Kさんはぎょっとしたような顔で私を見つめました。
私が「このままでは自宅は債権者に全て取れれますよ。」
と言ったからです。
Kさんは、「自宅は完全に保全されて居る、大丈夫。」と信じつつ、
一方では最も気になっていたことでしょう。だから私に念を求めたのです。
新幹線の止まる地方都市、その中心街にKさんの自宅は有ります。
100坪と140坪の二筆続きの土地の公示価格は1坪23万と云っています。
建物は立派な建物ですが木造で築34年経って居ます。
会社は整理するしか方法はないでしょうか。
地元の税理士の紹介で私が呼ばれました。
幸い仕入先や社員は全て綺麗になります。
金融関係は3行ですが、不動産は会社と自宅があります。
1000坪以上の会社を処分すると1行は完全に綺麗になり、
残る2行の残債も合わせて1億2000万くらいです。
自宅は市内の1等地、此れを処分すれば、残る残債も僅かになります。
先の見えない営業より、年齢も考えて、廃業を薦める予定です。
その時「自宅は此れで取られないと聞いて居ますが。」と謄本を
見せてくれました。
抵当権が二つ付いて居ます。
1番は得意先が取引をするとき、与信保全で組んだ2000万です。
2番は17年10月に同姓の人に4000万お金を借りてその担保に
なって居ます。此れがあるから自宅は大丈夫と云うのです。
「あるコンサルタントに教わってこうした手を打ちました。
此れで自宅は絶対に他人に取られることはないと教えて頂きました。」
との説明です。
「社長、此れで本当にお金は動いていたんですか。
それに今現在、残はあるのですか」
「いや動いていません。何か問題が起こったら、現金で動かしたと
云うことにしなさいと云われました。1番は仕入先で、
お金を借りたものでは有りません。残などある筈が有りません。
2番は弟ですから、証拠は有りませんが口だけならばどうにでもなります」
「社長。相手はプロですよ。残がありそうかどうか直ぐに解かります。
残が無ければ簡単に競売になりますよ。」
そこで詐害行為と云う事を説明します。
「それに社長公示価格が23万と仰いましたが、コンピューターで
路線価を調べても1㎡9万円ですよ。坪30万です。銀行はこの地ならば
坪40万以上はすると踏んでいるのではないでしょうか。仮に本物であっても
この抵当権は小さすぎます。どっちにしろ自宅は競売になると思います。」
最初、びっくりして、いろいろ聞いてきた社長も次第に駄目とわかって
元気が無くなります。
2年くらい前に会社が左前になりかけたとき、Kさんは自分の資産を
守るべくあるコンサルタントに相談しました。本も書いたりして
比較的名の通った人でした。Kさんは頭から信用しました。
その時に家を守る方法として教わった事です。弟から借りるのに、
実際にお金は動かさなくても、今までに、何回も現金で借りた其れを
集計すれば4000万になったと云う事にすれば、通ると教わったらしいです。
今回もそのコンサルタントに先ず電話しました。
しかし今は大変忙しく、急に言われても、お手伝い出来ないと
断られましたと云うのです。
聞けば、「契約金50万、それに顧問料月10万で6ヶ月間」と云う契約を
要求され、やってくれたことは自宅の守り方だけです。
そういえば以前、東京であるコンサルタントと月30万の契約を
していた債務者が居りました。銀行に対しては、コンサルタントの
云う通り、やって居れば、競売は絶対に無いと云われて居ましたが、
案に相違して競売になりました。其れと同時にそのコンサルタントとの
契約は有耶無耶になってしまって、私のところに来た人が居ります。
その時に聞いた名前と同じ人と思いました。
人間弱気になって居る時が一番人に付け込まれます。
このコンサルタントは、そうした事に上手く立ち回りの出来る人でしょう。
しかしこうした行為は本人はぼろもうけが出来るでしょうが、
真面目なコンサルタントの迷惑になって居ることには間違い有りません。
Kさんには、私が考えられるベストの事を2通りアドバイスしました。
この効果がはっきりするのは来年3月頃と思います。
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私が「このままでは自宅は債権者に全て取れれますよ。」
と言ったからです。
Kさんは、「自宅は完全に保全されて居る、大丈夫。」と信じつつ、
一方では最も気になっていたことでしょう。だから私に念を求めたのです。
新幹線の止まる地方都市、その中心街にKさんの自宅は有ります。
100坪と140坪の二筆続きの土地の公示価格は1坪23万と云っています。
建物は立派な建物ですが木造で築34年経って居ます。
会社は整理するしか方法はないでしょうか。
地元の税理士の紹介で私が呼ばれました。
幸い仕入先や社員は全て綺麗になります。
金融関係は3行ですが、不動産は会社と自宅があります。
1000坪以上の会社を処分すると1行は完全に綺麗になり、
残る2行の残債も合わせて1億2000万くらいです。
自宅は市内の1等地、此れを処分すれば、残る残債も僅かになります。
先の見えない営業より、年齢も考えて、廃業を薦める予定です。
その時「自宅は此れで取られないと聞いて居ますが。」と謄本を
見せてくれました。
抵当権が二つ付いて居ます。
1番は得意先が取引をするとき、与信保全で組んだ2000万です。
2番は17年10月に同姓の人に4000万お金を借りてその担保に
なって居ます。此れがあるから自宅は大丈夫と云うのです。
「あるコンサルタントに教わってこうした手を打ちました。
此れで自宅は絶対に他人に取られることはないと教えて頂きました。」
との説明です。
「社長、此れで本当にお金は動いていたんですか。
それに今現在、残はあるのですか」
「いや動いていません。何か問題が起こったら、現金で動かしたと
云うことにしなさいと云われました。1番は仕入先で、
お金を借りたものでは有りません。残などある筈が有りません。
2番は弟ですから、証拠は有りませんが口だけならばどうにでもなります」
「社長。相手はプロですよ。残がありそうかどうか直ぐに解かります。
残が無ければ簡単に競売になりますよ。」
そこで詐害行為と云う事を説明します。
「それに社長公示価格が23万と仰いましたが、コンピューターで
路線価を調べても1㎡9万円ですよ。坪30万です。銀行はこの地ならば
坪40万以上はすると踏んでいるのではないでしょうか。仮に本物であっても
この抵当権は小さすぎます。どっちにしろ自宅は競売になると思います。」
最初、びっくりして、いろいろ聞いてきた社長も次第に駄目とわかって
元気が無くなります。
2年くらい前に会社が左前になりかけたとき、Kさんは自分の資産を
守るべくあるコンサルタントに相談しました。本も書いたりして
比較的名の通った人でした。Kさんは頭から信用しました。
その時に家を守る方法として教わった事です。弟から借りるのに、
実際にお金は動かさなくても、今までに、何回も現金で借りた其れを
集計すれば4000万になったと云う事にすれば、通ると教わったらしいです。
今回もそのコンサルタントに先ず電話しました。
しかし今は大変忙しく、急に言われても、お手伝い出来ないと
断られましたと云うのです。
聞けば、「契約金50万、それに顧問料月10万で6ヶ月間」と云う契約を
要求され、やってくれたことは自宅の守り方だけです。
そういえば以前、東京であるコンサルタントと月30万の契約を
していた債務者が居りました。銀行に対しては、コンサルタントの
云う通り、やって居れば、競売は絶対に無いと云われて居ましたが、
案に相違して競売になりました。其れと同時にそのコンサルタントとの
契約は有耶無耶になってしまって、私のところに来た人が居ります。
その時に聞いた名前と同じ人と思いました。
人間弱気になって居る時が一番人に付け込まれます。
このコンサルタントは、そうした事に上手く立ち回りの出来る人でしょう。
しかしこうした行為は本人はぼろもうけが出来るでしょうが、
真面目なコンサルタントの迷惑になって居ることには間違い有りません。
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