったと思うのです。
そうでないと顧客はつきませんし、第一起訴されるようなことにも
ならないからです。顧客は法は知りません。自分の利益になる方に流れます。
此れも恐らくそうではなかったかと推測します。

今の時代、こんな過払い金利の返還のような単純のことでも依頼者には
大きな違いとなることがあります。
私も以前ある夫婦に破産の件でアドバイスしたことがあります。
弁護士に聞いたら100万以上懸かると云われましたがお金が有りません。
何とか安く出来る方法はないかと云うのです。

無料相談の時でした。
私は倒産して3年近くたって居るから夫婦だけの同時破産が、
出来るかも知れない。其れならば自分で申請すれば一人4万以下で
出来るからと書類の貰い方、書き方まで教えたのです。

後日、「1回目の申請には書類の不備で受け付けてもらえませんでしたが、
2回目で受け付けて貰いました。」と云う電話を頂いてほっとしたものです。
受け付けてもらえると先ず通るからです。

しかし、予想だに無い横槍が入りました。
書記官から丁重な手紙を貰ったのです。理由は「以前経営していた会社が
そのままになって居り不明朗である。此の会社の破産から審議する必要がある。
弁護士を依頼して申請しなおしたらどうか。」と言う事です。

やっぱり弁護士の見方が正しかったのか。
相談者とは「100万もお金が有りません。裁判所の近くで「破産手続き代行」の
看板がありました。念の為に其処に云ってみます。」と別れたのです。

結果、破産申請は受理されて、免責までになりました。
二人は何もせず、依頼した司法書士の手数料に15万払っただけです。
司法書士がどのような手段で会社をも破産をせずに裁判所や弁護士と
違って二人を破産したかわかりません。
しかし、依頼者にとっては非常に助かって居り、此のことによって不利益を
得た人も居ないでしょう。

でも私が一番言いたいのは、こうした金利過払いや破産のように
決まったことでなく、会社の整理や再建に面したときです。
職種や人柄によって対応の仕方が相当違います。
普通依頼者は、最初に相談し依頼した人に従いますから、
この時の相違が非常に大きいのです。

申し訳有りませんが、弁護士を例に取りましょう。
多くの弁護士は、法的整理を薦めます。
自己破産か再生希望の人には民事再生です。
中小企業の場合、民事再生も倒産と見られ、優良な得意先は取引口座を
抹消しますとは一言もアドバイスしません。それどころか経営者は、
民事再生が認可されると、殆どが保証人の責務を逃れるために自己破産を
しますとは言いません。ただ貴方も新会社の社長が出来ますだけです。
そして費用は、依頼者の懐によっても違うみたいです。

自己破産だけでも400万、150万、80万と違っている例を知っています。
こうした場合、高い見積もりをしたところは殆ど料金表を見せて説明して居ます。
では安かった処は違法のダンピングだったでしょうか。

司法書士やコンサルタントも違いが結構有ります。
ただ弁護士のように高額でなく、解決方法も法的整理だけに
捕らわれていないのが普通です。

やり方、料金だけでなくその人の解決力も知らないといけません。
それには、正式に依頼する前に、少なくとも3人以上の方に無料相談を
してはどうでしょうか。其れも業種を変えてください。
それで少し喋ればどの相談者がよいか大分検討がついてきます。

弁護士が法的整理しかないと云っても、第2会社を作り、
旧会社は任意整理する方法もあることも知って来ます。
自分が望む方向に持って方法の有無が解かるのです。
又電話で話しているうちに何となく人柄まで推測できるものです

そしてから自分で望む方向を決め、其れに合って居そうな相談者を
決めるのです。今は自分の望む方向は先ず可能です。
納得して方向を決めましょう。

起訴された司法書士、恐らくやり手だったでしょう。
新聞記事を見ながら漠然とこんな事を考えておりました。





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サービサーの最も嫌らしい点

2009-06-27 | 事例
サービサー
不良債権を処理するには避けれない関門です。
しかし其の割りにサービサーに付いての説明・解説書は世間には少ないです。
飛び飛びですが数回に別けて私のサービサー観を紹介します。
今日は先ずサービサーの持つ嫌らしい面だけの紹介をさせて頂きます。

ハイエナ
サービサーと云うのは不良債権の回収機関です。
サービサーと聞くと私は此の言葉を思い出します。
弱い者、見逃しはしません。一旦手中に入ったら、回収できるまで2年間も
3年間以上も追い掛けます。
ついに獲物が精神的に参ったところで収穫を得る、其れがサービサーの
常道のような気がします。時間を掛けて苛めて、相手が参ったところで
やっつける。これが法務省の認可の商売です。

サービサー法
議員立法らしいですが、此の法案を立案した議員達は少なくとも
今の債務者の苦しみを少しでも解かっていたでしょうか。
私は天下の悪法と思っています。
議員は何を考えてこんな悪法を作ったのでしょうか。ただ銀行が不良債権を
処理しやすくなるということだけです。
其の代償として、善良な市民を何年も差押をちらつかせながら精神的に
追い詰めて苦しみを長く与え、回収する、此れがやり口です。
其れを日本の国会議員は奨励しているのでしょうか。

破産
サービサーは先ず「払えないならば破産をしましょう。」
暗に薦めます。
ただし、破産は企業主の場合、個人の破産は裁判所に受け付けられず、
企業も同時に破産をしなければ出来ません。
管財人が入り、経費も高くなり、手間も大変になってきます。
破産する経費の無い人が多いです。其れより破産すれば完全に再生は
難しくな人が又多いです。

破産は出来る人には最高に便利な法律です。
しかし破産をしろと強要されるのは死刑執行を云われるのと同じ人も
又多く居ります。
こんな人がサービサーの標的になります。
破産も出来ない人からむしり取るのがサービサーです。

話は違いますが、そんな人を口で丸めて破産をさせる人も多いから、
債務者たる者用心は怠れません。

回収
払えない・破産も出来ないと云う人に対してサービサーの回収が始まります。
確かに口や暴力は一切使わない紳士的な取立てです。
交渉もくどく有りません。
そして、サービサーは債務者が何か大金を隠し持っていると決め込んで、
和解の交渉を迫ってきます。

1-2回で駄目と判断すると法的回収に切り替えると云って訴訟です。
それだけでも何も知らない債務者の心身を震え上がらせます。
次は裁判で得た、債務名義の活用です。

最近は少しは減りましたが、以前は債務名義を得ると、直ぐに銀行預金などの
差押がありました。
今は効果少なく、脅しだけになって居ますから、空振りは殆どでしょう。
しかしこんな状態は2年も3年も続きません。誰しもが少しの貯えは
作りたいのです。
何時も用心している辛さは他人には解からないでしょう。

そして差押が出来るということを背景に、3-6ヶ月ごと責められれば、
善良な人ほど堪えてきます。最初の緊張感が持続できないからです。
以前は1-2年で決着つけましたが此の「蛇の生殺し期間」は次第に
伸びる傾向があります。
今は3年4年はあたりまです。

私はサービサーの最も人間的でない回収がここと思います。
それで自分が回収や和解が出来なければ、他のサービサーにたらい回しです。

そんなサービサーの対応は?
サービサーが出来る前は、競売されれば一件落着でした。
取れない残債など銀行は追いかけてきませんでした。
「不動産が無くなれば債務の無くなる。」といわれた時も有ったくらいです。
しかし、今は破産か和解をしない限りサービサーは追いかけてきます。
当人が亡くなっても相続人にまで追い掛けます。

そんな中で我々債務者は上手くサービサーを処理して行かないとなりません。
「悪法だ。」と云っていても駄目です。自分は守れません。

上手く付き合って自分に有利に展開を図るしか有りません。
私の体験を紹介していく積りです。





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失敗した資産隠し

2009-06-24 | 事例
Nにとって此の工作機械は命以上に大切なものです。
頭金は2000万でした。それから毎月200万近いお金を2年払いました。
つい最近、払い終えたのです。どんなに経営が困って居ようが、
此の高額の機械は全てNさんの物です。

幾ら優秀な機械でも、月200万はしんどかったです。
そして最大の読み違いは、どんなに無理をしても、機械代の払いが済めば
「わが世が来。」ると云う事でした。手に入れるためにはもっと大きな
犠牲を払って居たのです。銀行や仕入れ代金の遅延のうちはまだ良いとして、
今では何軒かのノンバンクから家族全部が借りまくって居ます。

「もう1ヶ月はもちそうだ。その後は、不渡り必至だ。
 どんなことになってもあの工作機械だけは助けたい。」
Nは凝り固まって居ます。

弁護士は言いました。
「破産をすれば簡単ですね。
 どこかが、勝手に機械を持っていくような事は
 有りません。しかし手元に残ることは難しいです。
 売却して債権者の配分ですね。」
Nは弁護士を依頼して法的整理をする事は諦めました。

紹介されたコンサルタントの言です。
「大丈夫です。工場は借り物ですから、第2会社を作って次男が
 社長をやり、今の会社は任意整理をしましょう。
 金融業者は、何処も此の工作機械のことなど知りません。
 彼らに取られる事は有りません。万一、機械を追求されたら、
 他の工作機械もがありますから誤魔化しは出来ます。
 問題は仕入先だけです。しかし、詳しく内情を知って居るのは
 3軒しか有りません。此の3軒に第2会社で再生を理解していただければ、
 彼らも機械まで突っ込んで来ないでしょう。しかし念の為に、詐害行為と
 言われるかも知れませんが、第2会社と譲渡担保の書類だけでも作って
 確定日付を貰っておきましょう。」

解からないなりきにNは少しは落ち着いたみたいです。

債権者会議は不渡りを出す2日前、と決めてその間やることを
打ち合わせてコンサルはNとの連絡は電話だけです。
「5日くらい電話も無いな。」
此方から電話をしても、携帯も連絡取れません。
何か予感をして訪ねました。
工場は静かです。ウィークデェイと云うのに誰も居らず、
どの機械も黙ったままです。そう。あの工作機械の置いた
あったところがポカンと空いて居りました。

「何処かにあの何トンも知る機械を持って逃げたんだ。」
 そうコンサルが気付くまで、暫く経ってからです。

やがて誰も居ないまま、不渡りが出た様子です。
騒いでもどうしようも無い債権者。どうなって行ったか
コンサルにも解かりません。

そんなままで、2ヶ月くらい経ったある日、コンサルはNから
電話を貰いました。うす汚い喫茶店。Nは泣いて居ました。
「3軒と話して3軒とも非常に協力的でした。
 よかったと思って居たら更に、其の中の1軒型こっそり
 呼び出しが、かかったのです。」
「兎に角、我々が承知をしても何時どんな様に機械を取られるか
 解からない。いっそ、俺の工場に運べ。万一、人から咎められたら、
 仕入れ代金を代物弁済の形で通そう。機械は一応は俺のものになるが、
 お前が将来完済さえすれば必ずお前に返す。其れまで俺の工場の一部を
 貸してやるから、そこで此の機械を使って。仕事もしたらどうか。
 此れならば、機械は絶対に守れるよ。」
と持ち掛けられ、こんなよい話は無いと直ちに乗ったと言う事です。

其れが、暫くすると社長から「お金が要るからどうしても返して欲しい。
お金が無いのは解かって居るから、あの機械を売らせてくれ、と脅し半分、
泣きつかれて同意せざるを得なかった。」と言うのです。
もっとも夜逃げ同然、知り合いの工場に逃げ込んでも、
何も知らない得意先から受注がある筈が無く、機械も当人も
遊んで居るだけの日々でしたから、機械に対する情熱も変わって
居たかも知れません。

売ってしまうと100万円を渡されました。網あの機械で仕事も
出来ないから他に移ったらどうかと言うのです。
仕事も機械も失い、途方にくれていると言うのです。

詰りこれは詐欺ではないか、何か取り返す方法はないかと云う相談です。
コンサルは月並みの慰めの言葉を残し、立ち去りました。

その後Nが何処に行ったか知りません。
最後にもっとも悪い言葉を信じた結果でした。
Nの今回取った来た態度より事件を公にする事も出来ないでしょう。





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危機の時の、奥さん いろいろ

2009-06-21 | 事例
奥さんは旦那思いです。
Pさんが2回に渡り、店を失敗しながら、今の仕事をして居るのも奥さんの
励ましが大きかったのです。

最初の作業服ショップ゜、当初は当たったのです。
しかし、不景気が中小企業をも襲う様に為ると売上が急減しました。
借金だけが残ったのです。
しかし、此の時は今後始めるハンバーガーショップに希望を繋いで居りました。
そしてハンバーガーショップでは徹底的に打ちのめされたのです。
一番の理由は、Pさんの開店、2ヶ月ほど経ってMバーガーが進出したのです。

二人は破産を覚悟しましたが、先ずは生活です。
「ハウスクリーナをやってみない。私も手伝えるし、第一開店費用が
 一番懸からないわ。そして私知り合いに全部声をかけるから。」
奥さんの提案です。

「ネットで見たら破産まで1年以上でも弁護士に債務を預けられるだって。
 その間仕事に専心できるもんね。」
幸い2軒目で飛び込んだ弁護士が全部を面倒見てくれることにもなったのです。

今は無事破産も済み、ハウスクリーニングも漸く固定客で生活できるように
なりました。

切れるタイプでは有りませんが、夢中でネットを探します。
そしてヒントになるような事をPに伝えます。
助け合って夢中で一家の危機を乗り越えようとしたお陰で、
3回目の商売は順調に伸びております。

こうした夫婦隋唱型は1+1が3にも4にも力を出す所為か、
上手く行く場合が多いです。
何より愚痴も言える精神的な安定が一番の効果をもたらすのでしょう。

しかし、実際には奥さんが何もかも理解して力になってくれると云う例は
案外少ないです。倅、または兄弟など、身内で力になる場合が多いですが、
それでも奥さんが頼りに為るのとは雲泥の相違です。たといわが子で有っても、
奥さんと違い、本当の悩みや弱みを見せることは出来ないものです。

結婚10年、妻は8歳下の32歳です。
大事に大事にしてきて、会社の苦境など一度も話したことはありません。
しかし、こうなっては、ついに言わざるを得ません。
債権者は会えない彼に会うために自宅に来るようになったからです。

世間知らずがそのままお嫁さん。初めてこうした夫の苦境について話しを
聞きましたが、妻にはどうもわかりません。
そのために「生活費は入れてもらわないと困る」とか、「此の家は手放す事は
出来ない。」とか何れもネガティブの会話になってしまいます。

結局財産を均等分して別ける。
自宅は妻が貰い妻がローンを払う。払えなくなったら、残債責任が
彼のところに来るが、競売は止むを得ない。
と言う事で分かれ話が纏まりました。

今回のドサクサで彼が手にした5000万近い現金。
此れは誰も知りません。勿論奥さんもです。
自宅の彼の仕事場に隠しておいたのです。

最後に奥さんと別れるとき、奥さんが急にこれも屠言い出した時は肝を
潰しました。会社のお金ととぼけると会社には誰のもう居ない。屠恐慌です。
結局取られましたが、会社のことは何一つ解からない妻でも、家庭に入ると
どんな隠し方をしても全部解って居たのです。
そしていざと云う時は自分の権利を遠慮なく主張されたのです。


奥さんが切れすぎても困ります。
第2会社を作って奥さんが社長です。仕事場は夫の両親の不動産。
何と夫の顔を利用して第2会社は順調に走りだしました。

とたんに旦那と離婚話、しかし仕事場とまだ旦那の顔は使えますから旦那を
1従業員として会社に残ることは認めました。其のために籍はもう少したって
から正式に抜きましょう。と言うのです。
旦那が奥さんに未練がたっぷりあるのを見越しての態度です。

旦那の父親は長くないでしょう。すれば此の仕事場は旦那の相続、
その時に正規に籍を抜けば完全に不動産も貰えます。

たまにはこんな立派な奥さんの例も有ります。

としてみれば奥さんはあんまり切れすぎず、出しゃばらず、ひたすら
旦那思いの人が、ご主人にも、会社のためにんも一番良いみたいです。





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粉飾いろいろ

2009-06-18 | 事例
「確か2年目くらいからだな。急にお客が増えたんだ。
 他所でやるより、点数がぐんとよいらしいんだ。
 不思議だな。我が家では変な細工して見つかれば資格にも関係する
 からやらないよ。出来合いのソフトに入力しているだけだが、他所より
 点数が良く出るらしいんだ。業者にとっては点数は致命線だものな。
 しかし使うソフトによって違うとは不思議だな。」

Sさんの奥さんは地方で行政書士を始めました。
土建業者に経審の申請代行を売り込んだのですが、最初はぱっとしませんでした。
しかし「あそこに頼むと点数が上がるよ。」と評判が立ち、今まで税理士などに
依頼していた人たちが切り替えてきてくれるようになったのです。

経審。経営事項審査とも言います。
特に土建業者間ですが、官庁の入札の資格と格付けのためにはどうしても
必要です。其の資格と入札格を得るためにはけ、此の経審の審査が義務付け
られています。其の点数が高いほど良い事は言うまでも有りません。

ホームページを覗いても、経審の作成代行で宣伝が飛び通っています。
しかしうたい文句に、「点数が良くなります。」とうたっているHPが
実に多いです。士業の方、法の目をくぐるようなことはしません。
書類の作り方で点数が上がると言うのです。

官庁に提出する重要な書類が、こんなことでよいものでしょうか。

税務は総収入から総支出を引いた物が基本となり税額が決まります。
仕分けの費目が違っても税額は変わりません。経審は違います。
仕分けの選択科目で違ってくるのです。
あらゆる人が同じ仕分けをしないかぎり点数には違いが出るという事です。

一寸心得のある人は点数を意識しながら仕分けをしますし、又振替も
するでしょう。帳簿をいじる意識が生まれます。日常の業務が己を
飾る粉飾になって居ます。

此の経審があるために土建業者の粉飾が増えました。
赤字ならば点数が減って格が下がります。
特に赤字になった業者が粉飾に走りました。
殆どが売掛金残・在庫などをの水増しです。

しかしこれは直ぐに不自然な数字となり、慣れた人は必ず見抜けます。

シビアな銀行ならば担当者は気が付き、貸出や回収に反映するでしょう。
しかし経審で粉飾で罰則が適用されたなんて私は聞いたことも有りません。
堅くて平等で公平な審査に見えますが、肝心の粉飾には手が抜けて居たのです。
ただ中小企業の場合、粉飾は経審の制度があるから始まったと言っても
過言では無いと思います。

最初は、こうした単純な粉飾から始まっていますが、行き過ぎすぎると、
眉を顰めるような粉飾をする処もあります。
銀行から借りるために粉飾をして居た企業がありました。
普通は売掛金や在庫の水増しですが、此の会社は6行ほどある銀行の
借入残を変えたのです。銀行ごとの決算書を作成していたのです。

不審に感じたのか、ある銀行が他行の残高証明書を要求しました。

提出できる筈が有りません。私は此れを聞いたときに、もう此処も
銀行に全てがわかり、其れ相当なお仕置きがあるのだなと同情したのです。

ところが彼はケロッとしてコピーでない本物の残高証明書を提出したのです。
びっくりしました。
証明書を発行する銀行が偽の証明書を発行してくれたと思ったくらいです。

書式。印字。そして捺印 疑うべきものは皆正しいのです。

実は偽者でした。
此の作成方法を彼から教わったとき、私は其の手口を本で発表しようかと
思いましたが、知人の弁護士からの強い制止で思いとどまりました。

しかし此処まで来ると本当に私文書偽造の犯罪でしょう。

こんな例は少ないとしても、粉飾をした方は、粉飾の罪に悩みます。

銀行借入が8行、計60億の会社の社長です。
赤字3億の決算書を逆に黒字の3億に粉飾して居ます。
此処も8行とも違う決算書を提出し、専務の息子が管理して居ます。

ところ其処まで頑張ったのですが此の会社も銀行返済が出来なくなりました。

此のときの社長のやつれようは見るに忍びなかったのです。
一番の悩みは、倒産より、倒産して表面に出る粉飾の事です。
金額も大きいし、そのために専門の決算書は作成するし、特に悪意の
粉飾と見られるでしょう。
今までの社会的地位がすっ飛ぶだけでなく、当然刑事問題にもなる。
痛ましいほど社長は悩んだのです。

此の場合、結果は社長の粉飾を責めた銀行は有りませんでした。
どの銀行も現実の自行の数字を減らすことに専心して、過去を
追いかけた銀行は無かったのです。
ほっとしたのでしょうか。社長の病院通いが急に増えました。
社長は充分に粉飾に対する社会的制裁を受けたと思います。

粉飾。やりたくてやって居る人は居ないでしょう。
自分が生きるための手段の一つです。

いけないこと、もっと違う方ほうがあったのに、など感じることも有りますが、
私は、粉飾をする人の肩をもちたくなります。




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ローン中の自宅を他から 守る。

2009-06-14 | 事例
Aは事業が失敗し、銀行に担保の処分はもとより、売掛金までを
差押えられた事があります。しかし不思議だったのは、保証人の彼は、
5年前に、一戸建てを手にしています。此れについては、どの銀行も
ローンの支払いをどうしているかと聞いては来ましたが、手をつける
銀行は有りませんでした。

頭金を相当入れていますから場合によれば担保価値もあります。
「危ない」と思って第2抵当をつけましたが1000万と金額も少なく、
効果があるかが解かりません。
仮差くらい覚悟しましたが、其れすら有りません。
「妻の実家が場合によれば肩代わりをしてくれると言って、
 今は払って頂いて居ります。」
此の言葉を信じてか、自宅は3年目に入った今でも無事です、

又、こんな例も有ります。
5年ほど前に会社が倒産した人が居りました。
倒産一寸前に、妻と離縁して、自分は母一人の実家に、住民票を
移して居ります。
しかし、彼には子供まで出来た女が居ました。何時の日か同居を夢見つつ
豪華マンションを買って其処に住まわしておりました。勿論、今は自分の
其処に住んで居ります。此のマンションはローンで購入。
銀行は会社のメイン銀行です。住民票は違うところだから、銀行には
解からないといっても、メイン銀行には解かります。
何かやってくるだろうと思って居ましたが何もやってきません。
会社倒産の時に年の為に第2抵当をつけておきましたが、銀行にその気が
有れば 直ちに詐害行為での訴えが出来るでしょう。
ローンの支払いだって大変な額です。
しかし結果としては何処からも、何もつつかれず、自宅は守れました。

何時だったか裁判所に聞いた事が有ります。
破産を予定して居りますが、自宅だけは処分したく有りません。
住み慣れたこともありますが、小さな家でもローンを払って居る方が、
近くに同等な物件を賃借するよりぐんと安いのです。
自宅を処分されると、破産後の住居費はぐんと上がります。
「負債に方が資産価値より明らかに大きい場合は破産処理から
 両方を除いても構いません。ただし後日ローンも払えなくなった時は、
 もう破産は出来ませんよ。」

住むのに妥当な広さであり、無剰余ですから、此れを処分しても
利益者が出ない場合は破産は自宅は別扱いできるのです。
破産ならば必ず自宅は失うと信じている人が居ります。
知人に頼んで買戻しが出来ればそれに越したことは有りませんが、
買戻しが出来なくても、もう1度冷静になって見直せば、救われるかも
知れません。

住宅ローンは払えなくなった人も居ります。
住宅ローンを2-3回払えないと、もう競売になると観念をし諦めます。
しかし、ローンは6ヶ月は払わなくても不良債権にはしないみたいです。
6ヶ月払わないときに、其れまでは静観を止めて、初めて競売手続きに入ります。

以前は早くからリスケ交渉をしても、受け付けない銀行が多かったのですが、
最近は相談に乗ることも増えたらしいです。
何れにせよ、ローンが1円も払えなくなって、2年近くは自宅に住めます。
其の間に次の手を考えましょう。

一旦、ローンを組めば、相当な所まで出来ますし、考えても呉れます。
でも次のような人は一寸頂けません

5年前に家を建てて今65歳、ローンは月18万で、80才まで組んでもらいました。
他に資産は有りませんが自宅だけは相続の土地でしたので、土地の広さは
100坪あります。其処に3300万借りたのです。
彼は自宅を取られないように必死です。担保余力が有るかどうかギリギリです。
当人は必死になって結婚20年の配偶者贈与を利用したり、親戚に担保を
つけさせる工作をして居ます。

肝心な事はそうして仮に守っても、此のローン代は払えるのでしょうか。
当人は年金と妻のパートで29万は言って居ます。10万で生活をすれば
良いと言って居ますが、60歳を過ぎた奥さんが後何年働けるでしょうか。
収益物件になる処でもないし、其の費用も有りません。
こんな場合は、ローンの自宅を守るのでなく、むしろ不良資産を処分する気で
望んだほうがよいでしょう。

ローンのある自宅。債権者の担保になって居ることは少ないです。
守れるチャンスは転がっています。
諦めずに調べてみましょう。





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弁護士を依頼する心得

2009-06-11 | 事例
「あの弁護士、ちっとも此方のことを考えてくれないんだ。」
依頼している弁護士の悪口は良く聞きます。むしろ弁護士を依頼して、
言わない方が珍しい気もするくらいです。

「弁護士に依頼したが、今どうなって今後どうなりそうだ、なんて
 全然説明をしてくれないんだ。聞いてもろくに相手になってくれないよ。」
まだいい方です。
「あの弁護士ね。いろいろ聞いたり此方の意見を言うと怒り出すんだ。
 仕舞ね。倅も保証人にしろと云うんだ。その方が円満に解決するって。」
一寸首を傾げそうなことを言う人もいます。

「銀行が9億、一般債権が2億、合わせて11億の破産をお願いしようと思ったら
 表を見せてね、11億の破産は予納金が400万要るそうだ。自分の手数料が
 同額の400万、会社と儂と保証人の倅、3つの破産だから全部で2400万
 かかるそうだ。高いと言ったら自分の手数料を負けて全部で2000万に
 するから直ぐに依頼の捺印を押せと言われてね、押しちゃった。
 銀行は全部担保が入っているが、破産ってこんなに高いものかい?」
2000万払ったことは本当でしょう。
こうなると聞いて居ても此方が腹がたちます。

次のようなボヤキが多いです。
一番多いのは、「良く説明してくれない。今どうなって居るか。
どうなりそうか、」と言う事で、其れを無理に聞こうとすると怒り出す。
と云う人も多いみたいです。
又、弁護士のやり方などに疑問を持って来る人も多いです。その結果自分の
思うように行かないと「あの弁護士駄目なんだ。」と云う愚痴になります。

依頼した方は弁護士を依頼すると解決したと同様な気分になります。
受けた弁護士はこれからの仕事です。
結果の見通しなど言えたものでは有りません。
この辺の両方の思惑の相違が感じられます。

お金の問題はあまり愚痴として聞きません。
恐らく高いと感じても、依頼する時に自分が納得して依頼したからでしょう。
愚痴どころか、幾ら払ったと云わない人の方が多いです。

でもつい最近こんなことも有りました。
弁護士のところに飛び込んだら、「兎に角破産しかない。200万でやろう。」
と言う事に為ったそうです。
「200万ではお金が無い。100万が限界。」と云ったら100万になったそうです。
「裁判所は値切れるところですね。」
喜んだのか、落胆したのかわかりません。

先の2000万の破産の時は、当人は社員の給料と、別個にして置いたお金を
回したらしいです。
「社員に給料も払えなかった。」何より大きな傷口となった破産申請料でした。

こんな例もあります。
比較的大きなところです。特別精算をする事になりました。
初回費用は700万で話が決まりました。
ところが夫婦で同席したために、経理をやっていた奥さんと、日ごろは
支払いには円の無い主人とが別々に700万を振り込んでしまったのです。
此れは2日ほど後で解かりました。
慌てて返金をお願いに行きましたが、のらりくらりで戻りませんでした。
後日債権者会議があり、此のお金に弁護士が全然触れないために、
依頼者は再度弁護士お願いに行きました。
「あのお金ね、僕がこれほどやって居るのだから僕のボーナスとして
 頂くのが一番妥当と思います。」
依頼者が制止しなければ、地区の弁護士会に提訴し調べてもらおうと
思ったくらいです。

ただ不思議に思うことは、こうした費用的の問題が起きるのは、
以前から其処の顧問弁護士だったというような弁護士に多いのです。
飛び込みで頼んだ若手の弁護士には、こうした金銭的なトラブルは
聞いた事が有りません。

弁護士を依頼するには次のような心得が必要とも思います。
先ず、自分では解決出来ないか、弁護士を依頼したほうがよいか考えましょう。
ちなみに殆どのことは自分で出来ます。

依頼する時は自分が納得するまで聞いてから依頼しましょう。
その時に十分な説明をしない弁護士には依頼しない事です。

其れと途中でも必要のことは説明を受けましょう。
説明を求めなくて説明の不十分を嘆いている人も多いです。
此れは依頼者にも責任はあるでしょう。
特に金銭的な事は最初に充分に聞いておくべきです。

途中で自分の考えと違うことがはっきり解かり自分は同調できない時は、
弁護士を変えましょう。着手金は戻ってきませんがその方が、遥かに
よいと思います。

依頼した弁護士はもっとも良きパートナーで無ければいけません。
そんな噂で満ちる日を待っています。




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自宅の詐害行為

2009-06-08 | 事例
会社は間違いなく倒産します。
後、半年持てば良い方でしょう。専務のGは、社長の兄とともに、
5行からの銀行借入は全部連帯保証をして居ります。
ただ兄は自宅も担保にして居りますが専務は担保提供はしておりません。
敷地80坪の自宅は一寸専務の自慢です。

会社を守りようがない、倒産と兄とともに腹を決めた時、
Gの頭には「自宅」の事が一杯でした。
もっと早く覚悟して、自宅の事も手を打って置けばよかったですが、
なにせ倒産まで時間が有りません。半年の見込みは贔屓目の見込みです。

第三者に売却して実際に現金を動かし、暫く自分は引越しをしよう。
其れが一番確実の方法と解かっていますが5000万以上の物件、
そうたやすくお金がある協力者を探すことは不可能です。

そこでGが取った手は次の事です。
先ず半分を妻に贈与しました。
結婚20年以上経っていれば、配偶者に自宅を贈与しても2000万までは無税です。
其れが適用になります。
税務署も認めている贈与で有るから、まさか詐害行為にはならないだろう。
「何故今の時期」と聞かれれば、調度結婚30年目でかつ子供が結婚で
 自立した。子供が自立した時は家も譲るよと以前から約束していた。」
よい口実を考えました。

此れで、Gの権利は半分しか有りません。
差押などの行使はぐっとやり難くなった筈です。
其の後の半分が気になります。
調度其の頃、会社で3000万の支払いが発生しました。
「チャンス」とGは近くに住む叔父に3000万を実際に会社で
借りて自分の自宅の半分を担保提供したのです。
勿論叔父には、間もなく3000万を3回に別けて返済して居ります。
しかし担保の実績は立派な理由とともに、つける事が出来たのです。

4ヵ月後会社は不渡りを出しました。
社長は任意整理で仕入先とは話を付け、第2会社を作り工場の1部を
買い戻して事業再生に懸命です。

それでも、工場や社長の自宅など、担保が全て片付いたりしたのは、
倒産の日から2年近くたって居ました。
その間、金融機関からは兄にもGにも何回も呼び出しが有りました。
兄は其の都度出掛けて話し合って居た様子ですが、Gは徹底的の
放って居ました。自分の取った保全策に酔って居たのです。
自宅は守ったから後は何も出来ない。此れがGの読みです。
そして担保処分はもう全部済んだ。此れで銀行も手を引くだろう。

そう思った矢先、信金の代理人と云う弁護士から1通の書簡が届きました。
「自宅の登記は間違っています。元に戻して頂きたい。」
詐害行為取消しの要求です。
此れもGは相手にもせず、放って置いたのです。

結果は裁判になりました。
Gは主張しました。
「妻とは古くからの二人の約束を実行しただけである。
 子供の自立し丁度其の時期だった。会社の危機のことは
 妻には何も言って有りません。妻は知らなかったと思います。」
詰り、以前から決まったことをしただけで詐害行為の意志など全くないことを
強調したのです。後日、証人として呼ばれた妻も同じことを言いました。
主人は、日ごろから会社のことは喋らず、会社の危機は全然知りませんで
したと強調しました。

又3000万の方はお金の流れだけで説明できます。
そんな大金ですから叔父とは云え、担保を提供したと言いました。
此れでGは勝ちを信じていたのです。

ところが判決は敗訴です。
「会社ナンバー2の専務が会社の本当の危機の時自分の妻に全然言わないと
 言う事は無い。又3000万の借金も、此れが直ぐ返却できるお金であるとは、
 借りるとき説明済みの筈だ。のみならず、3名とも事前から会社の危機は
 承知して居たことは関係者の証言からも確かである。被告は今まで返済に
 付いてのの話合いは1度もして居らず、そうした被告の態度から考えても
 詐害行為は歴然としている。」
と云う骨子だったのです。

そう言えば、裁判の始まる前に、登記を頼んだ司法書士が、わざわざGと
会って言ったことがあります。
「こんな狭い町のことだからあの登記はどの司法書士がしたか直ぐ
 解かるんだよ。私も銀行にいろいろ聞かれました。訴訟になるかも
 知れません。其の時は私も承認として要請されると思っています。
 私は証人では出廷しませんが、報告書くらいは出さないとまずいと
 思います。Gさん。悪いことは居ませんから銀行に顔を出してください。
 其れだけをお伝えしたかったです。」

依頼するとき、妻も叔父も行ったっけ。
その時につい「此れで不動産は誰にも取られえないな。」とつぶやいて
司法書士が「何のこと」と聞き返したことがあったがあれはまずかったかな。

一審は敗訴しました。
控訴はしません。しても先ず負けるだろうとそんな感がするのです。

家は競売になりました。
若し相手の呼び出しに正直に出かけて返済を出来なくても誠意を持って
話していれば、あるいはこんな様に為らなかったかなと時々思い出します。




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中小零細企業の経営者のみなさま

2009-06-07 | 無料相談のご案内
 

6月になりました。
関東地方では、梅雨入り宣言も間もなくのようです。
都市銀行の決算も出揃い、軒並み芳しくないようです。
貸し出し先の企業にも影響が及ぶと懸念されますので、
注意が必要です。


ブログをご覧頂いている方限定で、「無料電話相談」を開始致しました。


経営危機に直面している、または危機を迎えようとしている
経営者の皆様、債務全般でお困りの方、どんな些細なことでも
お気軽にお問い合わせ下さい。

お問い合わせは、

 042-483-3604(10時~17時)

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恐れるな 法的回収

2009-06-05 | 事例
「法的回収って何ですか。」
N君の質問です。
先日のサービサーとの電話で、
「では今後、法的回収の手続きに着手させて頂きます。」
と言われたらしいです。

手形を切って居ないために倒産騒ぎにはなりませんでしたが、
N君の銀行債務は保証協会とサービサーに譲渡されて居ます。
幸い工場は借り物でしたから、そこで何とか仕事にかじりついては
居りますが、仕事量は以前に比して2-3割と大きく減って居ります。

サービサーからは「200万くらいならば一時金で和解をします。」
と言われましたが、今のN君には200万なんてどう転んでも出てくる
お金では有りません。
「では1-2年の間、毎月2万づつを払ってください。
 そこで改めて話し合いましょう。その時に、お支払頂いた
 月2万円づつの金額は、和解金からでなくて、残債から引かせて、
 其の話し合いになります。」

2万円どころか2000円でも、今は毎月返済となると約束できません。
それに、将来和解になった時に和解金から控除するならば、
まだ解かりますが、残債からでは、その時の和解金額に
影響するか解かりません。払い損になってしまいます。
サービサーの騙し取りのような気がします。

1時金も毎月払いも出来ません。
丁重に出来ないことを断わると「仕方有りませんね。
では法的回収の手続き云々」と上記の言葉が出たそうです。

「明日か明後日、差押と云って家財道具を全部持って行かれますか。」
N君も心配は真顔です。

「払わない人から回収する事は差押さえしか有りません。
 法的回収とは「差押をします」と言う事です。しかしながら、
 今のままでは、サービサーは担保以外には、差押や競売をするは
 出来ません。差押をするには、差押許可証とも言うべき債務名義と
 云うものを裁判で取ります。其れをつけて裁判所に差押を申請し、
 裁判所が実行しますから、差押と言っても大変です。実際に差押が
 出来るまでは3-4ヶ月かかりますから、直ぐということは有りません。」

説明が続きます。
「差押は裁判所が換金化して、其のお金を貰うことになります。
 差押禁止の物品も有りますし、ましてやサービサーに移った
 ばかりの処に、そんな換金化が容易な物品がある筈が有りません。
 いわゆる、何も取れない空振りが多くなります。

 それでも裁判所とか差押なんて言うと、慣れて居ない人は
 怖がります。払う人が増えます。
 其れが狙いで、裁判所に対する訴状が多いと思います。

 其れと普通は時効が5年ですが10年になりますし、差押が
 出来るのは10年間続きます。 費用も高くないですから
 簡単に法的回収と云って訴えを起すとことは多いです。

 以上が法的回収に関するあらましです。此れを見ても。
 差押対策さえ完全にしておけば、法的回収など、怖くは有りません。」

怖がっていたN君の表情が安らいできました。
此処で噛み砕いて差押え対策やその他のことを説明します。

例えば次のような事です。
訴状が送られて来た時は、必ず答弁書や口頭弁論の日の通知が同封され、
「貴方はこうした権利を使わないと不利になります。」と書いてあります。
とことが貴方は借りて返してないことは事実だから、どんなに優秀な
弁護士をつけようが必ず敗訴します。其れだったら、何もせずに敗訴に
なった方が、此方も簡単ですし手のうちを見せないわけだから、その方が
よいです。徹底的に無視しなさい。

又こんなことも言いました。
裁判の中で和解を望む人も結構居ます。
しかし、此の和解は、相手は絶対に断わります。
裁判では100%勝つことは解かって居ります。
此方の払える和解額も解かりました。其れならば勝訴して、
其の上で此方が持ち出した額に上乗せをして和解交渉をして
来たた方が有利だからです。
普通の裁判では和解は大きな解決要因ですが此の争いに限り和解は
普通は成立しません。だから裁判は徹底的に放っておいて、差押が
効果ない様にするのが一番です。

差押対策も説明を受けました。

N君に元気が戻ってきました。

裁判なんて勝手にやればよいよ。
其の後、差押で空振りして。今度はその後で30万で和解を申し込むよ。
相手が200万を強調しても此方は30万さ。事実それで背一杯だよ。
それで駄目ならば、今の状態が続くだけさ。

何かやられるのが嫌だ。だから早く和解にしたいなど考えれば負けだ。
時間を掛けても平気と云う積りでやらないと、ただサービサーの餌食に
なるだけだ。

N君の腹も漸く決まってきた見たいです。

しかしもっともっと大きな目で考えれば法的回収など、
もっとも非生産的の言葉と感じて居ります。




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