アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

サッカー女子W杯で嬉しかったこと

2015年07月07日 | Weblog
 中西哲生さんが、7月5日のサンデーモーニングで、「(サッカー女子W杯 アメリカとの決勝)なでしこが勝つ可能性は30%」と。結果は、5-2という大差で、なでしこが準優勝に甘んじた。だからなんなんだって?中西さんの読みって凄いなと。同志社の経済学部卒業なんですよね。で、お父さんが、中西康夫さん。康夫さんは、「分子生物学」で、知る人ぞ知る、知らない人は知らない…大阪大学名誉教授。 「勝つ確率30%」は、経済学と分子生物学を融合させて割り出した確率かと…。そんな分けないかぁ!
 なでしこジャパン、よく頑張ったと思います。決勝で大差で負けたのは、ご愛敬。本当の力の差は、7-3(中西さんの30%論から…)だったのですから。

 今回のサッカー女子W杯、凄く嬉しかったことがありました。日本対イングランドの準決勝、ロスタイムに入ってから…
 …カウンターから右サイドの川澄に展開。川澄がグラウンダーのクロスを入れた。バセットが足を伸ばしクリアを試みた!こ、これがオウンゴールに!
 日本は、幸運な勝ち越しゴール!…オウンゴールのバセットは…体をくの字におって、「このまま消えたい」といった苦悶の表情。イングランドの選手たちが次々にバセットに駆け寄り慰めておりました。この様子は、単なる野次馬の私にとっても、「光景」でした。
 PK戦にもつれ込んで、自分がPKを外して負けた…この状況のキッカーの気持ち…これも、その場から消えたいでしょうが、バセットの状況のほうが重い。重すぎる。

 私がすごく嬉しかったのは…イングランドのサンプソン監督のコメントです。
 「…バセットのミスで負けた?結果的にそう見えるかも知れない。しかし、BUT、彼女のせいで負けたのではない。チームが3点とらなかったから負けたのです。バセットがいたから、このチームが準決勝まで来ることが出来たのです」

 サンプソン監督の「惻隠(そくいん)の情」。立派です。惻隠の情は日本人の専売特許ではなかった。「惻隠の情愛好会勝手に代表」の私としましては、我が意を得たり!
 私は、自信を深めました。惻隠の情…つまり、困難な状況にある人を、いたわしく思う心、哀れむ気持ち…これが尊いんだと。