アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

洗濯機を投げる…怪力が住む地方

2014年10月23日 | Weblog
 北日本、特に北海道では、捨てることを、「投げる」と表現します。
 北海道出身で東京都内の小学校で教育実習をした女子教員(現在)の話では…放課後の清掃指導の際、「誰かゴミ投げてきてーっ!」と、言ったところ、「先生!ゴミを投げてはいけません」と、言われたという。生意気な子供たちだと思った彼女は、「ゴミを投げてこなければ掃除を終わりにしません」と…。
 児童にとっては、「ゴミを捨てる」は分かるが、「ゴミを投げてどーすんの?」というところなのですが…この北海道出身の教育実習生にとっては、「ゴミを投げるのを拒否する生意気な子供たち」だった。

 「投げる」には、いろいろな意味があります。撃つ(射つ)、放つ、 放る、落とす、振る、弾く…で、「捨てる」という意味も確かにあります。ですから、あながち「投げる=捨てる」は北海道の方言ということではありません。

 「投げる=捨てる」は全国区のはずという持論を持つ私でも、「うっ」と詰まった、「投げる」の使い方をみつけてしまいました…。

 北海道の田舎に、暇な人たちの寄り合い所のような…いわゆる「カフェ」(?)があるのだそうで…新聞のコラムで紹介されておりました。集まってくる人々の会話も載っておりまして…。
 「雪降る前に、洗濯機を投げなければならねえ」
 あ、あ、あのね。洗濯機は重いから簡単には投げられないのっ!

 不用になった洗濯機を降雪前に捨てたいという意味であることは、しばし考えてから分かりましたがね。いくら北海道の人でも、「洗濯機を投げる」という使い方は考えていただきたい。これを許しておくと、冷蔵庫も、車も、家屋も空中を乱れ飛びますから!