アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

本人のみ知る…模倣か偶然か?

2015年08月24日 | Weblog
 俳句会では、「席題」が出されます。事前に出されているお題が、「兼題」。句会の席で出されるお題が「席題」です。
 席題が出されますと、私は、まず歳時記を読みます。出されたお題の正しい意味を解釈しているかどうかを確認するためです。自分の勝手な解釈で作句したくないよってに。意味を正しく理解していることを確認して、制限時間までに作句するのです。すぐにひねり出せる時もあれば、時間ぎりぎりにようやく出来ることも。なかなか出来ない時の苦しいこと苦しいこと…。産みの苦しみ…ですかね。

 歳時記には、俳句がたくさん載っています。載っているだけあって、秀句ばかり。凄いなあと、ただただ感心するばかりです。…で、席題では、出席者の俳句を名前を伏せて一覧にして選句(自分がいいと思う俳句に投票する)するのですが…。時々あるんです…。歳時記に載っている俳句と、そっくり同じ俳句が…。5・7・5ですから、偶然そっくり同じものが作られることはあると思います。模倣もある…。偶然か模倣か?これは…本人のみ知ること。

 2020年東京五輪の公式エンブレムが、ベルギーの劇場のロゴと酷似…偶然似たのか、模倣か?デザインにド素人の私は、素直に「模倣だべさ!」と、思います。私の目では、同じものにみえるんですから。専門家はどう見るのか?テレビで観る限りは、「似てますね、フフフ」ばかりで、「模倣です」などの断定的なコメントはない。当然ですがね。

 エンブレムのデザイナーは「(模倣疑惑については)事実無根」と主張。訴訟に進展しています。そうこうしているうちに、エンブレムのデザイナーが別の作品で模倣があったことを認めた。あらら…。認めるのは、当たり前。なぜかって?「そっくり同じ」なんですから!私なら、模倣したい作品から、60%ぐらいはそっくりいただいても、残りの40%はオリジナリティを発揮しますがね。そうすれば、「模倣」という汚名から逃れられそうだから。ずる賢い。
 エンブレムのデザイナーさんは、「模倣した作品は確かにあります。しかし、東京五輪の公式エンブレムは模倣ではありません」…これって、通じるものなのでしょうかねえ…。

 新たな心配は、五輪の大会組織委員会も「エンブレムのデザインは、問題ない」との立場を強固にとっていることですね。あれほど酷似しているのに、「問題ない」。これこそが「問題あり」じゃないのかぁ!
 まだまだ一波乱も二波乱もあるな、きっと。