第40回 2013年11月5日 「世界に誇る美と切れ味~岐阜 関の包丁~」リサーチャー: コウケンテツ
番組内容
今回は、日本刀にルーツがあるという岐阜県関市で生産される包丁。波紋が広がるような独特の美しい模様をもつ包丁が、ドイツなど海外で人気を呼んでいる。それを作り出す職人の驚きの技を紹介。これまであまり注目されてこなかった持ち手・ハンドル部分に着目した包丁も登場する。また新しい技術ばかりでなく、日本刀と同じ手法で昔ながらの強じんな包丁を作る職人を訪問。美と切れ味をあわせ持つ包丁の魅力にコウケンテツが迫る。
*https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201311051930001301000 より
詳細不明につき、勝手に調べてみました。
「関の刃物」
伝統と信頼の地域ブランド 関の刃物
地域ビジネスの構築・保護を目的に、経済産業省の外局にあたる特許庁が定める地域団体商標制度において、「関の刃物」は地域ブランドの認可を受けました。
これは「関の刃物」が、地域の産品として全国に広く周知されていることが審査で認められたもので、これにより地域団体商標「関の刃物」として、商標登録が可能になりました。鎌倉時代末期より800年余り、関の刃物は品質向上への歴史を刻んできました。そして、”伝統の技”として、その技術を累代受け継いできたのです。関の刃物がこれほどまでに認知されたのは、ユーザーの所期に応じ続けた歴史であり、現代にいたる信頼の連鎖と言えます。
いま関の刃物ブランドでは、継承された匠の熟練と最新の機械工学の英知が融合して、機能性、デザイン性、耐久性において、更なる品質向上を遂げています。
確固たる技術に裏打ちされた品質管理。徹底したクオリティ・インプルーブメントによって、新時代の刃物を創造しています。
「関の刃物」、それは関の刃物ブランドへの未来の指針であり、そこで働く者の強い意志の証です。
国内外で評価される関の刃物
国内の刃物輸出額ほぼ50%を占める”MADE IN SEKI”
関の刃物は、文明開化の明治維新から積極的に海外に輸出されてきました。戦後の高度経済成長期には一挙に輸出量も増え、”SEKI,JAPAN”は、一躍世界的なブランドとなりました。現在も、国内全体の刃物輸出額の約50%を占めるシェアを誇り、北米を中心にアジア、欧州、中東といった世界各地に、剃刀、包丁、ポケットナイフといった製品を輸出しています。その精緻な作りとデザインの秀逸さに人気が集まっています。
包丁
”美味求心”の片腕として、一流プロの支持を得る。
生き物にとっては必要不可欠。人にとっては豊かな楽しみともなる・・・。「食」を調理する道具として、包丁は有史以来、我々の生活の傍らに存在し続けてきました。日本に現存する最古の料理刀は1300年ほど前のもの。当時から、土地ごとの料理に合わせた様々な形状の包丁が作られてきました。近年は、ユネスコ無形文化遺産にも登録された「和食」の世界的ブームも重なり、関の包丁は国内外の料理人たちに広く愛用されています。精緻な金属加工や繊細な刃付けといった、刻々と成長を遂げる先端技術と、変わることのない「職人技」の融合……。世界の料理人たちが関の包丁を認める理由は、作り手たちのたゆむことなき努力に立脚する高い品質に他なりません。新素材への研究・開発も関の「得意技」。中でも、複数の素材を重ね合わせ鍛造し、波紋や木目を連想させる華やかな模様を出した「ダマスカス鋼」に関しては、素材の開発、ダマスカス鋼を使った海外市場への参入など、関の職人やメーカーがパイオニアとして、道を切り開いてきました。卓越技能賞、グッドデザイン賞をはじめ、国内外の受賞も数多い現代の「関の刃物」の代表格「包丁」。当代最高峰の切れ味で、世界の食文化を支えています。
*http://seki-japan.com/brand/ より