「風の子もち-もち米」
「北海道のもち米といえば、はくちょうもち」といわれてきたが、現在は、風の子もちの方が作付面積、収穫量とも多いのである。風の子もちは、平成5~6年頃までたんねもちを主力として栽培していた空知地方や道南部の生産団地の後継品種として育成されたもの。極強の耐冷性はもとより、中生ということもあり、早生品種よりも収量があり、品質も良かったことから、他の生産団地でも栽培されるようになり、作付けを伸ばしていったのだ。
「今でも、認知度でははくちょうもちが高いのですが、栽培面積で上回っているのは、生産者にとっては良質で多収が見込めることが大きかったと思います」と平山主査は語っている。
同じように、より耐冷性に優れ、品質・収量ともアップが見込めるきたゆきもちが育成されたことで、特に網走などのオホーツク海に面した寒冷な北見地区では、収量や品質にバラつきが多かったはくちょうもちは作付けされなくなったのだ。しかし、そのきたゆきもちもまったく欠点を持っていないわけではない。耐病性に関しては、はくちょうもちなどに比べて落ちるため、きたゆきもちを作っている地域からは、同程度の耐冷性、品質、食味をもち、さらに耐病性を上げた品種を望む声が、上川農試にも上ってきているという。
「今、きたゆきもちが育成され、平成22年から収量が安定してきたことで、北海道はもち米のシェア日本一になってきました。価格的には、ゆめぴりかよりは安いですが、ななつぼしよりは高いところを維持しています。また、生産量はうるち米の約6%に過ぎませんが、消費の方も主食用のうるち米に比べて、減り幅は少なく、ホクレンの契約数量も加工用も含め4万t前後と安定していますね。安定確保こそが基本であり、もち米の生産には最重要課題なのです」とホクレンの室谷課長は熱く語る。
*https://www.gohansaisai.com/know/entry/detail.html?i=88 より
*農研機構HP より
上記の文面にもあるが、「北海道のもち米といえば、はくちょうもち」と言われるほど有名だった。しかし、日本の最大もち米産地になった「北海道」の一番収穫量の多い品種は「風の子もち」に取って代わられた。
うるち米だけでなくもち米も、北海道農試の品種改良のスピードはめざましいものがある。
大阪においては、まだまだ「九州もののひよくもち」が主流である。当店でも「最上級佐賀ひよくもち」が圧倒的人気である。
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