アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

8人の王子

2015年08月04日 | Weblog
 「八王子」…都心から遠いところにある市というイメージしか持っていなかったのですが、身内が居を構えたので、急に身近な市になりました。
 八王子という地名、全国にあるのだそうですが…東京の八王子が一番有名なんじゃないかなあ。だって、ほかの八王子は全く知らないから。由来は、牛頭天王(ごずてんのう)と8人の王子(早い話が八王子)をまつる信仰から。地域の信仰が地名になった。解りやすい!

 中国からの観光客が複数個買って持ち帰るもの…それは電気釜。電気釜発祥の地が八王子。
 発明者夫妻は、「はじめチョロチョロ中パッパ、赤子泣いても蓋とるな」といわれた日本の伝統的炊飯技術を数値化することから始めたという。1日20回の飯炊き実験を連日続けた。60年前ですから…実験用の米をどう入手するかが大きな問題。家を抵当に入れて闇米を買うなど、全財産を懸けた挑戦だった。こういう夫婦こそ、永遠に日本人の心に残るような扱いにするべき。「三並義忠さん、風美子さんの日」があっていいと思います。電気釜は、東芝から売り出され、日本の家庭の半分に行き渡る大ヒット商品となったのは周知の事実。

 素晴らしい人を輩出している八王子…電気釜から60年経ったことに合わせるかのように・・・信用金庫の職員が、八王子市から販売を委託されていたプレミアム付き商品券を事前に購入したり、顧客に不適切な販売をしていたという。
国の交付金を活用して自治体が発行するプレミアム付き商品券や旅行券…お得ですよ。で、私も買おうと並びましたが、私の順番の直前で売り切れ!買えませんでした。それだけに、八王子市で買えなかった人たちの腹立ちがよく分かります。

 信用金庫側は、「軽率な判断で…」と。だから大きな問題にしなければならないのです。軽率だからこそ簡単に許されるものではない。「不信用金庫」になっちゃうよ。
 60年前市民だった三並さん夫妻は、「はじめチョロチョロ中パッパ、赤子泣いても蓋とるな」のために、炊飯時の温度を1分ごとに測定する実験を重ねた。軽率な判断では、日本が誇る電気釜は生まれなかった。

 そういえば、高雄市(台湾)で会った八王子市の看護学校の生徒たち、いい笑顔でした。あれで八王子の評価がグンと上がったのに…軽率な一人の人間のおかげで、悪評が全国に広がった。
 王子が8人いたわけで、八通りの個性があるのでしょうが…。商品券の問題では、全員一致で怒こっているだろうなあ。
 私の住む自治体は、今月22日に、三度目なんですが、「プレミアム付き商品券」を、「2億2千五百万円分」売るんです。また、私の前で、「はい、ここまでで完売でーす!」となったら…あ、暴れてやる!