かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

取締役会非設置会社

2015-04-30 | 事例
規模が小さくても取締役会が設置されている会社が多い。
会社法が改正になってどちらかを決める時に、何となく非設置会社より設置会社の方が
格上と云う感じを持って決めた人も多い。

2-3の会社から非設置会社にしたいと云う相談があった。

中小企業など、訳のわからない取締役を規定人数つくり、其れに平行して、全く名ばかりにお監査の監査役も置く。
作る手間も大変だし経費もかかる。
その上、決められは取締役会の開催を年に何回も開き、議事録の保管義務まである。
其れだったら、そんなことに気を回さず、社長が独断で仕事を進めた方がはるかに
良いという考えが理由だ。

大賛成である。
其れに、当初は非設置会社は社債の発行も無理だし、銀行融資も、銀行の会社評価の点で不利だ、と言われた。
が、そんな事はない。実例も聞いたことも無い。

上場したい会社はその時にまた設置会社にすれば良い。

非設置会社の方が仕事がやり易い。と考えるのは私だけだろうか。


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相談料の支払

2015-04-27 | 事例
Gは今まで顧客と契約書を結んだ事は1度のない。
仕事上、色々の契約書を作って渡したことがあるが、自分では使っていない。
しかし、彼がこの仕事を始めて20年近く、支払面で言えば、事前の約束を違えた人は1度も無い。
有るとすれば振込み月日が多少遅れたくらいのものだ。

相談すると、相手がどうして生活をして居るのかわからないほど資金に詰まった人が何にも居た。
にも関わらず彼らの支払いは綺麗だった。

でも円滑法が出来た頃よりこの流れに変化が出てきた。
この法の適用者は、中小企業と云うより、本当は零細企業だった。そのために資金の欠乏は
ひどい人も多い。僅かな相談料すら惜しかったと思う。

まづ彼らが取った手は無料相談のフル活用だった。
幾ら長くても、電話を切られない限り、また何回でも電話をして聞いた。
ひどい人は黙って何枚もFAXやメールで資料を送りつけ、その質問だった。
礼儀を知らない。断るべきと思ったが、一方では困っているだろう。ボランティアではないが
助けてやりべきだと云う考えで出来うる限り対応してきた。

でも彼等の中には、適当の時に今まで謝礼もしてないからと、請求もしないのに送ってくれた
人も少なくない。
勿論、事前約束をした場合は、どんな人でも、きちんと守ってくれた。

ところが、それが崩れる様になったのは昨年あたりからだ。
事前に料金まで決めても、払わない人が、少ないけれど、出てきた。

初めての時は癪にも障った。
電話やメールも何回も続けたが、そうなると相手は梨の礫。
此方もそれ以上追及も出来ない。
結局、払いたいが、困っているから無理だろうと、よい様に解釈して諦めた。

事実同じ資金関係の相談者も、10年前・5年前そして今とでは、会社・個人の資金の余裕に
大きな違いがある。
最近になるほど、生活すら心配の人が多くなった。

今回、一人の相談者と会った。
今まで無料電話で何回も話しているから、内容は大体わかっている。
それが電話だけだけではどうしても解からない。有料相談で良いから一度会って教えてもらいたいという希望。
相談料も普通の半分で約束した。

彼は膨大の資料を持ってきた。
何か公庫にこっぴどくやられたらしい。
今回、リスケの切り替えに、改善計画だけでなく、当面の資金繰り表、其れに自分の財産目録など提出を求められたと云う。勿論、総括の事業方針も提出だ。
之を全部作ってくれとの頼みだ。
ただし、報酬は出さないとならないが、正当な報酬ならば何処に依頼しても相当掛かる。
其れをなんとか1万円でやってくれという依頼だ。

勿論断った。が、しつっこく泣き落としに来て、此方は泣き落とされた。
そして今日の相談料とも今はお金が無いから振込む。待ってくれとのことだ。

本当は振込みを見て、頼まれた資料を渡すべきだろうが、そんな事は大嫌いだ。
支払いと資料を渡すのと違う。出来た資料を送ってやる事は、何より私の義務だと思って
送った。

着いた時には質問もあった。
しかし其れまでだ。
後は電話もメールも出ない。隣県だから訪問は出来るが金額が少ないし諦めた。

事前に値切られてその結果裏切られるのは初めてだ。
世間が以前より詰まってきたのか、当人の性格か、今後も、こんなことは出て来るかも知れない。

でもこれによって態度を変える積もりはない。今までを踏襲していく。
お金が無いと言う事はその人を悪くする。
早く皆が余裕あるようになりたい。


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壊れた相続

2015-04-25 | 事例
社長が死んだ。後継者は居ない。社員は20名ほど居るが実務だけで経理を知ったものすら居ない。
身内は娘が4人、遠隔地に嫁入して父親とは電話で話すくらい。経営なんて全然知らない。

社長の遺産は、家屋敷、現金2000万、其れに会社の銀行保証が3億ある。
勿論自宅はその担保。
現金の2000万は死ぬ2-3日前、なぜか自分の口座から会社に移している。
その真意も聞かないうちに死んだ。

税理士は家族に債権放棄を懸命に薦めた。
この企業に3億の借金が返せる筈がない。2000万に眼がくらんで3億の債務を
背負い込む事は有りません。放棄すべきです。

後継者は当然社長を引継がなければならない。
すると3億の保証も引継ぐ。平和な家庭にそんなことを引っ張る理由はない。
社員に社長のなり手を探したが、3億の保証、びっくりし、誰も成り手が居ない。

全員相続放棄をし、会社は社長なしで企業を回す。
それで行き詰るまでやる。
債権者の銀行が何か言ってきた場合は其れに従うが、之の意見が家庭と社員の大勢を占めた。

長姉が決めて、今までは蚊帳の外だった1人の娘から異論が出た。
その娘は、生活が楽ではない。その2000万は欲しい。
社長になって相続をすれば、2000万が入る。そうならば、相続する。
会社が駄目になった時はどうして良いかわからないが、私は破産をする。
其れだったら、誰にも迷惑を掛けない。そうさせてください。
2000万は一人締めなく、後で上手く1部を他の姉妹にバックします。
その娘の息子は此処の従業員。まだ若いが、将来彼社長になって貰えば一番良い。

4人を取り仕切る長女は迷った。
ネットで調べたコンサルタントのGを呼んで相談した。
Gは言った。
「私が債権者と話をつけましょう。皆さんが相続放棄をしなくても、社長になったものが
 が一人保証を引き受ければ、他の姉妹は免責するように話をつけましょう。
 
 自宅は社長になる方が相続、2000万は4人の話し合いで分けてください。
 尚会社の今後の経営が心配でしょうから、私と顧問契約をして頂ければ、それらを全部管理 
 します。これだけの会社簡単に潰れませんよ。またつぶしては成りませんよ。」

Gは保証の債権者だけを回り、その意見を全て承諾してもらった。
後は長姉から、承諾の返事を待つのみ。

勿論快諾を信じて疑わなかった。

1週間過ぎて長姉から電話があった。
「やっぱり相続はしません。そんな大きな保証債務がのしかかってくれば、幾ら放棄をしたと
 云っても、何か責任はかかってくるかと思います。今までの費用はお支払します。
 これで相続放棄をしますから。お世話に成りました。」

此方の説得も何もなかった。もう人の言う事は聞かないという態度。
Gと長姉とは400Kはなれている。相手は地方の街だ。会社は両方とも更に離れた地方都市だ。
会うと言っても時間と交通費だけでも大変だ。
一寸可笑しいと思ったがGはこの件からすっぱり手を引いた。

それでも気になり後日電話をした。
「債権者の方が払える間は会社は続けなさいと言うので会社は社長なしで続けています。」
そしてチラッと言った。
「税利士先生が心配して良く面倒を見てくれます。
 もう放棄はしましたからG先生もご心配なく。」
電話が迷惑と云う口ぶりだった。

長姉と税理士とは仲がよかった。
父親と会社が心配になる長姉は、父より親切に答える税理士に電話をした。そんな関係からだろう。

その税理士は一貫して相続放棄を薦め、Gと相談したことを知ると非常に不愉快の念を表した。  
後はGの推測であるが、税理士は「Gの考えと交渉の結果」を全部長姉から聞いたと思う。
そしてもう誰がやっても出来る段階になって居ることを知った。

其れだったら、此処でGを放りだし、その代わりに自分が成って、経営者代わりの事を陰でやって
居れば、相当に面白い。
直ぐにこの会社に入りこめる。後Gがこの会社と縁を切れば自分は何でもできる。
それには全員放棄と云うことで断れば、謝礼も少なくて目的を達成できる。

そんな考えで長姉を動かしGに手を引かせたのではないか。

Gだって、700Kも離れた会社の事を、絶えず注意して居る事は出来ないだろう。
長姉との電話で、何となく感じたのです。

二転三転した相続、放棄しましたと報告を受けたが、結局は放棄をしてないと思います。 


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債務相談では飯は食えない。

2015-04-20 | 事例
年商1億未満の業者の3割は赤字企業とネットで見た。ある興信所の発表だ。
しかし倒産は少ない。赤字でもお金が融通つけば其れを回せば良い。
銀行はお金を貸さないから、売掛金など他の資産の先食いとなる。

売上が右肩上がりならば、之が恙無く回っていく。
今はその時代だろう。
だから倒産・廃業と云う言葉さえ聞かなくなった。

零細の輸入業業者やエステなどは倒産も多いらしいが、その他は順調に過ぎている。

従って、自分の仕事も新規だけでなく、再生のための継続的な仕事もぐんぐん減っていく。
同業者が乱立していると、親しい同業者は言うが、どうもその傾向は少ないと思う。
尤も、之を扱う法律事務所は名前が増えた。だから同業者が増えたというのではなかろうか。

橋本内閣から始まった金融制度の改革、其れに連れて倒産の増加、そのために生じた
倒産コンサルタントももうブームは再来しないことを自覚するべきと思う。

この18年、コンサルタント業を維持する事は大変なことだった。
政府の方針や保証協会の保証制度が絶えず変るから、其れに追いついて、その変化を
先読みし相談に応じないといけない。
また相談する方も曜日や時間を問わない。其れに応じなければ ならなかった。

そんな忙しさを嘘の様に忘れさせてくれる今日このごろだ。

倒産・再生と云う事は何時の時代でもある。
でも、今までの様な、銀行を原因とする倒産は終わりだろう。
それ以前に有った、全く自己責任の倒産、これは相変わらず続き、経済規模の比率で推移するだろう。

事業再生の為に破産は減っていく。この解決にはコンサルタントは欠かすことできないと思う。
全く今までの考えと違った考え方で、事業を展開していくよりコンサルタントの将来がないと思う。


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国税の通知書

2015-04-17 | 事例
びっくりした。
国税から「差押解除通知書」2通と「滞納処分の停止通知書」1通が送られて来ました。
今まで差押になって居る財産の差押を解除しますときう通知と、今までは滞納処分として
差押をしましたが今後はもうしません。と云う通知です。

債権放棄かなと思って書類を見ると、
「この通知によって、貴方の納税義務が消滅した物では有りません。資力回復したら直ちに払って下さい。」
と釘をさしています。しかし実際は「有る時払いの催促無し。」である事には間違い有りません。

これで10何年間、国税に責めらられた事がなくなると思うと感無量です。
此方も辛かったが、責めるほうも辛かったと思います。

解除になった物件は、不動産と売掛金ですが、両方とも訳ありで換金が難しく、
国税も十年間差押をしっぱなしでした。だから尚だったでしょう。
と云って架空の資産では有りませんから、私にとって非常に嬉しかったです。

国税の責められている間、私が一貫して取った態度は二つです。
「どんなことも嘘は言わない。」
「どんな時でも会社は絶対に続ける。」この意思だけは変えません。

捜索・査察から差押に成ったことも何回も有ります。
そのために、当初嘘を言って居ると思って居た係官も、これが間違いないと確信したのでしょう。

今まで仕事の足を一番引っ張っていた国税の滞納。今からはこんな真似、絶対にしません。
国民の義務だとか言って居る前にこんなことをしていれば一番仕事がロスります。
そして一旦ロスれば元に戻りません。

3枚の通知書、何時までも眺め続けていました。


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体に悪い電話相談

2015-04-16 | 事例
「信金がもう7年以上、何もやってきません。其の間、1円も払ってないし、残高承認書に捺印した事も有りません。
 勿論裁判所関係の事は何も有りません。このまま終ってくれれば有り難いが、今後どうしたら良いでしょうか。」

担保の付いた不動産が有るが競売の痕跡すらないと云う。
何か途中で事情が出来て信金が放棄をしたとか思われないが、こんなことって本当に有るだろうか。

面談をして、その理由を知りたい。ただし相手はまだそこまでは決めない。
「からかい」だろうか、とも思うが、相手の口調は真剣そのもの。

こんな相談、電話だけで終わるのは体に良くない。


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破産しろと云われて怒る債務者

2015-04-15 | 事例
「彼の怒りが本物ならばこの会社は再建できる。」
彼がものすごく怒って公庫に行きました。と聞いて閃いた事です。

「俺は数字が嫌いだ。決算書なんか役に立たない。其れより経営者は率先して店の掃除をすべ きだ。」
と毎夜11時まで一人でお店の掃除をして居た彼、でも経営する店は毎年赤字。
もう5年以上返済は金利だけです。

大手遊園地内に店を構える彼。商品単価は一般より3割くらい高いです。
売上は人あたりこれも一般より多いです。
それで毎夜11字まで頑張っても赤字、掃除をして居ない時はお金に追われています。

疲れて、嫌になって、店仕舞を考えました。
電話は偶然にGでした。

今まで彼に教えた人は居ない。税理士だって何かもったいぶっているだけ。
Gには欠点が直ぐにわかりました。
原価が相当高い。大家の遊園地に払うテナント料も高か過ぎる。其れとアルバイトの使い方。
改善案は直ぐに出来ます。
潰れても良いという覚悟で強く交渉をさせると効果が見えて来ます。

此処で彼は気がついたのです。
「掃除だけが経営者の仕事ではない。やっぱり経費や原価も見なきゃ。
 いや、扱い品も検討すべきだな。俺も少し勉強するぞ。」

しかいまだ内部が弱くもう1年は金利だけにして貰いたいです。
俺がこんなに、会社の事を思って居るから銀行さんも解かってくれるだろう。

切り替え時期のためか、債権者の銀行の担当が尋ねて来た。
事情を話したがそれには耳を傾けず言った。
「もう5年間金利だけですよ。もう1年やっても同じでしょう。1万でも2万でも元金を
 払うならば別として、出来ないならば破産をすべきです。その方が貴方を含め関係する
 人達全員がハッピーですよ。」

目覚める前の彼ならばその言葉に耳を傾けただろうが、目覚めたか彼は違う、
「破産?そんな事言って良いのか。」
今までは出来なかった資料を作って上司に会った。

上司は彼の要望を聞いただけでなく激励してくれた。

「苦しくても以前より何か充実感はある。」
破産しろと云われて、彼は尚、立ち直りの気概を持ったみたいです。


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