朝五時に起きて窓の外を見ると、いい天気です。
絶好のサイクリング日和です。
六時にホテルを出発し、
国道101号線を走っていくと、
結構、強い風が吹いていました。
でも、ほぼ真後ろからの風なので、ペダルが軽く、軽快にBROMPTONが走ってくれます。
この春に54歳になった僕への、最高の誕生日プレゼントです。
国道101号線は車の通りも少なく、緩やかなアップダウンの走りやすい道です。
国道わきのプレハブに「スキだぁ~!」のペイント。
何が好きなんでしょ?
僕は今の自分が、まあまあ好きです。
しばらく走ると、青森県の県境が見えてきました。
「今年はここから青森県」?
そばに「お殿水」という湧水があったので、喉を潤しました。
その近くのトイレに入ると、秋田美人のポスターが貼ってありました。
う~ん。
上の真ん中の娘が好みかな。
今年の県境から少し走ったところに、本物?の県境がありました。
ついに本州最北端の県に足を踏み入れました。
出発して39.4kmの地点。
ここで総走行距離が7,000kmになりました。
足掛け8年。
よく走ったものです。
不老不死温泉
若いころは不老不死に憧れましたが、54歳となった今は、安らかな眠りに憧れます。
半世紀以上も生きていると、疲れてきているのでしょうか。
深浦町に「風待ち館」というのがあったので、入ってみました。
中には北前船の1/3の模型がありました。
昔の和船はかっこいいですね。
「ふかうら文学館」と「深浦町美術館」の共通券になっていたので、
そちらも見て回りました。
「ふかうら文学館」は太宰治のゆかりの施設です。
太宰治は「ビブリア古書堂の事件手帳」でよく出てきた作家ですね。
太宰治はしっかりと読んだ記憶はないけど、
「ビブリア古書堂の事件手帳」は好きです。
美術館は写真が撮れなかったけど、月に照らされた海の絵がとても素敵でした。
美術館の前の町役場の食堂が営業していたので、お昼ご飯を食べました。
「深浦マグロステーキ丼」です。
マグロをあぶって食べるのは珍しいのでは、
タレとよく合ってご飯が進みます。
海のそばにひなびた駅舎がありました。
驫木駅です。
駅舎の前の車が邪魔です。
ちょうど電車が走ってきました。
青い海と白い波、白い車体とブルーのラインが絵になります。
千畳敷海岸というところがありました。
寛政の大地震で海岸が隆起したところで、奇岩怪岩が目を楽しませてくれます。
鯵ヶ沢で、人だかりが目につきました。
なんだろうと行ってみると、
テレビの「天才!志村どうぶつ園 」で有名になった秋田犬、わさおの家でした。
真ん中がわさおです。
名物のイカ焼きを食べたかったのですが、量が多くて日持ちしないので、
「イカかりんとう」と「わさおラーメン」をお土産に買いました。
太宰治の「津軽」は本ではなくてクッキーです。
鯵ヶ沢から国道101号線は海を離れます。
五所川原駅の手前に、「佞武多の館」があったので、入ってみました。
20mを超す佞武多は壮大で、カメラに収まりきらないです。
地元のだんじり保存会に入っている僕は、
これ、曳き回すの大変だろうなと心配してしまいます。
ようよう目的地の五所川原駅に到着。
走行距離は130kmを越えましたが、追い風のおかげで余裕で走り切れました。
73日目
走行距離 132.1km(GPS計測)
総走行距離 7,092.7km
出発時間 06:10 (秋田県能代)
到着時間 17:15 (青森県五所川原)
走行時間 11時間5分
平均速度 11.9km/h