猫はニャー 犬ならワン
象はパオーン ライオン ガオーッ
僕たちは 人間だもん
あかさたなはまやらわをん
五十音使いコミュニケーション
言葉巧みなコミュニケーション
語り合おう わかり合おう
まずは話し合おう
五・一五事件の歌かって?そ、そうじゃなくて、「あかさたなはまやらわをん」という歌の一番(の歌詞)です。猫、犬、象、ライオンぐらいまでなら、うっすらと記憶にある人もおられるかと。(歌詞の)下の二行は、正しく五・一五事件の時、殺害された犬養毅首相が攻め込んできた青年将校たちに何度も何度も言ったといわれていることばですね。そのあと、青年将校たちは、「問答無用、撃てぇーっ!」。1932年のことでした。さすがの私も、まだ、この世には存在していませんでした。
で、格調高く、五・一五事件を引っ張り出しましたが、今日書くのは、格調低く、「あかさたなはまやらわをん」。五十音の問題…。
教員採用試験浪人中の日本人の若者との雑談で・・・携帯等でメールを打つせいか、ローマ字の配列はブラインドタッチなのに、「あかさたなはまやらわをん」…これがよく分かっていない!「それじゃあ、国語辞典が引けないだろう!」と、ツッコミを入れると、「国語辞典?あーっ、引かないから大丈夫!」。…大丈夫じゃないと思うのですが。電子辞書ってものがあるのだそうで…。
そんなわけで、「日本語の場合、あ行が母音」と、言っても、「キョトン!」。「あ行」という言葉が非日常だった様子。近くにいた国際交流員のアメリカ人が、大きく頷いて、「日本語は母音が5つだから簡単でーす」と…。アメリカンに負けている…。
若者に、「あかさたなは…」を説明すると、「知ってますよ、それくらい!○行という言い方を思い出しましたから」と、御立腹。「や行は?」と水を向けると、ワナでもしかけられているのかなといった怪訝な表情で、「やゆよ」と(知っていた!)。その昔は、「やゐゆゑよ」だったんですよと話すと、「騙す気だな!」という防御の表情に。「やゐゆゑよ」を信じないんだから…。「ゐ」と「ゑ」を書いて見せたのですが、「ありえない!」と…。
今は、都市伝説になった話として…入社試験の面接で、「家業は?」と聞かれた学生が、躊躇なく、「かきくけこです」。「家業」ではなく「か行」を答えてしまった。この学生の場合、「あかさたなは…」も、「か行」も知っていた。大したものです。しかし、BUT!「家業」という言葉を知らなかった。古い日本語ですから。
今「カギョウ」と聞いて、どのくらいの若者が、「家業」を思い浮かべるか。「稼業」を思い浮かべる人なら若干いるでしょうけど。「か行」を連想する人となると、皆無じゃないかなあ。
「や行」は、「夜業」に通じるが、今や、「夜業」を知る人が…何人いるか?
「さ行」は、「作業」に通じるが、ダジャレとしての使い道が乏しい。「おーい!さしすせそは手早く!」と言っても、ウケない。「おーい、作業は手早く!」で、いいわけで…。
国語辞典を引かなければ、「あかさたなはま…」を知らなくても生きていける。そんなわけで、冒頭の歌が消えていったのですね。
犬養毅については、どうオチをつけてくれるんだって?まあ、そう興奮せずに!「話せば分かる。話せば分かるのですーっ」
象はパオーン ライオン ガオーッ
僕たちは 人間だもん
あかさたなはまやらわをん
五十音使いコミュニケーション
言葉巧みなコミュニケーション
語り合おう わかり合おう
まずは話し合おう
五・一五事件の歌かって?そ、そうじゃなくて、「あかさたなはまやらわをん」という歌の一番(の歌詞)です。猫、犬、象、ライオンぐらいまでなら、うっすらと記憶にある人もおられるかと。(歌詞の)下の二行は、正しく五・一五事件の時、殺害された犬養毅首相が攻め込んできた青年将校たちに何度も何度も言ったといわれていることばですね。そのあと、青年将校たちは、「問答無用、撃てぇーっ!」。1932年のことでした。さすがの私も、まだ、この世には存在していませんでした。
で、格調高く、五・一五事件を引っ張り出しましたが、今日書くのは、格調低く、「あかさたなはまやらわをん」。五十音の問題…。
教員採用試験浪人中の日本人の若者との雑談で・・・携帯等でメールを打つせいか、ローマ字の配列はブラインドタッチなのに、「あかさたなはまやらわをん」…これがよく分かっていない!「それじゃあ、国語辞典が引けないだろう!」と、ツッコミを入れると、「国語辞典?あーっ、引かないから大丈夫!」。…大丈夫じゃないと思うのですが。電子辞書ってものがあるのだそうで…。
そんなわけで、「日本語の場合、あ行が母音」と、言っても、「キョトン!」。「あ行」という言葉が非日常だった様子。近くにいた国際交流員のアメリカ人が、大きく頷いて、「日本語は母音が5つだから簡単でーす」と…。アメリカンに負けている…。
若者に、「あかさたなは…」を説明すると、「知ってますよ、それくらい!○行という言い方を思い出しましたから」と、御立腹。「や行は?」と水を向けると、ワナでもしかけられているのかなといった怪訝な表情で、「やゆよ」と(知っていた!)。その昔は、「やゐゆゑよ」だったんですよと話すと、「騙す気だな!」という防御の表情に。「やゐゆゑよ」を信じないんだから…。「ゐ」と「ゑ」を書いて見せたのですが、「ありえない!」と…。
今は、都市伝説になった話として…入社試験の面接で、「家業は?」と聞かれた学生が、躊躇なく、「かきくけこです」。「家業」ではなく「か行」を答えてしまった。この学生の場合、「あかさたなは…」も、「か行」も知っていた。大したものです。しかし、BUT!「家業」という言葉を知らなかった。古い日本語ですから。
今「カギョウ」と聞いて、どのくらいの若者が、「家業」を思い浮かべるか。「稼業」を思い浮かべる人なら若干いるでしょうけど。「か行」を連想する人となると、皆無じゃないかなあ。
「や行」は、「夜業」に通じるが、今や、「夜業」を知る人が…何人いるか?
「さ行」は、「作業」に通じるが、ダジャレとしての使い道が乏しい。「おーい!さしすせそは手早く!」と言っても、ウケない。「おーい、作業は手早く!」で、いいわけで…。
国語辞典を引かなければ、「あかさたなはま…」を知らなくても生きていける。そんなわけで、冒頭の歌が消えていったのですね。
犬養毅については、どうオチをつけてくれるんだって?まあ、そう興奮せずに!「話せば分かる。話せば分かるのですーっ」