かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

何故やらないの、怖いの

2007-02-28 | 事例
心配になる事がありました。
相談者のSさんには5-600万は担保余裕のある自宅がありました。
カードや消費者金融も上手くすればまだ4-5軒は借りれます。夫婦で立ち回れば
500万くらい大丈夫でしょう。

心配事とは、幾ら止めても借入が増えるだけではないだろうか、と云う心配です。
ここで借入が増えさえしなければ、Sさんは立ち直れます。
カードや消費者ローンがもっと増えないだろうか。手早く借りまくれば出来ます。
それと商工ローンも心配です。担保があります。
1度借りれば、確実に自宅はたちまち取られるでしょう。
銀行借入も1400万残って居ますが、恩人の保証人に迷惑を掛けます。

相談の時に突っ込んで聞きました。聞いてみますと、今後の収入で確実の見通しのものはありません。
今までは少しの赤字のために、奥さんのパートで銀行やカードは約定通りに返済して居ります。
しかし、今後は補えなくなる事が解っています。
現に今月も返済など出来ません。

問題は今後の生活の方法と債務処理です。
どうして飯を食べるか、それが見当たりません。当人の稼ぎは読めないのです。
債務処理はいくつかの方法がありますが、今後の生活とは結びつきません。
何処から聞いたか「第2会社を作ればよいと聞きました。」と云っていますが
第2会社は債務を逃れる手段で仕事を与えてはくれません。

債務処理で先ず考える事は自己破産です。
しかし自己破産は、保証人に迷惑を掛け、お金もかかります。家賃よりはるかに安いローン代の自宅も取られます。第一に自分の生活をどうするかと云う事の解決は何も出来ません。

弁護士に預ける事も考えましたが、毎月の決まったお金が払える自信も無く、最終には自宅も手放し、破産になるでしょう。それで居て保証人には迷惑がかかると思います。
結局何もかも自分でやってみようという事になりました。

銀行のリスケの手順を説明。カードは特定調停と思いましたが、当人は先ず自分で支払い減額を交渉し、駄目ならば特定調停を申請すると決めました。
奥さんのパート、大学生の子供は暫く家計を助けます。
その通りに行えば何とか自分でやっていけると思い、リスケの結果は必ず教えてくださいと分かれてのです。

ややこしい交渉が主体ですから、直ぐにでも途中経過の連絡があると思っていました。
特に、カード関係のリスケが上手く行くか、焦点だけに心配だったのです。
しかし2週間無しの礫、ついにこちらから聞きました。

折り返しのメールがありました。
まだ実績は上がらないが、先の仕事が明るくなった。
と云っています。リスケの交渉の事は全然触れていません。
ただ借りたお金は返さないといけないと思っていますとだけ書いてありました。

絶対借りてはいけません。それならば、今の返済をやめましょうと何回も強く言った事が無駄だった様に思われます。
返済に回していれば、幾ら借りても長く持ちません。
自宅もを担保か、公正証書かで長く持たないでしょう。

自分でやると言いながら何もしていません。
おそらく怖いからでしょう。
もう1度、Sさんに電話をしようか迷っています。





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本当に裁判所職員が言ったの?

2007-02-24 | 事例
「自宅、買戻しが出来ないうちに競落されちゃったの。裁判所に電話して、引越しの注意を聞いたらね、庭木や庭石は、其処まで競売になって居ないから、持って引越してもよいと云う返事だったの。つまり私のものですから、私はこれを買請人に買って貰おうと考えているの。どのくらいの価格をつけてよいか解らないから、買値の1割の300万で買って貰おうと思って居ますが どうでしょうか。」

立派な屋敷です。
都心に80キロ、築18年の鉄骨2階家ですが、300坪の土地に100坪の家が建っております。それに立派な茶室と車庫まであります。
茶室があるくらいですから、庭がまた立派です。庭木と庭石が配置良く風情を引き立てています。

当人は捨て値で2億はする。競売価格も1億をきる事なんて無いと信じきって居ました。
「お庭だけでも何千万も懸かって居るですもの。」当人の口癖でした。

それが競売になって基準価格2075万。買戻しの鬼面が出来ないうちに入札があり、一人が札を入れました。3150万です。
素人の人で、自分が住みたいからと、退職金で入札したらしいです。

当人はこんな立派な庭だから、せめて本体の1割の300万で買ってもらう。
買わないときは、たとい捨てるようになってもすべて掘り起こして持っていくと意気込んで居ます。

買受人も考えこんで居ます。素人の人が、自分が住むつもりで買った家です。
立ち退き料都云う習慣があるとは聞いて居ました。しかしそれは高くても100万くらいと思っていました。
庭木は自分のものでは ないなんて思っても居ませんでした。
評価書にも、現状調査報告書にも物件明細書にも庭木・庭石の事は1文字も触れていません。

土地の定着物として、当然競売に含まれるものと思っていました。
裁判所に問い合わせて見ようと思いますが少し躊躇して居ます。
どうしても、この屋敷に住みたいのです。
若し、妙な争いになって、仮に争いに勝っても、相手が立退く時に、腹いせに客間や応接間を少し荒らしたり、植木の枝を落とされては何にもなりません。
相手は捨て身で居り、損害賠償が出来る相手では有りません。
出来る事ならば穏便に済ませる考えです。

今話し合いが始まったばかりですから、どう落ち着くか結論はわかりません。

私は債務者と知り合いですが、この話が違法でなく成立し、前例になるようならば、少し大変な事になると思います。
抵当権設定時から、庭木・庭石をどうするか決めないと飛んでも無い、競売の邪魔をする要因になると思います。

裁判所に聞いたと云う本人は、「自宅が競落されたが、自慢の庭木と庭石については担保でもないし、調査でも何にも触れて有りません。引越しの時に持って行っても良いですか。」と質問をしたといっています。返答者の名前は聞いて居りません。

しかし、今でも私は言い違いか聞き違いだろうと思っています。
そうでなくても、調査の時から、売却まで何も触れて居ない、庭木や庭石は、土地・家屋に付帯すると思っていますが間違いでしょうか。
あるいは抵当権設定当時に、存在していたかの問題になるかも知れませんが、
そんな時間がわかる証拠は無いのが普通でしょう。
少しでも売却後に、運び出しても良いという事になれば、競売がまた乱れます。
そんな事、裁判所の職員が言うはずが無いと思いますが、この答えは本当に裁判所の職員が答えたのでしょうか。




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連帯保証人の時効

2007-02-21 | 事例
連帯保証人の連帯保証債務の時効は、解り難いものの一つと思います。
「保証債務は主たる債務に附従しますから、保証人が幾ら払っていても、主債務が時効になれば、保証人も時効になります。」
ここまでは解ります。しかし、ちょっと込み入ってくると弁護士の見解すら割れて尚解らなくなります。

毎月僅かしか払えない保証人が、「一体何時まで払えば勘弁して貰えるの」と悲鳴を上げています。あらゆる保証人の切実な声です。
そうでないと、債務者は間違いなくお墓まで借金を引っ張っていく事になります。

しかも債務者も払っているならば、自分が払っても、気も治まりますが、その債務者が全然払って居ないとなると、平常心では居られません。
法は破産や民事再生の保証人の悲惨さを考えて居らず、救いの手を差し伸べていません。

主債務が無くなれば、保証債務も消滅する事は知っています。
ただ次のような場合、どうなるかはっきりと知りたいのです。
どなたか。教えてくれれば幸甚です。
勿論時効中断の方法など一切とってない場合です。

①保証人は払っています。
 ただし、債務者は廃業して、(または解散)5年過ぎました。この間は払って
 いません。保証人は払っていますから、債権者は保証人に対して中断処置をし
 ていません。
 この場合5年過ぎると、保証人は時効の援用が出来るのでしょうか。

②債務者は破産をしました。この場合に限り、保証人の時効は10年に延びて
 おります。ただし債務者は、10年間、全然払っていません。
 その時保証人は時効の援用が出来るのでしょうか。
 
③民事再生のように、途中で大幅な債務者の債権放棄が有った場合は、
 保証人の保証債務はどうなるのでしょうか。それに対して時効はどうなりますか。

④保証協会のような求償権の場合でも、保証協会と債務者は債権者と債務者の
 関係と見てよいでしょうか。保証人の時効は普通の債権者と債務者の関係と
 同じと見てよいでしょうか。 

時効と云う制度がなければ、今頃、日本中が債権者と債務者の関係になって居るでしょう。
大きな目で見れば、世の中を丸く治めていく良い制度と思います。
その割には難しく、刑事問題の時効くらいしか意識して居りません。
民事関係の時効も、もっと身近にしたいものです。


 




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御神籤みたいな相談者

2007-02-18 | 事例
本屋で立ち読みをします。
不良債権になったら、如何に処理をするのが良いか、アドバイスした本です。
本当に確信に触れたアドバイスは少ないと思います。本に書けば差し障りが多いから、お会いして話しましょうと云う態度と思います。

しかし、それにしても、書いてある事に首をかしげる事も少なくありません。
「ちょっと内容が古い」と思うものも少なくありません。
「これ2-3年前の方法ではないの、今はちょっと違うと思うけれど。」と云う思いです。

今から10年くらい前までは、不良債権に対する処理はどの銀行も同じようなもので、その方法は決まっていました。
「不動産を捨てれば債務もなくなったと同じですよ。」
「競売にすれば、銀行が競売までになったからと、もう回収には来ませんよ。」
事実その通りでした。

しかし続く不景気に、不良債権の量は増すばかりです。
禿鷹ファンドと云う言葉を聴くようになりました。
「サービサーと云う銀行の不良債権の回収機関が出来たって。」
やがて小泉政権になり不良債権処理の問題が出て、不良債権に対する回収方法も、その時に合わせて大きく変わるようになりました。

競売で持てる不動産を全部失っても平気で残債務の請求に来ます。
払えないと直ぐに訴訟を起こし、債務名義を取ります。
差押さえが空振りしても、トンでもない頃、またやってきます。
破産か和解をしない限り、孫の代まで追いますよと云う態度です。

行くべきところまで強い姿勢の回収に変わって来た。法律もその後ろ盾として変わっている。競売法や破産法も変わった。財産開示まで普通になってきた。
法律を作った人は、庶民の味方でなく、債権者の立場で法律を作っています。
そしてその運用が絶えず、その時に合わせて変わっているような気がします。

一時は家財道具の差押えも流行りました。今は殆ど見ません。
それどころか、必ず合った銀行の差押さえすら、殆ど空振りのためか最近は減っております。
ビジネスローンの不良債権処理も処理をするほうが良い方法と妥協点を探している感じです。
そして「何もなければ債権者は諦める。」と云う言葉が死語に近くなって居る様にも思われます。


不良債権処理関係の本を読んで感じることは、書いてある事ガ3-4年前の感覚の人が実に多い事です。
「そうか最近はこう変わっているのか。」と感心するような本にはお目にかかった事がありません。
あの一番騒がれた不良債権処理時代の対応を、そのまま薦めております。
間違っているとは云いませんが、コンピューターでなく、電卓で処理をしている感じです。
当時名を馳せた人に以外に多いのです。

何処の図書館にも、自己破産とか、民事再生の法の解説書は幾らもあります。
しかし、債務者の知りたい倒産のノウハウを書いた本は置いてありません。
本屋で立ち読みをするくらいです。
ですから読み比べも難しい事です。

今から会社を整理したいと考えている人には最初に読む本、最初にお相談する人が非常に大切です。それによって決まってしまうようなものです。
それらの人は何もわからないですから、出来るだけ無難の選択をします。
本当の事を見抜けといっても見抜ける筈がありません。

しかし、殆どがこの最初の出会いで決まります。
御神籤みたいなもの。最初の札が当たるように祈ります。






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サービサーの口約束

2007-02-14 | 事例
「この債権を本当に御社から他のサービサーに譲渡する事は有りませんか。」
念を押して居ます。
「絶対にありません。当社は塩漬にするだけです。」
折角和解をして、金額・支払い条件すべて合意したのに最後で揉めています。

「和解するのは保証人を免責するだけで、債務者の会社は免責しません。
こちらは債務者の会社も保証人もすべて免責になると思っていましたが、サービサーは保証人だけと云っています。
「しかし今は会社もありませんし、保証人には実害がないのでは有りませんか。」
和解書のほかに原因証書の返却の事からこの会話になったのです。

このサービサーは、よく再度他のサービサーに譲渡する事を知っています。
サービサーからサービサーに譲渡ですから、何も無いと思いますが、それでも受けた方は何か取ろうとします。
最近、譲渡を受けたサービサーが、76歳の義母の4年前の行動にいちゃもんをつけ、多額のお金を取った事を知っています。

サービサーはハイエナみたいなもの、債務者をたらい回しにおして、皆が何かしかの利益を得ております。
実例を挙げて、サービサーのたらい回しを確かめたいですが、すると私が本当の社員ではないことがばれて上手くありません。

他のサービサーには絶対に譲渡はしません。ただし本件と関係ないことであり、
文章に書けません。と云っています。
この言葉が信じられれば私も心配しません。

しかし銀行員の言葉を信じて、敗訴した例もあります。

もう5年以上前です。
相続で父親の保証債務を半分づつ負わされた二人の子供が居ます。
相手は都市銀行のM銀行でした。
娘の一人しか知りませんが、結論は相続のマンションは競売になりました。
相続前から都心に土地を持っており、そこに夫名義の家を建ちましたがその土地も
仮差押になっており、競売を言われました。
泣く泣く夫が任売の形で買い戻しましたが、その時に銀行員は「これでも言う完全に終わりですね。もう何があっても請求は無いですよ。」と云ってくれました。

しかし、3年過ぎて、知らないDサービサーから、残債務を払えと請求が有ったのです。
「払う必要がない、銀行員が終わりと云ったではないか。」
裁判で頑張りました。
証人で出たその時の銀行員は平然として「そのような事は云った事がありません。」と白を切ったのです。

「銀行って怖いところ。あのように平然と嘘が言えるものかしら。何でも文章にしておかないと駄目ね。でも文章を書いてくれるかしら。」
云った娘さんの端麗な顔を思い浮かべます。
結局30万で和解書を締結しました。

今回の和解、是非締結したいです。
債務にびくつかなくて、新規の仕事をしたいのです。
しかしこのサービサーは少しでも残債務があれば他のサービサーに譲渡して居ます。
そのサービサーは皆一筋縄では下がりません。
サービサーに譲渡さえされなければ良いです。
今日の課長も担当も無いと言い切っています。
銀行員が重要な嘘を云う事は知っています。

最終振り込身指定日はもう直ぐです。
気は進まないが振り込む予定です。









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かすれた(掠れた)声

2007-02-04 | 事例
電話では月に2-3度話します。
少し気になっていました。
なんとなく声にカスリが出てきたようなような気がします。
声のつやが消えています。

そして7ヶ月ぶりに、むしろこちらから強引に会いました。
会った時別人かと思いました。
男っぷりの良い、よい男でしたが、顔にケン(険)が出ています。
目が落ち着いていません。

前回会った時は、会社はリスケをし、赤字店を閉鎖すれば会社は当分安泰でした。
其の通りに実行して居ます。
売上も落ちていません。

しかし何となくおかしいです。
話して居た時、携帯の電話で2度中座したのも気になります。

そうだ
「前回個人で高利から借りていた。必ず精算するように。出来ますの事だったが
ひょっとして。」 
推測は当たり、多重債務者になっていました。

会社と個人を完全に分離しようとやったのは良いですが、自分の料を半減して居ます。
借り無いと生活できません。
其の通りで実際は返済も出来ず、逆にたちまち増えて返せなくなりました。
今は会社の金も一緒になって何がなんだかわかりません。

自己破産をすればと考えても、銀行の保証人は家内の実家です。自宅が担保になって居ます。
その自宅はとられるでしょう。それを考えると破産も出来ません。
声や顔つきが変わるのは当然です。

殆どの人が倒産近くなったり、破産を考えるようになったとき、顔と声に現れます。
態度もそわそわし落ち着きを失います。
これで債務者として相談するとき、隠して居たり、嘘を言っても解ります。
誘導尋問で簡単に白状します。

人にも打ち明けれないような悩みが毎日続くと顔に険が出たり声も掠れてきます。
気持ちさえ安定すれば債権に対する悩みなど、殆ど解決します。
今日会った人も対処の方法をすべてアドバイスしました。
辛いけれど、すべて自分でやることを強要します。

何とかできるでしょう。
時々電話をします。
按配を効くときはメールやFAXでなく電話に限ります。
声が聞けますから、それで回復状況がわかります。

次回の感じ次第で決まると思っています。











中小零細企業経営者のみなさま

2007-02-01 | 無料相談のご案内


2月です。昨年7月の日本銀行のゼロ金利政策解除に伴う
金利の上昇により、6割近い中小零細の会社が、経営に
「影響を受けている」と国民生活金融公庫が、発表しています。
金利負担が、重いことを示す結果となっています。
商工会議所・商工会・各種業界経営者の皆様は、
この結果を踏まえて対処していかなくては、なりません。
金利上昇が、一番の影響を受けるのは、中小零細企業です。
中小零細企業に取り巻く環境は、まだまだ厳しい状況ですが、
日頃からの危機管理は、自らの会社を救います。

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