「〈conifer cone〉Pyromaster2(コニファーコーン パイロマスター2)」
手のひらサイズなのに圧倒的火力。火を極めたストーブと旅に出る。
手のひらサイズのコンパクトな折り畳み式ストーブでありながら、高火力という実用性を兼ね備えた「Pyromaster2」。荷物がかさばるのを嫌うソロキャンパーやバイクキャンパーなどに人気を博し、日本のみならず海外進出も果たしたこのキャンプギアは、実は大阪の町工場から生まれた製品だ。
アウトドア好きだった代表の田中淳仁氏が、仕事の合間に当時流行り始めていたロケットストーブを作り始めたのが開発のきっかけ。元々は火おこし器や火ばさみなどの生活に根ざした火の道具の製造を行っていたため、燃焼構造などに詳しく、試しにストーブの試作品を展示会に持っていったところ、大手バイヤーの目に留まった。そこからアイデアが広がり、当時いた社員全員の意見を詰め込んで開発は進んだ。
創業者の教えである「よそに無いモノを作る」の精神のもと、デザインは当時は少なかった三角形の折り畳み式に。また、耐久性を考え、素材には熱とサビに強いステンレスを選んだ。100年を越える金属加工の知識とノウハウから、通常はネジで止めるところを独自の溶接技術で仕上げることでネジの厚み分を減らすことができ、極限までコンパクトに仕上げることに成功。さらには、“二次燃焼構造”という通常ではそのまま排出されてしまう煙を再度燃焼させる構造も取り入れ、高い火力を得られる設計に。
ワンアクションで開く仕組みに、コンパクトながらタフな機能性。ギアにこだわるキャンパーも満足する逸品だ。
化石燃料ではなく周囲に落ちている枯れ枝や松ぼっくりなどの自然素材を燃料として利用することができ、環境に優しい。フライパンなどを載せるゴトクとフレームが一体になっているので耐荷重性能が高く、ダッチオーブンを載せられるほどの頑丈さも魅力。
ブランド名の「コニファーコーン」は「松ぼっくり」という意味。創業以来「最上のものをお客様に」という意味を込めてシンボルマークに「松」を掲げてきた同社が、「創業からの精神を受け継ぎながら、新しいモノを生み出す」という意味を込めている。
田中文金属株式会社 大阪市城東区鴫野東3-25-20
*https://osaka-sei.m-osaka.com/product/2105/ より