いいもの見ぃ~つけた!

「いいもの」は探せばいっぱいあります。独断と偏見による個人的「いいもの」情報発信所です。

< 郷土料理 > 千葉 ゆで落花生

2024-09-26 08:02:48 | 郷土料理

 「ゆで落花生」

 主な伝承地域 県内全域(千葉市、八街市、富里市、袖ケ浦市など)

 主な使用食材 落花生

 歴史・由来・関連行事
 南米大陸のアンデス原産の落花生が、東アジアを経由して日本に入ってきたのが1706年。沖縄では栽培されていたが、明治に入り、千葉県を始めとした日本の主要産地(千葉県、茨城県、神奈川県、鹿児島県、栃木県、長崎県、静岡県など)で本格的に生産が始まった。千葉県は、明治9年(1876年)山武郡南郷村(現山武市)九十九里平野地域で試作したのが始まりとされている。明治10年当時の県令(知事)が県民に向けて栽培を奨励し、旭市を中心とした産地が広がったが、当時の品種は干ばつの影響を受けやすく次第に減少した。大正に入ってからは、八街市付近の畑地に干ばつに強い品種が中国から入り、栽培が盛んになる。現在は、北総台地を中心に全県で栽培されている。
落花生は柔らかくて水はけの良い火山灰地が栽培に適しており、富士山や箱根山の火山灰が降り積もった関東ローム層である千葉県は生産量が全国第1位で、国内の7割以上を占める。市場で高い評価を受け、加工品、料理が数多くある。「ゆで落花生」は畑から採れたての生のものからしかつくることができない(生のままの落花生は収穫した時点からすぐに硬くなり始め、味も落ちてしまうため、本当の掘りたてをすぐにゆでないとおいしくならない)産地ならではの季節の一品である。

 食習の機会や時季
 落花生は品種にもより9月~11月下旬にかけて収穫される。その後、加工し最近では通年を通して食べることが出来る。そのままでお茶うけに、またおこわに入れたり、すり潰して和え物にするなどアレンジして食べることもある。

 飲食方法
 落花生は生では食べられないので、サヤ付きのままゆでるか炒る。「ゆで落花生」は鍋に水を張り、水に対して3%ほどの塩を加えて沸騰させる。(ゆでている間は灰汁が出てくるので水は多い方がいい)沸騰しているところにサヤごとの落花生を投入し、40分~50分程ゆでる。30分過ぎた辺りから時々1つ取り出して硬さを見る。ゆで上がったらザルに上げ、そのまま冷ます。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 レトルトにして通販、道の駅、スーパーマーケット等で販売されている。千葉市緑区では、千葉市農政課主催で、親子1日農家体験「落花生について学んで、掘って、味わう!」イベントにて収穫とゆで落花生の試食体験を実施している(開催日/2020年9月26日~2020年9月27日)。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/yude_rakkasei_chiba.html より


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« <B級ご当地グルメ> 岐阜 ... | トップ | <珍しい野菜> サボイキャベツ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

郷土料理」カテゴリの最新記事