解かって居るのに少し可笑しいです。今後の交渉の仕方を教えてください。」
彼は山間の木材業者。規模も小さく従業員と息子の3人の業者です。
知り合いの業者の8000万の保証です。
公庫の担当者は女性。彼の言い分も良く聞いてくれました。
ところが和解金になると、300万からビタ1文負けません。何と云っても譲りません。
最近法的回収と云う言葉が出たといってGに問い合わせたのです。
「送った書類も全て納得してくれました。それから推しても300万の一括は出来る金額では有りません。」
彼から送ったと云う書類を全て送ってもらいました。
「貴方重大なミスを侵して居りますね。これならば私でも300万を主張し譲りません。」
きょとんとしている彼にGは続けます。
「この3期の決算書ご覧になってください。3期続けて300万の定期預金が有るではないですか。
借り入れはないから担保ではないですよね。全然動いた居ないから余剰資金と思われても仕方有りませんね。
相手は仮差の手続きをして居ると思いますよ。
払いましょう。電話を直ぐに入れた方がよいです。」
敵に払える資料を与えて、交渉にはすっかり忘れていた例です。
銀行の大きな見間違いの例も有ります。
親父の協同組合が倒産、息子が事業を受けつぎます。
保証協会は息子を保証しません。
息子は親父の同業仲間から二人保証人をお願いして融資を信金にお願いしました。
その一人、Bは在の業者で規模も小さく、当人名義の不動産も有りません。
保証人として全く保証能力が疑われます。
もう一人のAは違います。
祖父は戦後財閥解体を受けた資産家・事業家でした。Aはその他に県会議員を何期もやって
居り、この地方の顔です。
「あの人が保証ならば保証協会と同じくらい堅い。」
信金はそれ以上調べもせず融資を引き受けました。
ところが2年ほど過ぎてこの会社は倒産。社長が自殺してしまったのです。
債務は7500万でした。
信金は慌てません。何たって県下の名士・資産家のAの保証です。もう一人Bが居りますが
同じ保証人だから半分づつなど言われると面倒だからと先にBと250万で和解をしてしまったのです。
これだけでも3%以上有るから信金としてはサービサーに譲渡よりはるかに効率はよいです。
後全額は無理としても少なくとも3分の1の2500万はAからの回収を狙っています。
之が全くの見込み違いでした。
Aの事業は永年の不振で、彼は個人資産を殆どつぎ込みました。勿論膨大な不動産は全てメイン銀行の担保です。
其の他、人のよい彼は多くの債務保証をし、其の請求が激しいです。
もっと悪い事は娘が精神病に襲われ、わざわざ東京の病院に入院させて居ります。
若い女性で個室。母親は月の半分は上京して面倒を見ています。薬は全部保険外です。
昨年は一ヶ月200万近くもかかりました。今年はもっとかかりそうです。
赤字会社から給料も取れず、県議のもやめて年金だけ。毎月大きな赤字です。
赤字補填も其処をついています。虎の子はすっかりなくなりました。
其れに取引でミスった事の裁判が負けそうです。負ければ億単位の請求になります。
こんなAに何も知らない信金は取りはぐれが無いと、手ぐすねを引いています。
Gはこの時、正直に全てを打ち明けましょう。必用ならば帳簿の開示もしましょう。
すべてが 本当とわかれば信金もどうする事も出来ないとわかるでしょう。と薦めて居ます。
支払い方が無期限になるか、またはサービサーに譲渡になるかわかりません。今は10万円も払えない有様です。
小金を持って居るBからもっと回収すべきだったかも知れませんが。Aからは当分1円も回収できない事は事実です。
見かけ・名声だけで判断した信金の見込み違いでした。
一寸対応を間違ったばかりに、元金とほぼ同額の遅延損害金まで払った会社も有ります。
元金残は1400万損害金が1200万です。相手は名おうてのサービサーです。
街で得た知識でサービサーに払うには元金の5%で十分と云う知識でした。
請求にきたら1400万の5%70万で十分だというのです。
サービサーは強気でした。ついに100万まで吊上げたのですがサービサーは承知をしません。
都内1流地の立派なビルに入っている会社です。最低額、500万を要求しています。
ついに裁判。差押が出来ます。
しかい彼は態度を変えません。差押対策は完全と自負しています。
40箇所、銀行・売掛などの差押が有りました。
現在、売上は1社取引です。倒産後の取引ですからどの資料をからも名前は出ません。
ところが之がやられました。
サービサーは商品内容から大手メーカーと必ず取引が有ると狙ったからです。
400万やられました。
此処ですぐに和解にすればよかったですが、400万も取られたのだから十分だろうと思って
何もしませんでした。
イヤ相手からもう1度の話し合いを望んできたときに、もう十分だろうと相手にもしません。
之がカチンと来たのか相手は直ちに差押を取下げ、枠を作って其の1社を再度差押えたの
です。これで又350万やられたのです。
納入先は取引停止を言い出します。そうなれば倒産です。
結局は遅延損害金まで含んだ全額で和解をしたのです。
不確かの事を信じ、相手を小ばかにしたた時の和解の例でした。
逆に3億の和解を30万でした人も居ります。
根気良く、長い時間をかけて交渉しています。
詳細は次回に譲ります。
平均すれば3-5%が和解金額でしたが今は値上がり気味です。
唯、事実に基づいて、真面目に真剣に交渉するのが1番の方法でしょう。
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