Tはある種の職業の人間不信に陥って居ます。それに関する人は誰もを信じてはいけないと思っています。
仮に弁護士を依頼しても、自分が依頼したその弁護士すら信じてはいけないと思い込んでいます。
Tは以前破産した友達からこんな話を聞いています。
「折角破産前に1400万の裏金を作った。其れが俺のその後の
生きるための費用さ。破産の時、弁護士は何でも正直に言ってくれ。
決して悪いようにはしないから、と云ったから、つい裏金のことも
喋っちゃったのさ。そしたら其れも債権者に配当しないと、見つかれば
刑罰を食う、全部出しなさいと責められて、結局全部取られちゃった。
其れは未だいいさ。問題はその金が本当に債権者に配分されたか実に
疑わしいのさ。どうも配分されて居ない気がする。されていれば配当率は
もっと多い筈だが配当はあまりよくなかったもの。やたらに破産申請まで
の時間を長くして、弁護士費用にしたとしか思われないんだ。若し、
俺が正直に言わなかったら、裏金を作ったなど誰も解からなかったと
思うよ。おかげで俺は今、生活にも事欠いているよ。弁護士と言っても、
全てを信用すると損をするよ。」
何かこの言は強くTに残っています。
69才のTは市会議員を今期で引退をしました。殆どの議員が60歳前です。
前回の時から今期が最後と決めておりました。
Tはその時に、ちょうど債権譲渡をされたばかりのサービサーと約束をしたのです。
「私は今期で市会議員も最後です。議員を辞めると年金しかありません。
家は借家ですからとても借金など返済できません。議員のうちは年金と
歳費がありますから、これで目一杯返済をします。
議員を辞めたらもう返済は勘弁願います。」
サービサーはTの申し出を了承しました。毎月の返済を6万と決めました。
Tの残債務は9000万だからそれだけでは少ない、もう200万を一時金で下さいと、
虎の子を取って行きました。Tはそれで、議員の間、履行をすれば、全てが
終わると思って居たのです。
Tは議員をを辞めたこと、今後払えないことを連絡しました。
サービサーは何も云いませでした。「では近いうちに書類が届くと思います。」
と云っただけです。Tは、当然残債務が放棄の書類だろうと思っていました。
ところが2ヶ月ほど経って送られて来た書類は、違うサービサーに
債権譲渡の通知でした。
驚いてサービサーに電話をしましたが、今までの担当者は居ないとの事、
ラチがあきません。「当社は和解の時は必ず和解書を結びます。
其れが無いものは約束等しておりません。」と受け付けません。
前に決めた時に和解書を結ばなかったのが大きな落ち度です。
新サービサーは「そのようなことは当社とは関係ありません。
若し事実でしたら告訴でもしたら如何ですか。今のところは当社は、
その貴方の申し出により、ご請求を止めるとか延ばすことは出来ません。」
と冷たい返事です。
「其れならばそれでよいが私にはもう払う力が無い。」と力なく云うTに
「そうしたご相談でしたら私どもは何時でも相談に乗ります。年金だけで
しょうが、先ず所得証明をおだし願えないでしょうか。それから話し合い
いたしましょう。」
Tは提出を約束しました。
しかしTは出せなかったのです。
年金の他、地域の有線テレビの顧問をして居て毎月20万を貰っていたのです。
妻と二人で年金は手取り31万、有線TVの手当て20万ではサービサーが黙っている筈がありません。
しかも今住んでいる家は嫁いだ娘名義の家で、Tが議員を辞める少し前に
今の借家は家賃が高すぎるからと娘が買った物です。
新サービサーは何処でどう調べたか、所有者は娘のものでも、実質はTのために買ったとしか思われない。本来はTの名義である筈で、詐害行為になる可能性もありますと、Tを責める口ぶりです。
Tは「自分に支払い義務は無い。」と訴訟を起こしても、自分に勝ち味は
無いと思っています。幾つかの金融機関相手の訴訟を知っていますが
全て敗訴です。幾ら正しいと思っても必ず銀行が勝っています。
訴訟は宛てにならないと信じて居ます。
でも自分ひとりで闘うつもりです。
そのためには嘘も付いて良いと覚悟して居ります。
所得証明を出す日にサービサーに電話しました。
「良く考えましたが、私は所得証明を出しません。
又1から調べ直す事など、余りに債務者無視では有りませんか。
前のサービサーから今までの資料が来ているでしょうから其れを参考に
してください。正式に和解をする。その添付資料として必要と云うので
したら、どんな資料も提出しますが、そうでなければ、私は自分で入る
墓穴を一生懸命に掘って居るピエロと同じことになるのではないでしょうか。」
少し挑発的なことは解かっています。
しかし住居はどんなことが有っても差押えられない自信が有ります。
詐害行為にもならないでしょう。顧問報酬は相手にも解かって居らず、
差し押さえは出来ません。
万一和解をしてその時に所得証明が必要でしたら、その時の口実は
用意してあります。
「訴訟、結構です。徹底して争います。万一敗訴すれば破産します。
Tの言葉に新サービサーも少したじたじです。
それにしても、前のサービサーの態度は許されません。
Tの業者不信はつのるばかりです。
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仮に弁護士を依頼しても、自分が依頼したその弁護士すら信じてはいけないと思い込んでいます。
Tは以前破産した友達からこんな話を聞いています。
「折角破産前に1400万の裏金を作った。其れが俺のその後の
生きるための費用さ。破産の時、弁護士は何でも正直に言ってくれ。
決して悪いようにはしないから、と云ったから、つい裏金のことも
喋っちゃったのさ。そしたら其れも債権者に配当しないと、見つかれば
刑罰を食う、全部出しなさいと責められて、結局全部取られちゃった。
其れは未だいいさ。問題はその金が本当に債権者に配分されたか実に
疑わしいのさ。どうも配分されて居ない気がする。されていれば配当率は
もっと多い筈だが配当はあまりよくなかったもの。やたらに破産申請まで
の時間を長くして、弁護士費用にしたとしか思われないんだ。若し、
俺が正直に言わなかったら、裏金を作ったなど誰も解からなかったと
思うよ。おかげで俺は今、生活にも事欠いているよ。弁護士と言っても、
全てを信用すると損をするよ。」
何かこの言は強くTに残っています。
69才のTは市会議員を今期で引退をしました。殆どの議員が60歳前です。
前回の時から今期が最後と決めておりました。
Tはその時に、ちょうど債権譲渡をされたばかりのサービサーと約束をしたのです。
「私は今期で市会議員も最後です。議員を辞めると年金しかありません。
家は借家ですからとても借金など返済できません。議員のうちは年金と
歳費がありますから、これで目一杯返済をします。
議員を辞めたらもう返済は勘弁願います。」
サービサーはTの申し出を了承しました。毎月の返済を6万と決めました。
Tの残債務は9000万だからそれだけでは少ない、もう200万を一時金で下さいと、
虎の子を取って行きました。Tはそれで、議員の間、履行をすれば、全てが
終わると思って居たのです。
Tは議員をを辞めたこと、今後払えないことを連絡しました。
サービサーは何も云いませでした。「では近いうちに書類が届くと思います。」
と云っただけです。Tは、当然残債務が放棄の書類だろうと思っていました。
ところが2ヶ月ほど経って送られて来た書類は、違うサービサーに
債権譲渡の通知でした。
驚いてサービサーに電話をしましたが、今までの担当者は居ないとの事、
ラチがあきません。「当社は和解の時は必ず和解書を結びます。
其れが無いものは約束等しておりません。」と受け付けません。
前に決めた時に和解書を結ばなかったのが大きな落ち度です。
新サービサーは「そのようなことは当社とは関係ありません。
若し事実でしたら告訴でもしたら如何ですか。今のところは当社は、
その貴方の申し出により、ご請求を止めるとか延ばすことは出来ません。」
と冷たい返事です。
「其れならばそれでよいが私にはもう払う力が無い。」と力なく云うTに
「そうしたご相談でしたら私どもは何時でも相談に乗ります。年金だけで
しょうが、先ず所得証明をおだし願えないでしょうか。それから話し合い
いたしましょう。」
Tは提出を約束しました。
しかしTは出せなかったのです。
年金の他、地域の有線テレビの顧問をして居て毎月20万を貰っていたのです。
妻と二人で年金は手取り31万、有線TVの手当て20万ではサービサーが黙っている筈がありません。
しかも今住んでいる家は嫁いだ娘名義の家で、Tが議員を辞める少し前に
今の借家は家賃が高すぎるからと娘が買った物です。
新サービサーは何処でどう調べたか、所有者は娘のものでも、実質はTのために買ったとしか思われない。本来はTの名義である筈で、詐害行為になる可能性もありますと、Tを責める口ぶりです。
Tは「自分に支払い義務は無い。」と訴訟を起こしても、自分に勝ち味は
無いと思っています。幾つかの金融機関相手の訴訟を知っていますが
全て敗訴です。幾ら正しいと思っても必ず銀行が勝っています。
訴訟は宛てにならないと信じて居ます。
でも自分ひとりで闘うつもりです。
そのためには嘘も付いて良いと覚悟して居ります。
所得証明を出す日にサービサーに電話しました。
「良く考えましたが、私は所得証明を出しません。
又1から調べ直す事など、余りに債務者無視では有りませんか。
前のサービサーから今までの資料が来ているでしょうから其れを参考に
してください。正式に和解をする。その添付資料として必要と云うので
したら、どんな資料も提出しますが、そうでなければ、私は自分で入る
墓穴を一生懸命に掘って居るピエロと同じことになるのではないでしょうか。」
少し挑発的なことは解かっています。
しかし住居はどんなことが有っても差押えられない自信が有ります。
詐害行為にもならないでしょう。顧問報酬は相手にも解かって居らず、
差し押さえは出来ません。
万一和解をしてその時に所得証明が必要でしたら、その時の口実は
用意してあります。
「訴訟、結構です。徹底して争います。万一敗訴すれば破産します。
Tの言葉に新サービサーも少したじたじです。
それにしても、前のサービサーの態度は許されません。
Tの業者不信はつのるばかりです。
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