まずはこの写真を見てください。
庭の野ばらの木の葉に何か丸いものがついています。
上の写真では葉の裏側になってしまい見えませんが、何十個もの丸い玉が葉っぱの裏についていました。
子ども達に「これなんだと思う?」と聞いてみました。
すると小学生も中学生も「何かの実?」、「食べられる?」などという声が返ってきました。
“おかさん”も10年前くらいにこれに出会ったときはびっくりしました。
「これは何だ?」と、
調べてみると「バラハタマバチ」という蜂がバラの葉に産んだ、子ども育成器だということがわかりました。
バラの葉がまだ開く前に親の蜂が葉っぱのあちこちに卵を産み付けます。
やがてバラが成長し葉を広げると、人間が蚊に刺されるとその部分が腫れるように、その卵が産み付けられた場所が瘤(コブ)状になります。
その中に卵があって、やがて卵から孵った幼虫はこの瘤の中身を食べて大きく成長していくというのです。
試しにいくつか、子ども達とこの瘤(こぶ)を割ってみました。
中には小さな空洞があり、そこに小さな小さなうじ虫状の虫がいました。
中学生の何人かには各自にこの瘤を割ってもらいました。
「気持ち悪い!」という声も一部にありましたが、みんな一様に、この不思議な自然界の出来事を愉しんでくれました。
「タマ(玉)バチ」が学び舎に来るのは何年かに一回のようです。
なので学び舎生活15年の中で、まだ数回しか見ていないような気がします。
学び舎の池では、昨日も何匹かトンボが飛び立って行ったようです。↓