アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ロプノール湖のほかにも…湖が消えたぁ?!

2014年10月16日 | Weblog
 新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県がすっぽり入る湖は?
 カスピ海?ピンポーン!スペリオル湖?ピンポーン!ビクトリア湖?ピーンポーン!で、以下は、「ブーッ!」です。
おっと、過去にはもう一つありまして…面積六万六千平方キロメートルの湖。「アラル海」です。知らない?知らなくて当然でしょうから、がっかりしなくてもいいです。私ども(団塊の世代)は、世界で四番目に大きな湖ということで、テストに出るので覚えました。

 で…アラル海が消滅してしまいました…!冒頭の中部地方9県がなくなったに匹敵するぅ…。どうして、そんな大きな湖が消えた?

 私が説明するまでもなく、ソ連政府(当時)が、アラル海へ流れ込むアムダリア川とシルダリア川の水を使って砂漠を潤し、綿花の大規模栽培を進めたのです。つまり、アラル海へ水が流れ込まなくなった。これは…干上がるのは当然。消滅するはずです。人類史上最悪の環境破壊といわれる所以です。

 アラル海が無くなったって、どってことないだろうって?とんでもない!元アラル海があった周辺の町や村は、大変な困難に直面しています。まず、夏は湖水がないので、超高温になる。よって畑作物は収穫不能。冬は、超低温に…マンモスも生きられない(←これはボケですから)。風が吹けば、湖底に溜まっていた有害物質と塩を含んだ砂嵐が起きる。それを吸った住民らは、当然病気になる…。綿花で暮らしを成り立たせ、それが原因で病気になる…いいのかなあ?これで。

 自然に逆らって、目先の利益だけを追い求めると、何が起きるか…