「鮎塩焼き」
主な伝承地域 上野村
主な使用食材 鮎
歴史・由来・関連行事
美しい河川が多くある群馬では、多様な川魚が豊かに育ち、それらを活かした郷土料理が親しまれている。なまずやコイ、うなぎ、どじょうなど、エリアによってよく食べられる川魚は異なるが、中でも「鮎」は群馬の県魚として指定されており、積極的に生産している代表格的存在。郷土料理としては、鮎本来の味をそのまま堪能できる塩焼きが主によく食べられている。 鮎漁が盛んに行われているのは、群馬で最も人口の少ない村である上野村。利根川水系の神流川が流れており、鮎を始めとしてヤマナやイワナ、ウグイなどさまざまな川魚が生息するエリアとなっている。夏の時期には鮎漁が解禁され、期間限定として「鮎の塩焼き」を堪能することができる。この時期になると、県内、県外から新鮮な鮎を食べるために多くの人が訪れる。
食習の機会や時季
鮎は食べる前に釣りを楽しむ人も多く、上野村漁業協同組合では、鮎釣りに関する情報提供を行っている。鮎はなわばりを作る習性があるため、おとりの鮎を釣り針に引っ掛けてなわばりのあるところに誘導し、おとり鮎に攻撃を仕掛けてきた鮎を釣り上げる「友釣り」という手法が取られる。毎年6月の中旬ごろに鮎釣りが解禁され、観光客でにぎわう。
飲食方法
群馬県で獲れる鮎の中でも特に神流川の鮎は香り高く、身が引き締まった逸品。上野村漁業協同組合では、新鮮な鮎を生きたまま串に波のようにジグザクさせながら刺し、塩をふった後、上野村産の楢炭を使って直火で焼き上げる。川の駅では期間限定で活鮎を塩焼きにして販売しており、観光客や村民に親しまれている
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
群馬では、天然鮎の減少を防ぐため、鮎の人工種苗生産技術開発研究を実施。結果、大量に種苗を生産できる技術が確立され、現在県内で放流されている鮎の総量は約半数が群馬県産となっている。また、上野村漁業協同組合では鮎塩焼きの販売の様子をSNSで告知し、認知向上に努めている。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/32_17_gunma.html より
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