アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

教師は偉いので尊敬しなさい…

2014年10月07日 | Weblog
 国民の祝日…多くの外国にあって日本にない祝日が、「教師の日」。「山の日」はできるが、「教師の日」については、話題にも上らない。なぜ?
 祝日を制定する以前に、「教師が尊敬されているか?」という問題でしょうね。
 海外旅行で強く感じるのは、「教師に対する、信頼、尊敬の度合いが、日本よりものすっごーく強い」と、いうこと。特に、中国では、医者と教師が並び称され尊敬の対象になっています。韓国しかり。タイしかり。以前にも書きましたが、タイには、「教師の花」もある。名前の由来が泣けます。教師の花(学名は不詳)の芯が、「縫い針」にそっくり。「教師は、人の心を縫い合わせる職業。この花の名を教師の花としよう」…タイの人たちの感性で名づけられたもの。

 ドイツ、米国、フランス、イギリス、イタリアにはぁ…日本同様、「教師の日」はない。つまり、先進国と呼ばれている国々では、教師に対する尊敬度が低いということか?
 米国の場合、テニュア(tenure:教職員の終身雇用資格)を取得するまでは、給料が安い。放課後は副業に勤しむのが普通。放課後は、部活動等の指導はしないのかって?しません!授業が終わったら、即帰宅です。テニュアをとっても、長期休業期間は無給。金銭的には、魅力的な仕事ではない。

 日本では、「教師の日」という祝日はできるだろうか?素晴らしい教職員がたくさんおられるので、教師の日ができてもいいと思います。しかしぃ…、一部教職員の不祥事が後を絶ちません。百年経っても、教師の日は出来ないでしょうねえ。

 なお、教師の日には、贈り物や花束が教師に贈られる。去る9月10日が、中国の教師の日だったのですが…。黒竜江省ハルビン市依蘭県の高校の女性教師には、生徒からの贈り物がなかった。これには、女性教師が激怒。
 指導書を教卓に投げつけるなど大暴れ。指導書を教室へ持ち込んで授業をしていたらしい。
「よそのクラスのクラス委員はちゃんとプレゼントを準備していたのに。よくも私に恥をかかせてくれたわね」「ろくでなし」「恥知らず」「オタンコナス!(←これは言わなかった。私が調子に乗って書きました)」
 貢ぎ物を強要するのは良くない。そんなことをしていては、教師は軽蔑の対象になってしまい、「教師の日」は取り消されます。

 結局生徒たちは、その場でお金を出し合った。そのあとが興味深い。牛乳を買って女性教師に贈った…。メラミン牛乳で教師をやっつけようというのではない。今や、中国では安全な牛乳は高級食品となっています。豪華な化粧箱に詰められた「贈答用牛乳」があるのです。安心・安全…品質が保証された超高級牛乳。

 先進国には、「教師の日」がないのが…分かりましたよ。開発途上国では、「教師」が偉い人です…。