~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

やってみて・・といわれると

2010年01月25日 17時15分23秒 | その他音楽
チェロと合わせ練習してきました。
ショパンチェロソナタ第4楽章。
私のほうで拍のカウントを2箇所ほど勘違いしていたにも関わらず、何事もなかったように最後までいくって、いったい・・・・(笑)。
どこかで帳尻合わせてくれてたんでしょうね、ありがたいことです。

それにしても、この曲、4分割と3分割(つまり付点8分音符+16分音符、8分音符の三連符)が交互に出てきたり、左手と右手で同時に出てきたりするんですけど、この速さでこれ弾き分けられるもんなんでしょうか?私なんか聞き分けることもできませんが(汗)。
ゆっくりの曲などだと厳密にやらないとバレバレなんですけど、速い曲でもこういうところを必死で練習すると美しくきこえるんでしょうかねえ?
よく「漢字の書き順って厳密に守ってなにかいいことあるの?」と言う人がいますし、私もそういう人を説得できる自信はないのですけど、このややこしいリズム、それ並の疑問です(殴)。
微妙な音符の長さの違いというのは、長さ(時間)の問題だけではなく、ニュアンスが違うのだ、もっというとタッチ等によって生まれる音そのものの問題になってくるのだ、ということはわかっていますけど、「それ実演してみてくださ~い、センセイ!!」ってなもんです(笑)。

よく娘にビブラートについて注意すると、「じゃあ、おかあさん、やってみてよっ。できないクセにっ」と逆ギレされますけど、大人でもまあそういうガキ並の反発はたまにありますね(殴)。
日本全国でばりばり演奏活動しているピアニストM氏でさえ、「セミナーやレッスンをやったあとの講師演奏は緊張する。生徒がきいているわけだし、それまで自分が指導してきたことがすべて自分に返ってくるわけで」と言われます。
先生というのは本来ご自分ができないことは生徒にはおっしゃらないはず(??)ですけど、まあそうもいかないことありますね。
私、実は大人になってからも、「大学でピアノを専攻した方々は、バッハ平均律集、ベートーヴェンのソナタ集、ショパンエチュード集は全曲弾けるんだろうなあ・・・すごい」とマジで信じておりまして(そういう方ももちろんおられるのですけど)、そうでもないらしい・・・と知ってからは20年たっていません(笑)。
考えてみれば、自分だって、源氏物語なんか10分の1も読んでいないわけだし、文法だってきれいさっぱりわすれているわけなんですけど・・(汗)。

親になると、常に子どもの視線は自覚せねばならず、「早起きしろ」と言った場合は親が昼まで寝てては話にならないし、「もっと計画的にやれ」と叱った一方で、自分が締切前にあたふたしていては、絶対言うこときかないというかきく気になれないと思いますね。まあ、「ああはなりたくない」と頑張るお子さんもおられるのかもしれませんけど。
以前息子が低学年時、担任から「親は親、子は子、子どもはこれから先の人ですから、親ができないことであっても子どもはできないといけないし、叱らないといけません」というお話がありまして、まあそれもごもっとも・・・とは思いましたけど、基本的にはそういうことには私は抵抗があるんですね。
なので、娘にバカにされようが、下手とそしられようが、ビブラートもやってみます。ただし「見本にはできないよ」ということで。
ただ娘の場合、さらにキレるのは、ピアノに関して私がテンポ通りさらさら弾いてみせた場合であり、「そんなに弾きたいけど弾けないからイヤなんじゃん」ということになります。「そういう風に弾きたいから」と奮起するということはまったくありません。困ったもんです。

それはさておき、しつけにしろ、他人になにか意見したことにしろ、結局はまわりまわって自分に返ってくるのは世の常です。
だからといって「何も言わない」というのもあまりよろしくない。
ようは言動に責任もって暮らしましょう、ということになるのでしょうね。


チェロソナタの話から大脱線です(汗)。
「それ実演してみてくださ~い、センセイ!!」と私自身が言われないという保証はありませんので、せいぜい頑張って練習しておこう・・という結論。