アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

郷に入っては郷に従えってか?

2015年07月08日 | Weblog
 「YOUは何しに日本へ」…観る機会が多い。理由ですかぁ?放送日の月曜日は、ジムが休館日なんです…夕刻はジムのプールで歩くのが日課。よって、月曜日の夕方は、7時に家に居ることが多いのです。

 で、番組の中で…フランス人で、「日本が大好き」という若者たちを観る機会が多い。意外でした。
 なぜかというと…フランスを旅行する度、必ず人種差別というか、日本人差別というかの洗礼を受けるのです。ですから、「フランス人は日本人が嫌いなんだな」と、理解していたからです。
 
 特に大変なのは、食事です。レストランに入ることには何ら問題がないが…注文の段階で、給仕たち(ウエイター、ウェイトレス)は、フランス語しか使わない。私の流暢な英語(自分でいうなってかぁ)を無視する。そのあたりは折り込み済みなので、メニューで指さし注文をする。頭がいいでしょう!メニューには、前菜、メイン、デザートが順番になっているので、フランス語が読めなくても大丈夫。ただ、何が出てくるかは…出てきてからのお楽しみですがね。それなら別に人種差別でもないだろうって?ところがですねぇ…

 パリのレストランでワインを飲みたかった…ワインリストはどうにか持ってきてもらった。得意のメニュー指さし…ありゃ?Vin blanc(白ワイン)、Vin rouge(赤ワイン)、ビールならBiereと書いてくれればいいのに…ま、全く分かりませんでした…。しょうがないので英語で「ワイン!」と言いましたが…当然理解しているはずなのに、「ハア?」。3~4回繰り返しましたが馬耳東風。そこで私は最終手段として、ワインらしきものを飲んでいる客のテーブルへ行って、ボトルを拝借し、給仕に見せた。「これだ!」…やがて給仕は同じボトルを持ってきた。飲んでみた。ワインとは似ても似つかぬ味…給仕の奴、私の様子を見て笑ってるなと思いました。
 まあ、フランスではこういったことが日常茶飯事です。

 上沼恵美子さん、日本では私でも知っている有名人。レストランに入ろうものなら、注文しないものまで出てくるでしょう。ところが、フランスでは上沼恵美子もウクレレのご主人も通用しなかったという。

 パリのホテルのレストランで、上沼さんが注文しようと、「すいませーん」と手を上げて、オッサンの給仕と目が合っているのに…注文をとりに来なかったという。「すいませーん」では来るはずがない。「Oui, s'il vous plait.」とか「Je suis desole」と言えば…関西なまりだとダメかな。上沼さんご夫妻、40分ほど待って結局そのレストランは諦めたという。40分待つという粘り強さには感服いたしました。

 フランスへ個人旅行する場合は、「給仕は、フランス語しかはなさないぞ」という覚悟で行かなければなりません。団体旅行なら大丈夫かって?ガイドもついているでしょうから大丈夫。しかし…日本人の食事マナーが気になるらしくぅ…「日本人客と、一般客の間についたてを立てられた」という話を聞きます。

 フランス人は、みなさん日本嫌いではありません。ほんの一部の人間が差別的態度を取るのです。これ、日本人だって同じでしょう。韓国?私は20年近く前ですが、韓国の「精神性の崇高さと食文化」に傾倒していたことがありました。現在の韓国は、「なんなんだ!」と思います。社会が薄っぺらになっちまってる。ただし、「日本は悪くない」と言う人もたくさんおられる。その人たちの声が小さいのは、それなりの理由があるからですがね。

 フランス人の「ロマくん」。「ハンコ」に魅せられ、日本で暮らすために二度目の来日。自分のハンコ(日本でつくったもの)を使う機会を楽しみにしている。
 日本が好きなフランス人、確かに居ます。