かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

和解金額いろいろ

2014-08-31 | 事例
「どうしても300万から下げないのです。内のスケールから言っても300万はきついと
 解かって居るのに少し可笑しいです。今後の交渉の仕方を教えてください。」
彼は山間の木材業者。規模も小さく従業員と息子の3人の業者です。
知り合いの業者の8000万の保証です。
公庫の担当者は女性。彼の言い分も良く聞いてくれました。
ところが和解金になると、300万からビタ1文負けません。何と云っても譲りません。
最近法的回収と云う言葉が出たといってGに問い合わせたのです。

「送った書類も全て納得してくれました。それから推しても300万の一括は出来る金額では有りません。」
彼から送ったと云う書類を全て送ってもらいました。

「貴方重大なミスを侵して居りますね。これならば私でも300万を主張し譲りません。」
きょとんとしている彼にGは続けます。
「この3期の決算書ご覧になってください。3期続けて300万の定期預金が有るではないですか。
借り入れはないから担保ではないですよね。全然動いた居ないから余剰資金と思われても仕方有りませんね。
 相手は仮差の手続きをして居ると思いますよ。
 払いましょう。電話を直ぐに入れた方がよいです。」

敵に払える資料を与えて、交渉にはすっかり忘れていた例です。

銀行の大きな見間違いの例も有ります。
親父の協同組合が倒産、息子が事業を受けつぎます。
保証協会は息子を保証しません。

息子は親父の同業仲間から二人保証人をお願いして融資を信金にお願いしました。
その一人、Bは在の業者で規模も小さく、当人名義の不動産も有りません。
保証人として全く保証能力が疑われます。
もう一人のAは違います。
祖父は戦後財閥解体を受けた資産家・事業家でした。Aはその他に県会議員を何期もやって
居り、この地方の顔です。
「あの人が保証ならば保証協会と同じくらい堅い。」
信金はそれ以上調べもせず融資を引き受けました。

ところが2年ほど過ぎてこの会社は倒産。社長が自殺してしまったのです。
債務は7500万でした。

信金は慌てません。何たって県下の名士・資産家のAの保証です。もう一人Bが居りますが
同じ保証人だから半分づつなど言われると面倒だからと先にBと250万で和解をしてしまったのです。
これだけでも3%以上有るから信金としてはサービサーに譲渡よりはるかに効率はよいです。
後全額は無理としても少なくとも3分の1の2500万はAからの回収を狙っています。
之が全くの見込み違いでした。

Aの事業は永年の不振で、彼は個人資産を殆どつぎ込みました。勿論膨大な不動産は全てメイン銀行の担保です。
其の他、人のよい彼は多くの債務保証をし、其の請求が激しいです。
もっと悪い事は娘が精神病に襲われ、わざわざ東京の病院に入院させて居ります。
若い女性で個室。母親は月の半分は上京して面倒を見ています。薬は全部保険外です。
昨年は一ヶ月200万近くもかかりました。今年はもっとかかりそうです。
赤字会社から給料も取れず、県議のもやめて年金だけ。毎月大きな赤字です。
赤字補填も其処をついています。虎の子はすっかりなくなりました。
其れに取引でミスった事の裁判が負けそうです。負ければ億単位の請求になります。

こんなAに何も知らない信金は取りはぐれが無いと、手ぐすねを引いています。

Gはこの時、正直に全てを打ち明けましょう。必用ならば帳簿の開示もしましょう。
すべてが 本当とわかれば信金もどうする事も出来ないとわかるでしょう。と薦めて居ます。

支払い方が無期限になるか、またはサービサーに譲渡になるかわかりません。今は10万円も払えない有様です。
小金を持って居るBからもっと回収すべきだったかも知れませんが。Aからは当分1円も回収できない事は事実です。

見かけ・名声だけで判断した信金の見込み違いでした。

一寸対応を間違ったばかりに、元金とほぼ同額の遅延損害金まで払った会社も有ります。
元金残は1400万損害金が1200万です。相手は名おうてのサービサーです。

街で得た知識でサービサーに払うには元金の5%で十分と云う知識でした。
請求にきたら1400万の5%70万で十分だというのです。

サービサーは強気でした。ついに100万まで吊上げたのですがサービサーは承知をしません。
都内1流地の立派なビルに入っている会社です。最低額、500万を要求しています。

ついに裁判。差押が出来ます。
しかい彼は態度を変えません。差押対策は完全と自負しています。

40箇所、銀行・売掛などの差押が有りました。
現在、売上は1社取引です。倒産後の取引ですからどの資料をからも名前は出ません。
ところが之がやられました。
サービサーは商品内容から大手メーカーと必ず取引が有ると狙ったからです。
400万やられました。

此処ですぐに和解にすればよかったですが、400万も取られたのだから十分だろうと思って
何もしませんでした。
イヤ相手からもう1度の話し合いを望んできたときに、もう十分だろうと相手にもしません。
之がカチンと来たのか相手は直ちに差押を取下げ、枠を作って其の1社を再度差押えたの
です。これで又350万やられたのです。

納入先は取引停止を言い出します。そうなれば倒産です。
結局は遅延損害金まで含んだ全額で和解をしたのです。

不確かの事を信じ、相手を小ばかにしたた時の和解の例でした。

逆に3億の和解を30万でした人も居ります。
根気良く、長い時間をかけて交渉しています。
詳細は次回に譲ります。

平均すれば3-5%が和解金額でしたが今は値上がり気味です。

唯、事実に基づいて、真面目に真剣に交渉するのが1番の方法でしょう。


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8月29日(金)のつぶやき

2014-08-30 | 事例


「病は気から。気をしっかり持てば体調不備なんて乗り越えられます。」
そう手紙に書いたら当人から叱られた。「気持ちをどう持っても体は良くなりません。
この言葉は精神まで弱いのかと逆に自分の気分を硬くします。」手術に失敗した人の言葉。
10年以上債務で戦ってきたが、病は債権者より強い。








8月28日(木)のつぶやき

2014-08-29 | 事例


月よ5り元手20万でやりだした株、本日評価は225598円になって居る。年、倍増ペースだ。
ただし。小遣になるには、現物買いでは不可能だろう。
そうなるとリスクが多きすぎる。安定・利殖を目標に株はやるものではない。
元手が定額でゲーム気分ならば暇つぶしによいかも知れない。








8月27日(水)のつぶやき

2014-08-28 | 事例


勝手に分厚い資料を2冊送り付けてきた。読むのに2日はかかる。無料相談では其処まで出来ない。
と云ったら、現地処分では個人情報の漏洩になるかも知れないから送り返してくれとの要望。
世の中に此処までエゴの人ってそんなには居ないだろう。この人の今後、立ち直りは出来る。でも相談はしない。








8月26日(火)のつぶやき

2014-08-27 | 事例


零細企業、独身の40才前後の兄弟がと4人。このまままでは4人がずっこけ。
一人がほかの道を選んだ方が一家から見て強い。進言するが、今の兄弟は未知の仕事を殆ど敬遠。
結局は共倒れになって居る。親は従順を欲して突撃を教えなかった。
兄弟、同業を選ばず。危機管理の基本の気もする。








8月25日(月)のつぶやき

2014-08-26 | 事例


涼しかったから、時間の合間に草むしりをした。全然手入れをしにないために雑草で一杯。
其の中からまだ子供螳螂とバッタを見た。今夜から何処に寝るかと心配だ。
昨年は蝦蟇と対面した。畳1畳くらいな所でも昆虫の棲家。こんな処で生きている。
雑草をそのままにして置きたいが山の神に叱られる。








8月24日(日)のつぶやき

2014-08-25 | 事例


「無料相談」と云うと2冊くらいファイルを送ってくる人が居る。
全部読んで相談に乗って下さいと云うわけ。之を理解するには最低でも1日以上掛かるだろう。
有料でも読み切れない。でもこんな考えの人、結構多い。
自分では読まず此方が読んで其の解説を臨む人も居る。相談者いろいろ。放っておくか。








親心

2014-08-24 | 事例
注文をとったのは娘のC子でした。初めての成果です。父親の会長も母親の社長も手放しで誉めたものです。
今時、高級別荘を作る人なんて殆ど居りません。施行主は業界では有名の人らしいです。
接しても紳士と云うことが解かる人です。C子の希望に満ちた出足でした。

父が会長、母が社長をして居る県下では一流の建築業者です。
しかし懐は決して暖かく有りません。つい会長も口うるさくなります。
そんな時舞い込んだ大口注文。経営的にも助かります。

しかし何故か、施工主と会長は密接な話し合いは有りませんでした。
一度、地鎮祭の時に顔を合わせたくらいで、この時も親しく話しはしませんでした。
C子が気を使って居ただけです。

工事は順調に進みました。
建前も済み、外壁が済んだところで、相手は中間検査をしたのです。
その時に一つのミスと称することが発見されました。

棟木同士の接合です。以前は大工に任されて居ましたが、地震対策の為に、今はしっかりとした工事方法が決められています。
それが以前のやり方だったのです。この地方ではまだこの方法が主流で、又事故が起こった前例が無いと云う理由です。

したがって、これは施工主の了解を求め、このまま押し通りと言うのが会長の方針でした。
事実やり直せば儲けどころか大赤字になります。
今の会社の状態ではとてもそんな事は出来ません。

そして自分では訪問せずに、現場の責任者の棟梁を差し向けただけです。
そして、その間にも工事は続行させました。
この人を舐めたような行動が、大問題になる前提でした。

ところが施工主は、一旦今の建築を壊して、最初からやり直せと言う要求です。
此処に来て漸く工事はストップしましたが、話しは進展しません。
両方とも施工主・会長の最高責任者は出ず。代理人の弁護士同志の話合いです。

揉めました。
どうにも話が付かないと思った施工主は訴訟に持ち込みました。
「発注を取り消し、1億の損害賠償を要求する。」という途方もない要求でした。
此処で会長が自ら出かけて話し合う気持ちを持てば未だよかったかも知れません。
自分の会社で一人気炎をあげているだけでした。

相手は有名な弁護士が付いています。此方の弁護士は其れを見て、はやくもビビッて居ます。
ともに会長以外は、此方が不利で相手が勝訴と云う見方です。
しかし会長は強気です。根拠もなく「俺は負けない。」で一人気炎をあげて居ました。

C子はこの経緯を見て居ました。自分がとった注文が原因で、両親は大変に苦しんでいるかと思うと責任を感じます。
何時の間にか鬱症状が出るようになったのです。

自分でお願いしようとして、施工主を尋ねたことが有ります。門前払いもよい所です。
元々お嬢さん上がり。鬱の症状がはっきり現れて来ました。
両親が気付いた時は相当進んだ後でした。
会社を休ませようとしても、云う事を聞きません。

一方、施工主は訴訟だけに留まらず、嫌がらせもやってきました。
誹謗の路地看板を立てたり、ついには、担保でない畑の土地が有りましたが、何処で調べたか其れまで仮差押をしてきました。

会長は怒り心頭ですが、C子はこれを聞いて完全に精神状態が可笑しくなったのです。
之が会長と社長を一番苦しめました。
地元に置けば幾ら治療しても直らない。地元から遠避けることだ、会長と社長は C子を東京に移したのです。
学生時代、面倒を見て頂いたところが有ります。そこで移転し、社長が月に半分くらいは泊まってC子の面倒を見たのです。

費用だけでも月に200万は掛かります。それよりこうまでしてもC子は良くならないのです。
最後と思って居た蓄えもなくなりました。
若し工事が原因ならば、最初から相手の要求を吞んでいた方がはるかに安上がりでした。
しかし、今、この争いが続いている限り、C子は何処から情報は得て、症状はよくならないでしょう。

C子を直すには、先ず、現在の訴訟を止めることです。
今までは人がどう云おうが、100%も負けはない自信が有りました。でも辞めざるを得ない
全面降伏ならば100%敗訴と同じでしょう。
しかし其の費用は、若し1億も払うようでしたら破産も考えないとなりません。
そうまでしても完全に治癒できる保証も有りません。

悩みに悩んだ末、会長はC子のために先ず施工主と和解をする事に決めました。
今度は自分で乗り出さないと駄目でしょう。
当分は相手にもされないと思いますが我慢の2字です。

今は個人的には10万の蓄えも有りません。
代表者2名が力を入れない会社の力は衰えも甚だしいです。
会社復興には打つ手も自信もあります。

でも娘のため、会長は全てを投げ打つ決意をしました。


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8月23日(土)のつぶやき

2014-08-24 | 事例


「今が其の時期。娘の名義にして詐害行為になっても言い訳が出来る。その時に有利の交渉が可能」
けれど自宅についてはどの銀行も一言もなく、話し合いが付いたために自宅は大丈夫と確信した。
保証協会が今になって強引に迫って来る。泣き言は言わない筈だったが、愚痴はわかる。








8月22日(金)のつぶやき

2014-08-23 | 事例


「最後の話し合いだ。もう、請求はない。」と経営者。話し合いは思うようになった。
ところが後日、もう無い筈の請求や様子見の電話が五月蝿く入る。
会うと残金に対する請求だ。相手が嘘を言ったのではない。
経営者の最後のお愛想、「景気が回復したら残金も払うようにします。」これが悪い。