第130回 2016年6月28日 「モダン!便利!進化する器~福井 越前漆器~」リサーチャー: 堀田茜
番組内容
1500年の歴史があるという福井の越前漆器。便利で丈夫。そして多彩な製品作りが特徴だ。今、セレクトショップなどで注目されているのは、ポップな色合いのおわん。2色で塗り分けられ、食器なのにインテリアのようだともされる。その美しさを生み出す伝統工芸士の技とは?その他、伝統技術と最新素材が融合したモダンなスマートフォンケースや、開発中の“夢の電子レンジ対応漆器”など、進化する越前漆器を堀田茜がリサーチ。
*https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201606281930001301000 より
「越前漆器」の起こりは、約1500年の昔に遡るといわれています。
古墳時代の末期にあたる6世紀、第26代継体天皇がまだ皇子の頃、壊れた冠の修理を片山集落(現在の福井県鯖江市片山町)の塗師に命じられました。
塗師は、冠を漆で修理するとともに、黒塗りの椀を献上したところ、皇子はその見事な出来栄えいたく感動し、片山集落で漆器づくりを行うよう奨励しました。
これが今日の越前漆器の始まりと伝えられています。
1. aisomo cosomo
今、ポップな色合いのお椀が セレクトショップなどで注目されているます。
2色で塗り分けられ、食器なのにインテリアのよう。
寛政4年(1793)創業、 漆琳堂(しつりんどう)さんの商品です。
「中川政七商店」さんでは、「お椀や うちだ」 というブランド名で販売されています。
2. 土直漆器のスマートフォンケース
伝統技術と最新素材が融合したモダンなスマートフォンケース。
福井県鯖江市の「土直漆器」さんの 「漆塗カバーケース」です。
「白檀塗(びゃくだんぬり)」という、銀で描いた蒔絵の上から透き漆をかけることで、銀の模様がうっすらと金色に浮かんで、光り輝いて見えます。
最初は黒く感じるかもしれませんが、使っていくうちに、徐々に色が出てくるんだそうです。
こちら、「土直漆器」さん。
勿論、その他にも興味深い商品がたくさんあります。
1. 直右ヱ門
力強さと繊細さの中にある優しさ。温かく幸せな気分を醸し出す器です。
2. 堅牢
食器洗浄機や熱湯などの使用への耐久性を持ちながら、使えば使うほど馴染み美しさを醸し出します。
3. 酒器
お酒を注ぐと中には満月と三日月がゆらゆらと迎えてくれます。
3. ONE
朝ごはんを漆のワンプレートで。
4. こわん
健やかな成長を願って
5. タンブラー
*http://atmarymead235.seesaa.net/article/439490663.html より