アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

学びの姿勢を育てる芸術…ドアに注意

2015年08月02日 | Weblog
 よくお邪魔する小学校。新校舎…!このことはすでに書きました。で、音楽室は、「か、か、完全に近い防音!」壁の厚さもさることながら、ドアが、半端じゃない。15センチメートルの厚さのドアが、ピッタリ閉まる構造になっている。
 早速犠牲者が出ました。音楽室の分厚く重いドアは、ギロチンの役目もしてしまったのです。指二本を挟まれた女の子…ツメが生えてくる部分がえぐり取られてしまったので緊急手術。7歳にして、「指二本のツメがない」…そのまま生涯を過ごすよりは、多少痛くても手術してよかったと思います。傷は一生消えませんがね。ただ…単独の事故ではなく、強くドアをしめた子がいたわけで…。業務上過失傷害…みたいなものです。

 MIT(マサチューセッツ工科大)には防音完備の音楽室がいくつもあるという。それは恐ろしい。ツメが生えてこない学生も…いないとは言えません。
 理系大学なのになぜ音楽室がたくさん?大学側は…
 「私たちが教えるのは、先端科学でもすぐに役立つ技術でもありません。なぜなら、それらは5年以内に全部陳腐化してしまうから。音楽を含め文系や芸術系の教養教育に力を入れています。教えるべきは知識ではなく、学びそのものの姿勢なのです」
 こ、これは!そうです、「知識だけ」なら、大学へ行かなくても得られます。「人」を育てるのは、「学びの姿勢」を育てなければなりません。
 文部科学省は、そこを見抜いていましたね。教員養成系や人文社会科学系学部の廃止や見直しを国立大学に求めた。「学びの姿勢」を育てなさいって事でしょ。教員養成系…これこそ、学びの姿勢を育てなければ。そうしてこなかったから、「研修旅行楽しみましょうね教員」が出てしまうのです。日本学術会議が、「大学教育全体を底の浅いものにしかねない」というのは的外れです。
 えっ?「文系学部の統廃合は、理系に比べてすぐに成果が見えない学問を軽視するものだ」って?思考の次元が違います!知識じゃないのです。MITがなぜ、「音楽や芸術系の教養教育に力を入れているか」よく考えたらいい。小学生でも解るとはいません。白鵬じゃないから。あと、音楽室のドアの開閉には十二分に注意しなければなりません。