「何だ?」
近くにある信金から心当たりの無い内容証明です。
早速封を開けました。 「通知書」と云うタイトルになっていました。
「貴方の保証するKの貸金残、2300万は期限の利益の喪失と成りました。
つきましては早急にお支払い下さるようにご通知申し上げます。」
彼は18年前に夫婦住み込みの社員、Kが自宅を買うというので
信金の住宅ローンの保証人になったことが有ります。
300万頭金が溜まったから、2300万の自宅を買います。
つきましては2000万の住宅ローンの保証人になってくださいと云う話で、
Kは承知をし、保証契約に捺印した覚えが有ります。
1年後Kは退社を申し出て来ました。彼は保証人を抜く事を条件に之を認めたのです。
そして、抜けるまで退職金を預かって置くことにしました。
此の保証はKの新雇い主が引き受けを快諾し、保証人交代は無事に済んだのです。
この時に信金の担当は親身になって動いてくれて、「新雇い主が正式に保証人に
決まりました。」と飛んできて伝えてくれたのです。
彼は預かっていた退職金を払い、全員が満足でした。
此の件しか心当たりは有りません。
「保証人は既に代わっている。それに金額もおかしい。
あれからもう18年も過ぎている。借りたのが2000万だから
幾ら何でも1000万くらいにはなって居るだろう。それが2300万とはおかしい。」
彼は直ぐに電話を取り上げて担当を呼びました。
勿論担当はもう転勤して居ります。
代わって出た融資課長に詳細を説明し電話を切ったのです。
22年10月下旬の事でした。
それから約1ヵ月後、再度彼に内容証明が届きました。同じ信金です。
タイトルは「保証履行通知」となって居ります。
中身は前回と同じような文章ですがもっときつくなって居ります。
「早急にお支い払ください。万一お支払無き時は法的手段を
持ってご請求申し上げます。」
彼は直ちに支店長宛に文章で反論し、担当にも問い合わせる様に依頼しました。
やがて年も明け、支店長が融資課長と二人して訪問をしてきました。
違う支店に居る担当にも聞いたそうです。
「担当は貴方が仰るような事は何も知らないと言って居ます。
此の件は、保証人交代で保証して居る全信連に申請したところ、
不可で戻って居るのです。担当には此の交代によって損得も有りませんし、
嘘をつく理由も有りません。担当の言う事に間違いはないと判断して居ります。」
本当に保証人の交代をしたのであれば、契約書の差し替えか、
原契約書の彼の署名を抹消する筈ですが、・。何もして有りません。
それならば新雇い主は認められなかったと連絡有りそうなものですが、
彼もKも知らなかったのです。
「だって担当の其の言葉から私は退職金をKに払ったのですよ。」
「それは当行には関係ないように思いますが。」
平行線です。
「それに私の保証したのは2000万です。それが何で未だ2300万もあるのですか。」
「契約書のコピーを持参しました。」
頂いた契約書には保証額3700万となって居ます。
「Kさんがお買いになった物件は4000万でした。契約書を拝見しても間違い有りません。」
「しかし私が保証したのは2000万で、そう云えばあの時は何も書いてない契約書で先にサインを
したのです。」
「でも此の数字の筆跡はKさまの筆跡で、後で私の方が勝手に記入したと言う事は有りません。」
「話している時に私は何回も2000万と云っているが、此の時にKは勿論、御行の担当も何も言いませんでした よ。」
此の件については、Kは彼に謝って居ります。
実際には借りたのは3700万であること。
したがって毎月の返済が18万にもなり、とても生活できなかった。
だから転職しました。
其処も4年前に倒産して、その後自立をして居ますが、如何せん、
払いきれなかったと云うのです。
事情は解かりましたが、その時、銀行の担当はおかしいと解かる筈だ。
それが何も言っていない事に不満です。
自分には間違いは無い。銀行が訴訟をしてくるならば受けて立とう。
彼は支店長に伝えて物別れです。
しかし彼には証拠は1つも無く、保証金額などは契約書に数字が入って居ります。
そうでなくとも、銀行相手の裁判は必ず負けると聞いて居ます。
「そうだ。担保の不動産、支店長は任売で1000万に売れればよいと云って居たが、
私の関連で買って、一寸手を加えれば、1500万は硬いだろう。
何とかあの物件を、今のうちに1000万で手に入れておこう。
そして裁判に負けたら、サービサーに譲渡されるのを待とう。
サービサーとは、此の500万で和解を狙おう。」
大まかな対応策も決まりました。
後は実行あるのみです。
今後彼は、重要な事は、裏づけを取り保管し、白紙欄が有る場合は署名捺印はしないでしょう。
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