2017年に手に入れた「豪腕石鯛」は、もうすぐ2年になろうかというのに、一度も魚を釣り上げたことがありません。
ということで、「豪腕石鯛」に魚を釣り上げさせてあげようと、和歌山の磯に向かいました。
磯に渡って、寄せ餌ウニダンゴを一袋、目の前のポイントらしきところに撒きました。
いつもならウニダンゴはオモリにつけた螺旋につけるのですが、今日は「豪腕石鯛」のために一袋多めに使います。
そうしてから、竿受けを磯に打ち付けて、「豪腕石鯛」をセットしました。
用意したエサは、ウニ25個とヤドカリ2個です。
期待通り、「豪腕石鯛」に魚を釣り上げさせることができるでしょうか?
と、2投目にいきなり「豪腕石鯛」が海に舞い込みました。
慌てて「豪腕石鯛」を手に取ると、すさまじい引きです。
僕の立っている磯を回りこむように逃げる魚に「豪腕石鯛」を追随させながら糸を巻き上げてくると、
ちょうど浪打際になっているところに魚が上がってきました。
波に合わせて魚を引き上げると
上がってきたのはアオブダイでした・・・
残念ながら、「豪腕石鯛」の初獲物は、まるまると太った瘤のあるオスのアオブダイでした。
でも、まだまだエサも時間もあるので、「豪腕石鯛」に期待しましょう。
その後はアタリが遠のいたものの、しばらくしていい感じのアタリが出始めました。
そしてまたもや「豪腕石鯛」が舞い込みました。
先ほどのアオブダイより軽く上がってきたので期待したのですが、
足元の磯に姿を現したのは、青い魚体。
またもやアオブダイです。
抜き上げたら「極翔石鯛」みたいに「豪腕石鯛」が折れてしまいそうだし、
たも網ですくったらタモが壊れそうです。
どうしようかと躊躇している間に針が外れて、事なきを得ました。
その後もいい感じのアタリはあるのですが、なかなか「豪腕石鯛」は舞い込まない。
仕掛けを4本針に替えてみたり、奥の手のヤドカリを使ってみますが、「豪腕石鯛」は舞い込みません。
9時過ぎに弁当船が来た頃から、風が強くなってきました。
ウニは頻繁に齧られるのですが、食い込むまではいきません。
風が強くて穂先があおられ、アタリが分かりづらいです。
それでも仕掛けを回収してみると、ウニが齧られてボロボロになっています。
エサの消耗が激しくて、11時なるころには、ウニが最後の一個となりました。
今日は駄目だったかと諦めそうになる自分にもう一回チャンスがあると奮い立たせ、最後の餌を投入しました。
ちょうど風が弱くなり、仕掛けが着底した瞬間から穂先にアタリが出ました。
アタリがどんどん激しくなってきて、エサがなくなる前に舞い込めと願っていると、
グッグと「豪腕石鯛」が舞い込みました。
「豪腕石鯛」を手に取り、アワセを入れると魚が乗りました。
いい感じの引きです。
アオブダイでありませんようにと祈りながらポンピングして糸を巻いていくと
水面に姿を現したのは、茶色い魚体、イシガキダイでした。
シマシマの石鯛ではないですが、立派な底物です。
一気に抜き上げると、空中で針が外れて、磯の上をイシガキダイが転がっていきました。
あ~あ、せっかくのイシガキダイが、「豪腕石鯛」の初獲物が海に返ってしまうのか、
いや、止まれ! 落ちるな!!
と念じたら、磯の際でイシガキダイが止まりました。
慌てて磯際に横たわるイシガキダイを確保。
やっと、「豪腕石鯛」に魚を釣らせてあげることができました。
最後まで諦めずに、希望を持ち続けることが大切だと、思い知らされた一日です。
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