アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

夕焼け小焼け…夕焼けになる前が小焼け?

2014年10月27日 | Weblog
 子どもたちがプールの教室を終えて帰って行く。午後6時過ぎ、すでに薄暗い。な、な、なんと!もう、過去のものと思っていた童謡唱歌を歌いながら!
 ♪夕焼け小焼けで 日が暮れて 山のお寺の 鐘がなる…

 カラスとは一緒に帰っていなかったが、迎えの保護者と一緒に…。唱歌、学校では教えないから、保護者が教えたものなのでしょう。いい関係です。この歌い出しで、別の歌もあります。
 ♪夕焼け小焼けの 赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か…
 この歌は、「哀愁」ですよ。歌詞も曲も素晴らしいです。

 夕焼け小焼け…思い出すのは…
 むかしオレが夕焼けだった頃、弟は小焼けだった。妹はしもやけで、親父はむねやけだった。わかるかな~。わかんね~だろうなあ~。

 「夕焼け」は、みなさん意味が分かる。だけど、「小焼け」って何だ?小焼けの「小」は同じ形の語句を重ねて調子を取る役目で、特に意味はない。これが定説か。これが定説とすると、小焼けは単独では用いられないことになります。つまり、「弟は小焼けだった」は、間違った使い方?お笑いなので、おかしいとかおかしくないとかいう問題ではありませんがね。

 「夕焼けほどの赤さではないが、ほんのり赤い夕焼けを小焼けという」…何かの本に載っていたのかって?自説なのですがね。子どもの頃そう思ったのです。
 「小」をつけて、ニュアンスを弱めるのって結構多いです。
 粋→小粋、腹が空く→小腹が空く、競り合い→小競り合い(せりあい→こぜりあい)、恥ずかしい→小恥ずかしい(こっぱずかしい)、狡い→小狡い、生意気→小生意気…夕焼け→小夕焼け→(長ったらしいから)小焼け。

 御説は承ったから、オチをつけろって?
 あぁ…っ、「夕焼けも小焼けも落ちていきます」…オチとしては甘いかな。