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<日本酒> 美丈夫 特別純米酒

2021-07-14 09:54:07 | 日本酒

 SAKE COMPETITION 2019

 【純米酒部門】GOLD 第2位 「美丈夫 特別純米酒」

 日本酒ほど水の影響を受ける酒はありません。
 酒を醸す微生物たちが存分にその生命力を発揮するのも、米がその個性を花開かせるのも銘水あってこそのこと。美丈夫のベースとなる仕込み水は、高知県の県木・魚梁瀬杉のふるさと魚梁瀬地区甚吉森を源とする奈半利川の伏流水。樹木の緑が美しい森の中、清流がしぶきを上げる涼やかな渓谷など、豊かな自然の風景の中を巡り巡って、蔵へと辿り着きます。

 この清冽な水をベースに馥郁たる酒を醸す。そのために必要なのは、良質の原料米です。
 「最高の米で最高の日本酒を造りたい」という思いから美丈夫が厳選したのは、酒米の最高峰である兵庫県産山田錦。中でも東条の特A地区指定の田んぼで収穫された酒米から生み出される日本酒のすばらしさを多くの人に伝えたいと願っています。
 同時に日本酒のテロワール、といった視点からは、地元高知県で契約栽培される吟の夢、愛媛県の松山三井など、それぞれの米の特性を生かした醸造にも力を注いでいます。

 酒造りに携わって33年。これまでにひしひしと感じるのは、仕込み水の重要性です。日本酒の原材料はおよそ7割が水。つまり、その酒の7割はその蔵の仕込み水なのです。
 そして、美丈夫の酒造りの一番の特徴は、この仕込み水が国内屈指の超軟水であることです。超軟水から生まれる酒は言うなれば、飲むが易し造るは難し。扱いが難しくも、美丈夫の清らかな個性を形づくります。この地が育む仕込み水の短所を補い、長所を伸ばして行くことが、これからの美丈夫の酒造りだと考えています。

 山と森と渓谷を通ってきた清冽な水。
 田んぼで黄金色に実る稲穂からの米。
 酒を醸すための蔵へは、自然からの恵みが豊かに運ばれてきます。米を酒へと変える手仕事を重ねるのは、蔵の人間たちですが、天地の恵みがなければ酒造りの仕事は始められません。この土地だからこその恵みの数々を、旨い酒に変えて地元の人たちに戻したい。それが美丈夫という銘柄を誕生させた時の願いでした。

 美しく、強く、そして優しく。美丈夫を醸す蔵として目指すのは「旨い酒を造る」という唯ひとつのことです。そのために、することは限りなくある。そんなふうに考え続けています。

   有限会社 濵川商店 代表取締役 濵川 尚明

 有限会社 濵川商店 高知県安芸郡田野町2150

 濵川商店のラインナップ

 「美丈夫」夢許-純米大吟醸・華-純米大吟醸・薫-大吟醸・鄙-純米大吟醸・特別純米 など

 


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