【平成30酒造年度全国新酒鑑評会 金賞銘柄一覧(関東信越国税局)】
〈茨城〉稲里/磯蔵酒造
酒は人ありき…
磯蔵酒造
創業明治元年、茨城県笠間市稲田にある酒蔵です。
地元の水と米を、地元の蔵人達が、たくさんの人々とのご縁、関わり合いの中で、米の味と香りのする、ライスィな日本酒「稲里(いなさと)」を醸しております。
ご挨拶
いい酒というのは、環境に始まり、材料から醸造、流通、そして皆さんに飲んでいただく瞬間まで、たくさんの「人」に支えられてこそ初めて成り立ちます。
「酒造りは一期一会の積み重ね」をモットーに、たくさんの人々とのかかわり合いの中で、日々成長していく酒を造っていきたいですね。そうして出来上がった酒が、また新しいかかわり合いのきっかけになれたら最高です。
酒は人ありき… 人と人との潤滑油として存在するのが当蔵の考える理想の酒です。
だって、一番旨い酒が飲めるのはいつもいい仲間と飲むときですから……
ここで、また新しいかかわり合いが生まれることを願っております。
磯蔵酒造 五代目 蔵主 磯 貴太
歴史
緑あふれる山々に囲まれた「笠間市」は古くから稲作が盛んでした。
なかでもスサノオノミコトの奥さん「稲田姫」に縁ある「好井」と「御神田」を有する「稲田神社」から名付けられた稲田地区は古くから 「稲の郷(里)」と呼ばれ、日本最大の御影石の大地から湧き出る良質の地下水(磯蔵ではこの水を「石透水・せきとうすい」と命名)とともに、酒造りには絶好の地域でした。
その稲田にある当蔵は、石が幾らでもある場所だから磯と名乗り、古くから米作りをしていましたが、その良質の水と米に着目した酒蔵初代「磯 良右衛門」が江戸末期より酒造りを開始、やがて明治時代には「稲の里」から「稲里」を酒名に「磯酒造店」を開業、敷地内、数々の酒蔵、米蔵に因んで屋号「磯蔵」と呼ばれるようになりました。
「稲里」は地元笠間をはじめ茨城県内に“定番の地酒”として広く親しんでいただいております。
酒造り
地元の水と米を使用し、たくさんの皆様との関わり合いの中、地元の蔵人達が、伝統手造りによる「技と心」で、米の味と香りのするライスィな日本酒を醸します。
磯蔵 五訓
酒は人ありき・・・「日本人の喜怒哀楽と共に生活に根ざした酒(蔵)」を造る
一期一会の酒造り・・・出会いを重んじ「人々との関わり合いの中で成長して行く酒(蔵)」を造る
日本酒らしい日本酒・・・米で造る酒だけに「米の味と香りのする酒」を造る
本物の地酒・・・「地元の素材を、地元の蔵人が酒にし、地元に愛される酒(蔵)」を造る
等身大の酒・・・当蔵の歴史をふまえ、背伸びをせず、気取らず、「磯蔵らしい酒(蔵)」を造る
磯蔵 酒造り三要素(三原色)
石透水(青)
「御影石」から滲み出した石切山脈地下伏流水を「石透水」と命名、「此処で酒を造る理由」のひとつとして無濾過、無修正で汲み上げ使用します。
地元の米(黄)
地元農家と「本物の地酒(酒米)をつくる会」を結成、目指す「旨さ」のために必要な成分を私達の欲しいだけ含んだ酒米を「顔の見える関係」で作り、使用します。
造り手の情熱(赤)
「何が何でもこんな味の酒を造りたい」という酒蔵の「熱い思い(情熱)」があってこそはじめて「良い酒」が造れる…と、毎年変らぬ「目指す旨さ」を造ります。
磯蔵 酒造り十ヶ条
其の壱 水 此処で酒を造る理由と考える
其の弐 米 顔の見える関係で育った酒米が理想
其の三 造 昔ながらの手造りが基本
其の四 味 米の味のする酒を
其の五 香 当蔵独自の香りを大切に
其の六 色 日本酒には本来色がある
其の七 甘辛 まず飲んでみて自分の基準で酒を判断
其の八 流通 まず地元で飲んでもらう
其の九 日本酒 日本人の喜怒哀楽と共に生活に根ざすもの
其の十 人 酒は人ありき
一斗句
磯蔵酒造 五代目 蔵主 磯 貴太
蔵主として、これだけは言っておきたい
「旨い日本酒が呑めるコツ」を十章にまとめて(十升 = 一斗)文章にしたためてみました(句)。
題してっ!「旨い酒の呑み方 これだけは 一斗句(言っとく)」
ぜひ、ご笑読いただければ幸いです。
磯蔵酒造 五代目 蔵主 磯 貴太
一升 磯蔵の…「こだわり」でなく「味」造り
二升 磯蔵の…旨い酒の保存方法とは?
三升 磯蔵の…旨い酒の呑み方とは?
四升 磯蔵の…旨い酒の味わいとは?
五升 磯蔵の…旨い酒の温度とは?
六升 磯蔵の…旨い酒の器とは?
七升 磯蔵の…料理が旨い酒とは?
八升 旨い酒のブランドとは?
九升 旨い酒が呑める日本とは?
十升(一斗) 旨い酒は人ありき…
おかげさまで、私はとりあえず今日も無事、生きております。
ここ数年は…世の中本当に目まぐるしく、大変な事もいろいろあり過ぎましたが、とりあえず「生きていれば大丈夫」、当蔵はそう思っております。
そして、今日、ここで生きてまた酒造りができた事に感謝すると共に、米作りにはじまり、資材に配送、酒屋さんに呑み屋さん、そして、酒を呑んで下さっている皆さんまで、どこがかけても酒は造れません、そう、当蔵に縁あった全ての人々とのご縁があって初めて酒が造れると、酒蔵一同、心より皆様に感謝を申し上げます。
そして、そうやってたくさんの方々とのご縁によりにできた酒を、皆様がまた誰かと酌み交わす事で、喜びや楽しさは倍になり、怒りや哀しみは半減するという、酒が人が人でいられる根幹(「人という漢字は人と人が支え合ってできている=1人では「人」になれない」、「人と人の間ができてはじめて人間=2人いて間ができて初めて「人間」」と、昔、キンパチ先生だか誰かが言ってたような気がしますが)、「人と人」の潤滑油となれますよう…一人でも多くの方々をちょっとでも楽しく、幸せに、素敵な時間を過ごせるお手伝いができますよう…磯蔵はこれからも「目指す旨い酒」を一生懸命、頑張って造ってまいります。
当蔵に少しでもご縁のありました皆様方におかれましては、吹けば飛ぶよな小さな田舎酒蔵ではございますが、今後共、どうか宜しくお願い申し上げます。
磯蔵酒造 茨城県笠間市稲田2281番地の1
ブランド一覧
「稲里」純米・純米 日本晴・純米 熟成出荷・純米 山田錦・純米大吟醸 日々是好日・純米吟醸・大吟醸 五百万石・大吟醸 山田錦 など
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