ポジティブ思考は、心身の健康によく、よい結果をもたらす…これは、今や精神科医でなくても説明出来ること。ところが、「ポジティブ思考による不幸を日本人は経験している」という話が。なんのことかと思ったら、第二次世界大戦前の日本には、ウルトラポジティブ思考があったのだと。
「蒙古襲来の時には神風が吹いた」「日清戦争、日露戦争で大国相手に大勝利」よって、「米国にも、神国日本が負けるわけがない」。ウルトラポジティブ!
そして、真珠湾攻撃。戦況は悪化の一途でも、ポジティブ思考は揺るがなかった。「退却につぐ退却」は、「転進につぐ転進」詐欺まがいのポジティブさ加減。「全滅」も「玉砕」と表現すると、潔く勇ましい。「いいぞーっ!日本!」って感じ。
それで、「戦争に関わる日本のポジティブ思考は、人生にも当てはまる。これまでの人生で、ポジティブ思考で不幸の穴を広げてしまったことが沢山あるだろう!」と、言われると…思い当たらぬこともない。かといって、ネガティブ思考や、ポジネガ思考への変更も、なんだかなーっ。
30年も話をしていなかった友人から、電話がかかってきました。「波瀾万丈」という言葉がありますが、この友人(以下久保ちゃん)は、「波瀾万丈」とまでは行かないが、「波瀾百丈」の人生を歩んでおられる。しかし、常にポジティブ。
学生運動で、頭蓋骨陥没という重傷を負った友人のことを書いたことがありますが、久保ちゃんが正しくその人。頭蓋骨の陥没箇所をくりぬいて、逆さまに当てはめた(もちろん、病院でですよ。自分で頭蓋骨を円形に切り取るのは痛いから無理)。だったら、カッパのように円形のハゲが出来ているかって(この質問、久保ちゃんからの電話のあと、家人からのもの)?頭皮をよけて手術し、手術後、頭皮を縫合しましたから、カッパにはなっていません。
久保ちゃんは、私の生活を援助してくれたことがありました。彼はアルバイトで、パチンコ屋に勤めていた…40数年前のことですから、パチンコはもちろん手打ち。私が行くと、無言でパチンコ台のガラス戸を開けて、釘を数カ所開いてくれる(こうすると、簡単に玉がはいる)。さらに、ひとつかみの玉を、穴という穴へ入れてくれる。もうそれだけで、チンジャラ、チンジャラ鳴りっぱなし。生活に必要な景品を抱えるほど頂戴出来ました。そのような形で、生活を助けてくれました。ポジティブな仕事っぷり。
頭蓋骨陥没の手術後も、「まだ頭蓋骨がくっついていない。押してみて!動くから」などと、明るく動き回っておりました。それなのになぜか、優等生で大学を卒業。どういう大学かって?現在も潰れずに存在する、素晴らしい大学です。久保ちゃん、どういうわけか航空カメラマンになった。(専攻が心理学で、仕事が航空カメラマン。ホントよく分からない?)そのあと、映画制作。これは、航空カメラマンの繋がりなので多少は理解できますが。今は、映画制作の傍ら、舞台関係も手がける。年賀状は、有名俳優とのツーショット写真というのが定番。これも、普通の感覚ではあり得ないと思うが?ポジティブのなせる業。
なぜ、この度電話をくれたのであろうか?
5分、10分と昔話が続いた。なかなか本題を切り出してこない。というか、本題などなかった。思いついて電話をくれたらしい…。ありがたいことです。
波瀾百丈…現在も進行中で…電話での話の中に、久保ちゃんは、死ぬときも、「先に行ってるから。あっちで会おうね。アハハ」と、ポジティブに言うだろうなと思える内容が…。
「オレさあ、腫瘍が見つかってね。腎臓と尿道を取っちゃったんだぁ」
「えっ!そ、そりゃあたいへんだったね…(努めて平静を装う私)」
「腎臓はもう一つあるから全然平気」
ポジティブ思考です。昔からそうだった。頭蓋骨裏返し作戦も、楽しそうに教えてくれた。
くよくよ考えてもしょうがないことは、スッパッと切り替えて陽気に振る舞うのがいいということ…ですね。
「いくらポジティブでも、心臓を取る時にはしょんぼりするだろう!」だって? 彼の場合は…、「右心室を取っても、左心室があるから、大丈夫、大丈夫!心房も二つあるしね」と、明るく言うでしょう。その方がいいよね。
「蒙古襲来の時には神風が吹いた」「日清戦争、日露戦争で大国相手に大勝利」よって、「米国にも、神国日本が負けるわけがない」。ウルトラポジティブ!
そして、真珠湾攻撃。戦況は悪化の一途でも、ポジティブ思考は揺るがなかった。「退却につぐ退却」は、「転進につぐ転進」詐欺まがいのポジティブさ加減。「全滅」も「玉砕」と表現すると、潔く勇ましい。「いいぞーっ!日本!」って感じ。
それで、「戦争に関わる日本のポジティブ思考は、人生にも当てはまる。これまでの人生で、ポジティブ思考で不幸の穴を広げてしまったことが沢山あるだろう!」と、言われると…思い当たらぬこともない。かといって、ネガティブ思考や、ポジネガ思考への変更も、なんだかなーっ。
30年も話をしていなかった友人から、電話がかかってきました。「波瀾万丈」という言葉がありますが、この友人(以下久保ちゃん)は、「波瀾万丈」とまでは行かないが、「波瀾百丈」の人生を歩んでおられる。しかし、常にポジティブ。
学生運動で、頭蓋骨陥没という重傷を負った友人のことを書いたことがありますが、久保ちゃんが正しくその人。頭蓋骨の陥没箇所をくりぬいて、逆さまに当てはめた(もちろん、病院でですよ。自分で頭蓋骨を円形に切り取るのは痛いから無理)。だったら、カッパのように円形のハゲが出来ているかって(この質問、久保ちゃんからの電話のあと、家人からのもの)?頭皮をよけて手術し、手術後、頭皮を縫合しましたから、カッパにはなっていません。
久保ちゃんは、私の生活を援助してくれたことがありました。彼はアルバイトで、パチンコ屋に勤めていた…40数年前のことですから、パチンコはもちろん手打ち。私が行くと、無言でパチンコ台のガラス戸を開けて、釘を数カ所開いてくれる(こうすると、簡単に玉がはいる)。さらに、ひとつかみの玉を、穴という穴へ入れてくれる。もうそれだけで、チンジャラ、チンジャラ鳴りっぱなし。生活に必要な景品を抱えるほど頂戴出来ました。そのような形で、生活を助けてくれました。ポジティブな仕事っぷり。
頭蓋骨陥没の手術後も、「まだ頭蓋骨がくっついていない。押してみて!動くから」などと、明るく動き回っておりました。それなのになぜか、優等生で大学を卒業。どういう大学かって?現在も潰れずに存在する、素晴らしい大学です。久保ちゃん、どういうわけか航空カメラマンになった。(専攻が心理学で、仕事が航空カメラマン。ホントよく分からない?)そのあと、映画制作。これは、航空カメラマンの繋がりなので多少は理解できますが。今は、映画制作の傍ら、舞台関係も手がける。年賀状は、有名俳優とのツーショット写真というのが定番。これも、普通の感覚ではあり得ないと思うが?ポジティブのなせる業。
なぜ、この度電話をくれたのであろうか?
5分、10分と昔話が続いた。なかなか本題を切り出してこない。というか、本題などなかった。思いついて電話をくれたらしい…。ありがたいことです。
波瀾百丈…現在も進行中で…電話での話の中に、久保ちゃんは、死ぬときも、「先に行ってるから。あっちで会おうね。アハハ」と、ポジティブに言うだろうなと思える内容が…。
「オレさあ、腫瘍が見つかってね。腎臓と尿道を取っちゃったんだぁ」
「えっ!そ、そりゃあたいへんだったね…(努めて平静を装う私)」
「腎臓はもう一つあるから全然平気」
ポジティブ思考です。昔からそうだった。頭蓋骨裏返し作戦も、楽しそうに教えてくれた。
くよくよ考えてもしょうがないことは、スッパッと切り替えて陽気に振る舞うのがいいということ…ですね。
「いくらポジティブでも、心臓を取る時にはしょんぼりするだろう!」だって? 彼の場合は…、「右心室を取っても、左心室があるから、大丈夫、大丈夫!心房も二つあるしね」と、明るく言うでしょう。その方がいいよね。