~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

娘、記号ヲタ?

2008年09月19日 19時45分49秒 | ピアノ
今、娘が「かっぱのむかしばなし」という曲を弾いています。
4分の4拍子。左手はずっと「ウン・ウン・タン・タン」のリズムで、「タン・タン」のとき「レ・ラ」の重音を弾きます。
それにのせて右手はわらべうた風のメロディーを4分音符で弾いていきます。

今日、娘いきなり気づいた。
娘「(ト音記号の♭を指して)おかあさん、これ何?」
私「それはフラットだね」
娘「これなんの音を♭にするの?」
私「それは自分で読みなさい」
娘「・・えっと・・・シだ」
私「そう。それはシに♭がついてレで終わっているからニ短調といいます。ヘ長調じゃないね」
娘「でもね、でもね、この曲にシのフラットは出てこないよ」
私「あ、ほんとだ。一箇所あるけどナチュラルだから、ふつうのシを弾くね」
娘「なんでえ~。なんで、シの♭いらないのにここについてるの?なんで?おかあさんのパート(これは簡単な連弾になってます)にあるのかな?こっちにも、ないよ~(泣)」
私「・・・う~ん・・・シに♭つけるとこういう曲になるね(弾いてみる)。でも、そうするとなんか<むかしばなし>っぽくないような・・ニ短調の場所で弾くんだけど、ちょっと違う感じにしたいのかな」
娘「だったら、ここに♭書くことないじゃん!!もともとつけなくてもいいっ!」

・・・・娘、半ギレ。鉛筆でト音記号&ヘ音記号横の♭ぬりつぶしました。
まあ、なけりゃないでもいいのでは?西洋の音楽っぽくないし・・と母も放置(逃)。

娘は、音符を読むのはほんとにまだまだで、ヘ音記号、あとト音記号の高い音はいちいち数えないと読めません。
ただ、記号オタクというか、ダルセーニョとかフェルマータとかそういうものは大好きです。このくらいの年齢の男の子によく道路標識オタクとか国旗オタクとかいますけど、それに近い。
なので、子ども用のポケットサイズの楽典(写真)をよく眺めていて、「<マリオカート>みたいなのあったな・・、えっと<マルカート>か」とか、「<コーダ>の記号はペンダントみたい」とかブツブツいっています。
お笑い番組を見て、ネタを片っ端から覚えるのとそう変わりのないレベル(笑)。

ただ、ヘンなこだわりがあって、自分で楽譜を書き換える(殴)。
この前も、「さんぽ(トトロ)」の連弾のプリモで、どうしてもいやな音程(7度)があって、それはセカンドとあわせるとなるほどな和音になるわけなんですけど、一人で練習するのにガマンならない、これまた「イヤだ~」と半ギレ。
しようがないので、そこは6度に書き換え、セカンドで補うことに。
先生にも「すいません・・・どうしてもイヤみたいで」とお話して、勝手に著作権侵害(逃)。

こういうことがあると、たいがい「・・仮装さんのお嬢さんですからねえ」と笑われたり納得されたりするのですけど、私は断じてそんな子どもではなかったです。楽譜と先生のおっしゃることは絶対でしたもん。
まあ、私は音楽教教室で毎週毎週作曲の宿題が出ていたので、ピアノのほうはちゃっちゃとすませたい気持ちが強かったんですけど。

ということは、娘もなんか作らせれば人の楽譜に文句つけなくなるのか?
いや、もっとつけるようになったりして・・・・・








お笑いランチ

2008年09月18日 16時01分55秒 | ピアノ
Mちゃんと、「ベートーベンを弾く会」についてランチミーティングしてきました。
ほんとは一昨日、H先生との打ち合わせがあったのですが、私どうしても時間のやりくりがつかず・・・今日詳細を含めいろいろきいてまいりました。

どうもその後追加エントリーもあったようで、結局
8番(3人)、13番、14番、17番、18番、19番、20番、21番、22番、23番、24番、25番、27番、32番
が参加者による演奏で、これが3部構成。それに加えて、H先生が15番と30番(28番の可能性も)を弾かれるかも・・ということで、すごいボリュームです。
先生は実は「ハンマークラヴィア」も考えておられたそうなんですが、「私もこれだけ全部聴いてから弾くのはねえ・・聴いてるほうも疲れるわよね」ということらしいです。
・・・というより、リサイタルでも後半のほとんどの時間を占めるようなハンマークラヴィア(約30分)を、この催しの最後に弾かれようと考えられた時点で、この先生の体力精神力っていったい・・と思ってしまうのですけど。
「ベートーベンのためなら」ということで、先生「私もエントリー費の2500円払おうかしら」とおっしゃったそうです(爆)。

さて、参加者の内訳ですけど、H先生のお弟子さんが6名、私の知り合いが6名(自分を含む)、あと個人的にエントリーされた方が4名(先生が間接的に声をかけられた方を含む)、ということのようで、プロからアマまで、年齢も70代から大学1年生までにわたっています。
私:「うわ~、先生のお弟子さん6名なんだ・・・。音大生から主婦までいるねえ。プロもアマも。どうする?色分けでもする?」
Mちゃん:「H先生門下と仮装さん関係のジョイントコンサートですか?(笑)黒帯とか白帯とか締めて弾きます?」

当日は、飲み物くらいはないと「長時間もたん」だろう、ということで、会場に飲み物のデリバリーも考えていますが、私としてはマラソンのように「給水場所作ってくれ~」って感じですね。ベートーベンにあやかって「頭から水かぶっても可」というわけには、さすがにいかないか・・・、ちがうかっ(笑)。


そのあと、Mちゃんとまたモーツァルト練習しました。
今回は少しテンポあげてみましたが、さすがにテンポ上げるとお互いずれたり落ちたりの箇所も。
Mちゃん、速いスケールとかアルペジオは問題なく弾くんですけど、どうってことないようなところで微妙にずれる。指使いに問題があったり(速いテンポ仕様でないところも)、苦手な音型があったりいろいろ原因はあるんですけど、これだけ弾けるのにナゼ?みたいなところも。
私「ねえ、そこね、右手がつり~の、左手がすべり~の、になってるみたいなんだけど」
Mちゃん「・・そうなんですよ・・そして、とつぎ~の、なんです」
(ネタのわからない方は、どうぞスルーしてくださいませ。私とMちゃんは<お笑いコンビ>でもあるので、こういうネタは常に仕入れてあります)

誰しも苦手なことってあるんですけど、ソロならともかく、アンサンブルになると「苦手だからずれる」とか「遅くなる」はまずいので、出来る範囲でなんとかしていかないといけません。
「いきなりずれてゴメーン、まことにスイマメーン」ってわけにはいきませんから。



チェンバロ、久しぶり

2008年09月17日 00時21分28秒 | レッスン&セミナー
7月以来、ひさしぶりにチェンバロのレッスンに行ってまいりました。

先生のお宅はうちからなぜか片道1時間半もかかってしまうので(同じ市内なのに)、いつも半日仕事です。

今日は、いつもの教則本でのオーバーレガートの練習と、前回も弾いたダカンの「かっこう」。
「かっこう」はご存知の方も多いと思いますけど、けっこう子ども用の本に載っています。そこそこ速い曲なので指が動く必要はありますけど、ピアノで弾くとそこまで難しいとは思わないのですが、もう今日は「ゼーゼー・・」でした。
右手はずーっと細かい16分音符ですが、これに4つずつ切れ目を入れて弾く。でも、打鍵は上からではなく、突付くわけでもなく「なんでもないようにシレっと、鍵盤につけたまま」弾く。
鍵盤につけたまま弾くっていわれても、チェンバロの鍵盤を押すと「カクン」とくるところがあって、そこをポチッと押さないと音は鳴りません。
しかも、右手の細かい16分音符の中に強調すべき音があるのですが、これは「ある程度保って」弾く。
行った先の楽器や会場の音響によってその「保ち加減」を調節しなければならないそうです。
で左手の「♪カッコ~」という鳴き声にあたる音は、「指をお出かけするように伸ばして押さえ、そのまま手前に引くように離す」
言葉でいうとわかりにくいですが・・・真似するのはもっと難しいです(爆)。
だいたい「指がお出かけする」ってなんですか?「手は鍵盤においたまま、指の関節だけを伸展させて音を出す」ということらしいのですが、何回言われてもやらされてもよくできません(泣)。

・・・チェンバロって鍵盤がついてるから、なんだか弾けそうに思えますけど、中身違いすぎますっ!全然姿の違う楽器のほうがそれなりに覚悟するからまだマシかもしれません・・・

先生それは熱心にいちいち止めて教えてくださってて、ふと我にかえられたのか(爆)、
「・・えっと教えすぎ?これあんまりやるとピアノ弾きにくくなるのよねえ」
いえ、教えすぎってことはないですけど、月1回で、うちに楽器もないし、そこまで教えていただいても身に付くものかどうか・・・
先生のおっしゃることから推理するに、どうも私は「すぐできるけど、すぐ忘れ」「なかなか打たれ強い」(笑)らしい。

先生、「教則本でオーバーレガートの練習ばっかりやっててもねえ・・実際に曲弾いてみましょうか、そろそろ。フランスものの<うねうね~>っていう感じの、フランス語みたいにリエゾンしている曲。ベートーベン(のピアノ曲)を一方で弾いてて、そういう<うねうね~>っていうの弾いても大丈夫?」とおっしゃって、「田園」とかいう曲の楽譜を見せてくださいましたけど、オーバーレガートやよくわからないトリルだらけで、「えっと、これってどーやって読むんですか?」な感じ。
トリルから指使いから書いてくださったんですけど、それでやっとなんとかわかるかな・・という心細い状況です。
あと私がちょっとだけ弾いていった、クープランの「葦」はこれまた、オーバーレガートとトリルの練習になる曲だったようで、
「この曲ね、いいわよねえ~(・・うっとり)。仮装さんもリストやベートーベンをガーっと弾くのもいいけど、こういうのどう?リサイタルとかで弾いてみたら」と言われました。
・・・・リスト&べートーベン・・「ガーっ」でひとまとめ・・・(苦笑)

チェンバロの先生はたぶん、私のピアノは昨年の6手連弾と、ショパンの10-4(犬にでもくれてやりたいようなひどい演奏・・いや、犬に差し上げるのも失礼なような)しか聴いておられないはずなんですけど、とにかく「打鍵が強すぎる。強いからトリルがつぶれる」といつもいわれてます。要は、楽器に応じた弾き方ができてない、という話なんですけどね。

なんだかわかりませんけど、私もチェンバロに関しては、バッハやスカルラッティから、フレンチバロックに気分的にはシフトしてまして、しばらくはクープランあたりを弾いていこうかな、と思っております。

・・・リサイタルで弾くってことはないと思いますけどね。だいたいそのようなものをやる予定もないし・・・



学生さんの演奏会

2008年09月16日 01時29分06秒 | 交響曲・管弦楽曲等
すでに昨日のことになりますが、武蔵野音大の学生さんたちによる演奏会を聴いてまいりました。

ベートーベン:序曲「コリオラン」
シューマン:ピアノコンチェルト イ短調
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と<愛の死>
ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」(1919年版)

(アンコール)

マスカー二:カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲
エルガー:威風堂々

いやあ、うまかったです、安心して聴けました。
私の席(後方右寄り)では、特に管楽器がいい感じで聴こえました。
指揮者さんが、もともとクラリネット奏者でいらっしゃることもあるのかもしれませんが、細かいところまで配慮の行き届いたいい演奏だったと思います。

以下は、あくまでも私の趣味に基づいた感想です・・

<コリオラン>:手堅くよくまとまって、最初のプログラムとしてふさわしい演奏だったと思います。私の趣味からいうと、もう少しインパクトがほしかったかな?

<シューマンコンチェルト>:ピアニストは学内選抜の4年生(男性)。難所も楽々の技術でしたが、もう少し音そのものに個性と表情があるといいかも、と。あと左半身の動き(脚も腕も)が大きく、時によってはそのせいなのか重心がブレて、芯のない音になることも。度胸も技術も充分な方と思いますので、これから研鑽を積まれることと思います。

<イゾルデ>:指揮者さんの力量を感じました。学生さんも相当勉強されたと思います。内声がもう少しウネウネしたり、低音が主張するところがあると、さらに厚みのある音楽になったのかな、と思いますけど、まあ聴いてるだけならなんとでも言えますから(・・演奏がいかに大変かは自分でもわかっております・・・)。


<火の鳥>:これは良かったですねえ~。反射神経抜群、若さ炸裂の迫力ある演奏でした。

<アンコール>:組み合わせもよかったですけど、のびのび生き生きとしていて、「喜んで」弾いている感じが伝わってきて、気持ちよく会場をあとにできました。


簡単ですが、以上レヴューでした。




やっちまいました(泣)

2008年09月13日 11時57分02秒 | 家族・友人等
今朝、起きたら8時35分。
・・今日は土曜だからね・・・いや、息子だけは今日学校があったはず!(土曜は隔週くらいで授業があります)

まさか、まだ寝てるなんてことは・・・寝ていた・・・orz

息子の学校は始業8時30分、授業開始40分。
起こされた彼はいきなりの事態にパニック!
「今から行っても・・今から行っても」とわけのわからないことを口走りつつ、猛ダッシュで学校へ。
いちおう学校へは「遅刻します」と電話いれましたけど、たぶん担任に連絡がいくころは息子自身が到着していると思われ・・・。

私も、昨晩は「明日学校だから」と目覚ましをかけたハズなのですが、弁当がないこともあって二度寝したのか、記憶がまったくありせん(泣)。
いえ、弁当は母親の仕事と思っていますけど、中学生を毎日毎日何度も何度も起こすのは私の仕事ではないも~ん。(・・そうはいっても、日頃はやるハメになってますけど)。

睡眠の管理ってある種の人間にとっては重大なことなんですよね。
親元離れて大学生になったとたん、自分では起きられず学校に午後からしか出てこない人間は結構いるし、社会人になって一人暮らししていて大失敗することもある。
私はかつて睡眠関係のボスに仕えていたこともあって、朝起きられるかどうかを精神論で言う気はないんです。
思春期はどうしても眠いし、睡眠相が後退(遅寝遅起き)しがちなのも、この年代の特徴。
また最近読んだ記事によると寝起きが悪く、もうろうとしていたり暴言を吐いたりするのもこれは脳が未熟なせいで、普通は20歳すぎるくらいには安定してくる。
だからといって、寝たいときに寝たいだけ寝ていては社会生活ができないですよね。ならばどうしたらいいかというと、これは自分の睡眠パターンを知って、就寝時刻を決めていくしかないわけで、またその時刻に寝るための段取りも自分で考えるしかないと思っています。

・・・というようなことは、かねがね息子にはよく言っているのですが・・・

朝起きられず、また遅刻を繰り返すことは、自分を「ダメなやつだ」と追い込み、自己評価が低くなるので、それだけで精神衛生上大変よくないです。
私自身もそういう時期がありましたので、ひとつ重大なことととらえて、早く寝るように心がけてほしいです。


・・・というか、起こす起こさないは別として私もちゃんと起きなければなりませんが・・・・
親は「アテ」にならない、と自立の一歩にしてくれ~!





モチベーションの話

2008年09月12日 23時07分58秒 | 私のピアノ歴
ここのところ、あちこちのピアノ友達のブログで「ピアノのモチベーションが下がってしまって・・・」というグチ(?)を読むので、ちょっとそういう話題を。

とりあえず、ここ数年私は「モチベーションが下がった」という経験はないです。モチベーションがあまり必要ないレベルといったら変ですけど、「炊事・洗濯・ピアノ」というか、「食う・寝る・ピアノ」くらいの日常に成り下がって(笑)いるので、弾くことについてあまり深く考えたことはありません。なので、弾ける日はたくさん弾くし、時間がなくて弾けない日は20~30分しか弾きません。

今はそうなんですが、そうではない時期が相当長かった。
子ども頃は、時計を見ながら「あと何分弾けばいいんだろう」と練習してましたし、再開したころは譜読みで疲れ、指を動かせばイヤになり、まず続けることに苦労しました。弾く気はあるのですけど、気がつくと何日も弾いていない。
それではいけないと、とりあえず毎週レッスンに通うことにしました。練習してもしていなくても、とにかく毎週行く。弾かなくても怒られないような先生についていたし(殴)、レッスンに行ってもほとんどしゃべっていることもあり・・・。
このころはたいがい「明日はレッスンだった(汗)」とドロナワの前日練習。なんで1週間てこんなに早いの?という感じでした。
しかも、同じ曲を2~3ヶ月弾くとあきる。音が並んで暗譜できてとりあえず弾けるようになるとそれ以上やるべきことを思いつかない。発表会なんかで弾こうもんなら、「これで終わり!以上」でした。

それが変わったのは、やっぱりコンクールを受け始めてからで、「ここまでやってやっと曲になるんだ」というのは目からウロコの今さらながらの体験でした。
もちろん子どもの頃は何回かコンクールを受けていますし、どれだけ大変な練習が必要かということはわかっていましたけど、それはあくまでも「先生の言われたように完璧に弾く」という話で、自分で曲を仕上げるということではなかったので、大人になってからのコンクールとはまったく別モンです。
もちろん大人のコンテスタントでも「自分は先生の言われる通りに弾いてます」とおっしゃる方もおられるので、一概には言えないのですけど、多くの方が、自分の好きな曲を何ヶ月もあるいは何年もかかって仕上げてこられるさまは相当にショックでした。
コンクールにはもちろん負の部分もあります。受けることが必ずしもいいこととは私も思いませんし、不愉快なこともないわけではありません。なので、お勧めするには勇気が要りますけど、私について言えば、コンクールに出て初めて「練習の詰め方」みたいなものがわかったような気がします。

モチベーションについてもコンクールに出る意味は微妙です。
上がることもありますけど、下がることもあります。下がることのほうが多いかもしれません。ものすごいレベルの人を目の当たりにすると、自分の弾く意味を見失う。一生かかったってこんなレベルには達しないのだから、聴き手に徹したいなあ、と思ってしまいます。実際、私にもそういう経験があります。
もしこれから音楽に進むかどうか迷っている若い学習者であれば、それで進路が変わってしまうこともあるのかもしれないのですが、自分の場合は趣味なんだし、やめてもどうってことないです。だから逆にモチベーションを維持するのは大変なことなんですけど、私の場合は弾きたい曲がつねにあったし、それは誰と競う必要もないような曲ばかりで(笑)、楽譜が好きで作曲家の裏話が好きで(殴)、掃除するよりははるかに楽しいことだったので(蹴)、今のところこうして9年近く続いているわけです。

本を読むのは最近面倒なんですけど、楽譜を読むのは楽しいです。炊事しながら読んでることもあります。読めば読むほどやりたいことが出てくるし、それが本当に自分にできることなのか試しだすとやめられない。
そう考えると、予習をしなかったり、あきたりしていたころは、楽譜がちょっと苦痛だったような気がします。苦痛とは思っていなかったかもしれないけど、楽譜がここまで面白いものだ、ということに気づいていなかったかも・・・。

私は外国語がからきしダメなんですが、楽譜ってガイジンさんが書いたものが多いのに、結構簡単に読めてうれしいんですよね(笑)。
それも深い意味があったり、場合によってはそれに自分の気持ちものせられたりするので、二度でも三度でもおいしい気がして、寝かしては取り出し、取り出しては寝かせして遊んでます。

練習はストイックなところがありますけど、私の場合、その下心はやっぱり「遊び」です。道楽ですね。





野暮用の合間に

2008年09月12日 16時17分01秒 | 雑感
今朝、洗濯物を干しにベランダに出たところ、カメ君(8年ほど飼ってます)が、いかにも「腹減った~、なんかくれ」的ポーズで首を持ち上げていました。
たいがい、レタスとかきゅうりとかやっているのですが、あいにく今日はどちらも品切れ。しかたなくりんごをむいて自分が半分ほど食べつつ、皮を入れてやりました。結構うまそうで、パクパクと食べてました。

その後、たまった用を済ませるため街に行き、帰りに足りない食品の買い足しがてら、デパート地下の生鮮品売り場をのぞいてみました。
そうそう、カメくんのためにきゅうりも。
きゅうり 2本で・・・・なんと驚きの398円!
別に大きいわけでもなんでもないんです。たしかに有機栽培の京野菜ではありますが、それにしても一本約200円っちゅうことですか?
このきゅうり1本半で激安ブラジャーが買えます(←この激安モノ、数度の洗濯に耐え、いい感じで使えてます)。
あまりの衝撃に、いくらなんでも普通のきゅうりはそこまでじゃないだろうと他を見てみたのですが、そこでも3本で200円少し。1本70円程度。
きゅうりって1本せいぜい50円くらいであってほしいです(泣)。いやあ、カメに食べさせてる場合じゃありませんね。とりあえず買わずに帰りました。なければないでかまわないです・・・カッパじゃないんだし。

今日はピアノも弾かず(弾くヒマなく)あちこち歩きまわってましたけど、途中珍しくコーヒーショップへ立ち寄りました。
(ふつう、喫茶店とかには寄らないです。用をダダーッと済ませてダッシュで帰ります)。
昼間のコーヒーショップって平均年齢高いんですねえ。同じ店に夜入ったことがありますけど、そのときとはまったく雰囲気が違いました。
若い人は店員さんくらいで、あとは60歳以上?という感じです。
私のとなりの高齢のおじさまは、カップ満タンのコーヒーをうまく操れず、飲むそばからドバドバとこぼされ、しまいには立ってテーブルから身体を離して飲んでおられました。
お友達同士と思われるおばさまがたは、「早い時間でないと(買い物するにも)混んでくるからねえ」と話しておられました。
敬老の日も近いことですけど、ほんとに高齢者が多いのだと実感します。
人口構成とか、就業率とか、景気の動向等私なぞが考えてもどうにもならないことだらけなんですけど、老後に楽しみが残される、いや、楽しみを創造できる世の中であってほしいです。世の中の制度の整備とともに、中年以降それぞれ個人が「人生設計士」として知恵を絞っていかなければならなんでしょうね。

などつらつら考えた昼下がりでした。


日常が戻ってまいりました

2008年09月11日 17時41分08秒 | ピアノ
おおそういえば・・・と思い出したのが、チェンバロ。
8月はお休みしたのですけど、秋になって再開。来週はレッスンです。
1曲は7月にみていただいた、ダカンの「かっこう」なのですが、もう1曲練習していこうか、と鳥つながりでラモーの「めんどり」にしようと思ったのですが、ちょい長いしややこしい・・・とても間に合いません・・挫折。
ならば植物関係でいこうと、クープランの「ゆりの花開く」と「葦」をみてみました。どちらもロ短調で、もの哀しく透き通るような感じの曲です。・・・おお、私にぴったり(殴)。
とりあえず今回は「葦」を。フレンチバロックってタイトルがとても写実的で親しみやすい気がしますし、独特の情緒があって好きです。
早くチェンバロで音にしてみたいですねえ。


ほかの本日の練習は、
○ハノンスケール&アルペジオ&カデンツ(ハ長調、イ短調、ヘ長調、ニ短調、変ロ長調、ト短調、変ホ長調、ハ短調)
○「熱情」第1楽章~3楽章
○「二台のためのソナタ」第1楽章 第1&第2ピアノ

スケール&アルペジオの速い曲ばっかりじゃないかっ!
これで4時間・・・グタッ・・・
あまりに消耗したので、いまや心のふるさと「イゾルデ」を。
これは速いとこはそうないので、オクターブや和音の練習をじっくりやれます。

~~~話かわって~~~

昨日は、プチ人妻会というか、ピアノのお友達が3人遊びにきてくれました。
けっこうひさしぶりです。6月から会ってない人もいたような・・・
話は尽きることなく、「犬の想像妊娠」の話から「現代アート」の話まで盛り上がりました。現代アートはなんの話からそうなったんだか忘れましたけど、現代美術の巨匠であるK女史と私が接近遭遇したことがあること、かの巨匠の個展に連れていかれたことなどなど、こちらもいろいろ思い出しました。
それから、3人からのリクエストで決勝DVD鑑賞。
7000円もしたので(・・まだ言ってる・・というかまだ入金してない)、みなさんにみていただいてナンボです。また何人かでみると、一人で見るときと違ったところが見えたりしてそれはそれでおもしろいです。
あとはピアノを勝手に弾いていただいたり、聴かせていただいたりで、あっという間に6時。途中、娘をピアノのレッスンに連れてでたので、息子が帰ってきたときには、うちではよそのおばちゃんばかりがピアノ弾いてたり・・(笑)。

またやりましょう!



2台のためのソナタ

2008年09月09日 15時03分55秒 | ピアノ
午後1時間、友人のMちゃんとモーツァルトの2台ソナタK448(第1楽章)を合わせてきました。
これ、私がどこかで弾くというわけではなく、友人が11月に弾くためのおつきあい。友人の相手はスゴ腕のお嬢さんなので、友人いわく「・・・血ヘド吐きそうです・・・(泣)」。


友人は第2ピアノなので、私は第1を弾いていけばいいわけなんですけど、友人の「血ヘド」を少しでもなんとかするためには、第2も弾いていって、どこがどう大変なのか考えてあげなければなりません。
というわけで、両方のパートをとりあえず弾けるようにして行ってまいりました。

Mちゃん、予想よりはるかに弾きこんでました。
一回目、どこも止まることなく(譜めくりもいないのに)、第1楽章クリア。
すばらしいっ!フルタイム勤務&二児の母、やりますね。
この曲は有名だし(特に<のだめ>で一気にメジャーになりました)、私はもともとCDも3枚持っていて耳から入る分には楽しい曲だと思っていましたが、弾いてみると細かい音が多く、かつ弾きにくい箇所も続出。
第1も第2も、一人で弾いているとさほど楽しくなく(殴)、指はとにかくちゃんと動く必要があるから技術的にはためになるけれど、内容的にはそこまで面白い曲かなあ、と思ってました。
それが・・・・そこまで面白い曲だったんですよ、やっぱり。
2台ピアノをやったのは、一年以上前にモーツァルトのピアノコンチェルト20番のオケパートを弾いて以来ですけど(もちろん遊びで)、1台4手とは違って音域が広くてダイナミックだし、動きも自由なので実際に弾くと相当楽しい。

1回合わせたあとは細かい部分のチェックをやり、あっという間に1時間たちました。これから11月にむけて、少しテンポを上げていけば、本番は楽しんで弾けるんじゃないかな?
血ヘド吐かずにすみますよ、たぶん(笑)。
あと2~3回、私と合わせてみますか。

私、どちらのパートもいちおう弾けるようにしときますので(ただし1楽章のみ)、もし御用がございましたら、どちらさまでもどうぞお気軽にお声かけくださいませ。