心配だったフィリピン沖の熱帯性低気圧は台風に変わることなく、
新たに発生した台風16号も日本に影響がないのですが、
宿の窓から見上げた空は、どんよりと曇っています。
宿の朝飯をたらふく喰って、宿の前の道から、国道228号線へと走っていきました。
道端に「横綱の里」ののぼりが立っていました。
横綱って、誰のことなんでしょう?
しばらく走ると、国道の脇に潜水艦がありました。
青函トンネルを掘るときに、海底地質調査をした「くろしお」です。
僕も潜水艦に乗って、魚がいっぱい釣れそうなポイントを探してみたいものです。
同じ敷地には青函トンネル記念館がありました。
でも、開館時間前なので見学できませんでした。
少し走ったところには、
「横綱千代の山・千代の富士記念館」がありました。
両横綱の里だったんですね。
千代の富士は僕が中学生か高校生の頃に横綱の全盛期で、前三つを取れば必ず勝っていたのを覚えています。
テレビの前で一生懸命応援していたのが懐かしいです。
でも、こちらも開館時間前だったので見学することができませんでした。
残念。
国道228号線が海に出たところで、伊能忠敬の像がありました。
伊能忠敬が北海道の測量を開始したのがこの地で、奇しくも僕と同じ55歳です。
今と違って当時の55歳は、かなりの高齢でしょうね。
僕も歳の割には元気な方だと思うのですが、
伊能忠敬のバイタリティには脱帽です。
国道228号線は、海沿いにトンネルをくぐりながら続きます。
いくつかのトンネルを抜けると、北海道最南端の白神崎が現れました。
北海道最初の端っこ。
日本一周の旅の11個目の端っこです。
海の向こうに見えるのは、津軽半島でしょうか。
北海道最南端の風景を満喫し、国道228号線を北に走ります。
松前町に入り、松前城を見学しました。
場内ではアイヌの酋長でしょうか、夷酋列像特別公開をしていました。
松前を抜けて走っていくと、雨がぱらついてきました。
BROMPTONのCバッグにレインカバーをかぶせ、いつでも着れるようにレインウエアを荷台に括り付け、
走っていくと道の駅もんじゅに到着。
お腹が空いていたので、上ノ国町名物の「てっくい丼」を食べました。
てっくいとはヒラメのことで、活きのいいヒラメは
「手を咬む」→「手を喰う」→「てっくい」となったそうです。
道の駅を出ると、山車が出ていました。
僕の地元のだんじりではなく、布団太鼓のような山車でした。
そういえば、僕の地元も来月は秋祭りです。
江差に入ると、遠くに帆船のような船が見えました。
近づいていくと、江戸幕府の軍艦、開陽丸でした。
中に入ると榎本武揚と僕の尊敬する土方歳三のマネキンや、
引き上げられた砲弾などが展示されていました。
そういえば来年、「燃えよ剣」が公開される予定ですね。
ぜひとも見たいものです。
開陽丸の近くの「かもめ島」には、源義経が愛馬が岩になった馬岩も見られます。
真ん中の白い岩が、伝説の馬岩です。
今日の走行予定はここまで。
宿に入って、明日の走行に備えます。
81日目
走行距離 105.5km(GPS計測)
総走行距離 7,720.8km
出発時間 07:30 (知内温泉)
到着時間 16:00 (江差)
走行時間 8時間30分
平均速度 12.4km/h