アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「おもてなし」が町を活気づかせる

2010年09月08日 | Weblog
 「もてなす(持て成す)」…歓待するという意味。ホテルなどは、「おもてなし」が命。

 おもてなしが売り物のあるホテルの場合…
 1 空調・照明をお客様の好みに合わせる努力。
 2 部屋には、心温まるウェルカムメッセージ。
 3 室内の薄型ディスプレイで、プログラムメニューがみられる(館内や施設紹介、レストランのおすすめメニュー、約款など)
 4 分厚い施設案内やパンフレット類は、部屋に置かない。
 5 フロントへの電話等に対する要望には、素早い対応。
 6 チェックアウトは、(フロントまで足を運ぶことなく)部屋にいながら電話機のパネルをタッチするだけで完了。

 おもてなしが売り物のある旅館の場合…
 1 部屋に、菓子、お茶のサービスなし。
 2 客室には電話は設置しない。
 3 浴衣、歯磨きセット、タオルのサービスなし。
 4 客室内に冷蔵庫なし。
 5 食事なし。
 6 布団の上げ下ろしなし。
 この旅館のモットーは、「よけいなサービスをしないのが最高のおもてなし」。
 確かに、菓子やお茶はなくてもよい。
 電話は、フロントに用があるなら歩いていけばよい。外線は、みなさん携帯電話でしょう。
 浴衣?着ないです。
 歯磨きセット?あの安っぽい歯ブラシと、コンパウンドの塊みたいなツースペィストなら使う気にならない。
 冷蔵庫?あってもいいがなくても大丈夫。
 食事?この旅館の場合、町の食堂で、好きなものを好きなだけ食べていただく。そうすれば、町の景気に追い風が吹く。地元の人との交歓もできる。旅館が食事を出さないことによる一石多鳥。
 布団の上げ下ろしは、親子連れの場合、「子供に布団敷きを経験させる絶好の機会。親子のコミュニケーションもはかることが出来る」。

 ここまで、徹底して無駄を削り取るのが「おもてなし」。仕事量が少ないので、50人程度の客なら、2人の従業員で対応できるという。
 経費はかなり浮きます。浮いた経費を、客へ還元する…。私など、この部分が、一番のおもてなしかと思いますがね。どんな還元の仕方かって?「宿泊費は、大人一泊、2,100円」…こりゃ、確かにおもてなしです。こういう旅館がこれから増えますね。付随して、町の食堂も、コンビニも、土産物屋も…町中が活気づきます。